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コンピュータが仕事を奪う 単行本 – 2010/12/22
- ISBN-104532316707
- ISBN-13978-4532316709
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2010/12/22
- 言語日本語
- 寸法13.5 x 2.1 x 19.6 cm
- 本の長さ224ページ
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商品の説明
著者について
国立情報学研究所教授・社会共有知研究センター長。1962年、東京生まれ。一橋大学法学部卒業、イリノイ大学大学院数学科修了。理学博士。2006年より現職。専門は数理論理学、情報科学、数学教育。日本数学会教育委員会委員長、日本数学協会幹事。教育機関・公共機関向け情報共有システムNetCommons、研究者向けウェブサービスResearchmapを開発。また中高校生向け教育サイト「e‐教室」を設計・主宰、子どものための数学書執筆や講演・出前授業なども行う。11年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。
登録情報
- 出版社 : 日本経済新聞出版 (2010/12/22)
- 発売日 : 2010/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4532316707
- ISBN-13 : 978-4532316709
- 寸法 : 13.5 x 2.1 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 87,289位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院を経て、東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学等だが、人工知能や地方創生等、文理融合分野で幅広く活動をしている。具体的な研究成果としては、教育機関向けのコンテンツマネージメントシステム NetCommonsや、研究者情報システム researchmapの研究開発、リーディングスキルテストの開発、edumapの開発、米原駅東口再開発プロジェクトへの助言等がある。
2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。
科学技術分野の文部科学大臣表彰、日本エッセイストクラブ賞、石橋湛山賞、山本七平賞、大川出版賞、エイボン女性教育賞、ビジネス書大賞などを受賞。
2017年にTEDで行った講演は、23カ国語に翻訳され150万人以上が視聴した。2018年にはマクロン大統領の招待により世界のトップAI研究者とともにフランスのAI政策について進言。また、同年、国連において持続可能な開発目標(SDGs)と科学技術との関係を討議する第3回 STIフォーラムで基調講演を行った。
主著に「生き抜くための数学入門」(イーストプレス)、「数学は言葉」(東京図書)、「AI vs 教科書が読めない子どもたち」「AIに負けない子どもを育てる」(東洋経済新報社)など。
一般社団法人 教育のための科学研究所 代表理事・所長。
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2015年9月3日に日本でレビュー済みAmazonで購入本の題名から推測して、どんな職業が消えるのか知りたくて購入しました。
前半は省略して、後半を要約すると、以下の①→②→③→④→⑤です。
① 人口知能得意分野で従業員が削減される。(リストラ)
② 従業員はコンピューターを使う立場か使われる立場に二分される。
③ 一部の優秀な人は前者で高給を取り、その他大勢は後者で薄給(年収1/2~1/3で貧乏)になる。
④ 人工知能ができない特殊技能を有する人は③の後者にならない。
⑤ 従って、努力して③の前者か④になりましょう。③の前者には論理的文章作成能力が重要です。
このような内容の本です。
しかし、④の場合、ひとつの特殊技能だけでは、世間には優秀な人が多くて生活が成り立たないでしょう。努力プラス強運が必要です。
複数の技能を身につけて、その相乗効果で他者と差別化を計れば成功の道が開けます。しかし、言うは易く行なうは難しい。
③の前者になるには、学力・判断力・決断力などに秀でて、いまや英会話は常識、やはり何か他者より優れたスキルを必要とします。
これも言うは易く行なうは難しい。
平成26年時点の非正規雇用労働者数は全国で1,962万人。雇用者全体の37.4%(平成元年19.1%の倍)で毎年増え続けています。
今後もさらに人口知能向上によるリストラが増加するでしょう。たとえ正規雇用で残っても年収が200~300万円では苦しい生活です。
日本はこれから一部の富者を除いて、国民総下流社会になりそうです。
日本ではカロリーベースの食料自給率が39%しか無く、有事には食糧難になることは間違いありません。
食料価格が高騰して、まず貧困家庭から餓死者が出るでしょう。中間層の貯蓄も短期間に無くなり餓死者が出る事態ともなれば、
食料の配給制度が復活するでしょう。その時は将来の日本を背負う年齢の小さい子や、子供の多い家庭を優先すべきです。
そうすれば多くの高齢者問題は自然に成り行きでいみじくも解決するのだろうか?・・・などと考えると暗い気持ちになる本です。
5年前(2010年)発売の本で、予測とおり時代はその方向に動くと思います。
2020年の東京オリンピック以降、急速に各種の状況が変化するような気がします。
せめて、次の二点を政治家に望みたいものです。
・ 食料自給率を倍増する。ただし、効率一辺倒・弱肉強食の市場経済に任せるだけでは金儲け目的企業が生残り、その弊害が大きい。
・ 貧困家庭の学業優秀な子が将来に希望を持てる社会として欲しい。
そのために、国立大学授業料を昭和40年頃のように、私学の1/10以下に抑えて、さらに返還義務のない奨学金制度を充実させて欲しい。
終戦直後の何も無い混乱時に生まれて、家庭が貧乏でこの恩恵にあずかった団塊世代は多いのです。
代議士は高齢者の票次第で選挙の当落が決まる昨今です。残念ながら、上の政策では票に結びつかずに落選するでしょう。
政治家にとり、何をおいても最大重要事項は、自分が次の選挙に受かることです。他に有りません。
建前ではりっぱな発言をしても、本音では選挙以外の他のことは全て二の次です。
・・・となれば、最後の手段があります。
国民一人一票(赤子から74歳まで)、後期高齢者は0.5票とし、未成年者の投票権は親権者(母親優先)とすれば、
三人の子を持つお母さんは4票になります。選挙立候補者にとっては恐怖です。後期高齢者票など見向きもしなくなります。
選挙制度をちょっといじるだけで、与野党問わず国会議員の政策が様変わりして、我先にと若者政策案を出して激変します。
国家予算を浪費しないでも、若者向け政策により出生率が増えて10年後は若者・子供で元気な日本になるでしょう。
高齢者にはすさまじく厳しい世の中になるでしょうが、いずれはあの世に旅立つのです。ちょっと早いか遅いかの違いしかありません。
貧者の長寿は周りから疎まれがちです。早く逝った者は老後破産による人生終盤での極貧生活を経験しなかった幸福者だと言われるでしょう。
平均寿命以下の夭折者は子や孫世代のみならず、国家からも感謝されることでしょう。
これから起こる現象を極端に述べた暗い話ばかりですが、時代はこの方向に動いて行くと思います。
まじかに迫った人工知能社会をまじめに考えさせる本、という意味で五つ星にしました。
- 2016年7月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入本書は2010年の出版で、著者は人工知能の研究者ではなく数学者である。
ただ、AIに関する書籍では必読の一冊だと思う。
AIやコンピューターの本質を突いてるが、
中学生の娘との会話から生まれたとあとがきにあるように、
平易な言葉で書かれており理系アレルギーがある人でも
すんなりと読める仕上がり。
*
タイトルには仕事がコンピューターに奪われるとあるが、
本書が指摘しているのはもっと厳しい現実だ。
それは一部の人間は「コンピューターの下請けになる」という近未来だ。
パターン認識に基づく知的活動はコンピューターに任せて、
単純作業は人間がやるという構図。
人間がこの現状にどう対峙するか。
著者は「文脈理解・状況判断・モデルの構築・コミュニケーション能力等を駆使することで達成できる仕事」を選び、
「耳を澄ます。耳を澄まして、じっと見る。そして、起こっていることの意味を考える。」以外に、
コンピュータに勝つ方法はないと指摘している。
*
他のAI本との違いは、
ガリレオの「宇宙という書物は数学の言葉で書かれている」という言葉や、
「一を聞いてnを知る」などの記述にあるように数学の重要性を丁寧に説いてる点だ。
そう考えると、数学的素養を身につけることが21世紀をサバイブする手段かもしれない。
以下ポイント抜粋
・抽象能力は、人間の能力の中でもとりわけ高度で、非常に多くのイノベーションを生み出す核となる能力です。また、コンピュータで代替することは不可能だろうと考えられている能力です。なぜコンピュータには代替が不可能かというと、「抽象」という活動には、枠組み(フレーム)が与えられていないからです。
・コンピュータにはできない抽象化作業をし、その結果生じる低レベルの知的作業をコンピュータに代替させる方策を考えることが、ホワイトカラーに残される最も意味のある仕事になることでしょう。
・平たくいうと、「似てるか似てないかを測る尺度としては距離の概念が一番近いような気がするよね。だったら似ている度合いを距離で表現したらいいんじゃないのかな」という会話ができるようになる能力です。
・知的に見える高度な作業はコンピュータに任せて、このような「人間にはできるがコンピュータにはできない」単調作業のほうを逆に人間にさせればよい、と結論づけられるのは、ごく自然な成り行き
・同業種の中でも、機械には代替できない人間特有の能力を持つ人と、機械によって代替可能な能力しか持たない人の間では明暗がくっきりと分かれるのではないでしょうか。
・ガリレオが「宇宙という書物は数学の言葉で書かれている」
・科学を数学で解明」しようとする際の基本技法なのです。 ・サンプルデータ等から変数間の関係を読み解く。 ・変数間の関係を式で表現する。 ・変数に数値を入力して計算する。
・数学を通じてのみ身につけることができる「一を聞いてnを知る」能力です
・20世紀までと21世紀はどこが違うのでしょう。それは、手に入るデータ量とそれを計算するためのコンピュータの性能が圧倒的に違うということでしょう
・人間の中でも一握りの人々しか行えない文脈理解・状況判断・モデルの構築・コミュニケーション能力等を駆使することで達成できる仕事の2種類に、です。
・学校で学ぶ科目は理系・文系科目に分けられることが多いですが、実は、論理系・暗記系科目に分かれていると私は考えています。
・お子さんが、もし高学年になって算数が苦手になり、中学校に入って、数学と(生物以外の)理科が苦手になり、それ以外の成績も徐々に下降し始めたのなら、小学校の6年間を帰納で乗りきってしまった可能性を疑うべきでしょう。
・相関は因果関係を表すものではありません。仮に「全国学力テストでは、保育所よりも幼稚園に通っていた小中学生の正答率が3.3~6.3ポイント上回った」としても、だから、自分の子を幼稚園に通わせれば成績がよくなることにはつながらないのです。そこが、数学を理解していない人が統計データを見たときに最も陥りやすい誤りです。
・医者も教育者も研究者も、商品開発者も記者も編集者も、公務員もセールスマンも、耳を澄ます。耳を澄まして、じっと見る。そして、起こっていることの意味を考える。それ以外に、結局のところ、コンピュータに勝つ方法はないのです。
- 2022年1月24日に日本でレビュー済みAmazonで購入ただ漠然とAIを恐れるのではなくてAIが代替出来ない人間にしか出来ない事の能力を判別してしっかり伸ばしていきたいと思った。
- 2014年5月13日に日本でレビュー済みAmazonで購入知っておいて損はない
21世紀を働く上での心構え
時代を生き抜くヒントあり
- 2018年7月18日に日本でレビュー済みAmazonで購入この本は2010年に書かれた本のようですが、
今になって読むととても先見の明があった本だなと思います。
人工知能については、個人的には
「優秀な人間のビッグデータを統計学的に集めて判定するもの」
だと思っているので、人間の非合理性や非言語化分野が存在することを考えると
シンギュラリティについては懐疑的なのですが、
そういう内容についてもよくまとめられていると思います。
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」と合わせて読みたい本です。
- 2016年3月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入ラジオで作者の話を聞いた時、お茶目でとても面白かった。なので、著書もきっとそうだと思って読んでみた。
点が3つあると人の顔に見える、たまごっちに一喜一憂するみたいに、人間の方が勝手に思う以外、今のところコンピュータに知性を感じられない。HAL9000とかスカイネットとかのように機械が意思を持つことはないと、残念なことを知ることになりました。
技術革新に飛躍はなく、魔法のようなことはなく、ただこつこつ進むだけ。
機械に知性を持たすには、人がどうやってそれを持つのか解明しなければならず、その糸口はまだ発見されていないように思う。反重力発生装置と人間と同じ人工知能の発明は、原理がないので同等に難しいのではと思った。
- 2020年7月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入数学について学べる本かな、という印象でした。
- 2014年11月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入コンピューターが仕事を奪うというタイトルをみて、amazonで購入しました。
感想は、微妙です。私は、プログラマーなので知っていることばかり。。。
どちらかというと、プログラマーのアルゴリズムの超基礎編を解説しながら、コンピューターの苦手な分野・得意な分野を解説しているように思います。しかし、文字が多く、そのアルゴリズムを初心者の方が簡単に理解することは難しいように思います。
こちらの本を現在買うのであれば、こちらと同等も含まれ、もう少し将来のことが記載されている『思考する機械コンピュータ (草思社文庫)』の方がお勧めです。
数学者としてこういった本を書くのはいいですが、このタイトルを付けて書くのであれば、コンピューター産業の変遷などを勉強し、どういった産業から衰退し、その推測がそれどれくらいであるのかを書いて欲しいと思いました。
『コンピューターの得手・不得手』といったタイトルをつけて欲しいです。