【経験者に聞いてみた】同棲前に抑えておきたい5つのポイント
同棲で浮き足立つ前に、やっておきたいこととは
同棲が決まったそこのあなた。来たる同棲生活に思いを馳せて浮足立っているのではないだろうか?
わかる。気持ちはわかる。まずはとりあえず思う存分浮き足立とう。
しかし現実はサバンナよりも厳しい。冷静さを欠いた状態で同棲生活に突入すると、いずれ失敗という憂き目にあうのは火を見るよりも明らか。
「きゃっきゃうふふ☆」と甘やかなイメージを抱く反面、「こんなはずじゃなかった」という話も少なからず耳にする。
同棲を決めるのは「えいやっ」と勢いでもいいかもしれないが、具体的に話を詰めていくときは地に足をつけて考えることが重要だ。後悔しないためにはどのような点に気をつけるべきなのか。
蛇の道は蛇ということで、今回、都内で同棲中のKさん(30代男性)に接触。
(あくまで今のところ)トラブルのない平穏な同棲生活を送っているというKさんは同棲をはじめるにあたりどのような準備を行ったのか、少しシビアな面も踏まえ、経験者からの視点でポイントをまとめてみた。
このページの目次
同棲前のポイント1 引越しから逆算してスケジュールを決める
いずれかの住まいに転がり込むという場合もあるだろうが、改めて新居に引越すほうが多いと思う。
条件や部屋に対するこだわり、時期にもよるが部屋を決めるまでは意外と時間を要する。
街選びからはじめるとすればなおのこと。
双方、またはいずれかがすでに賃貸で暮らしているのであれば、更新時期や解約までに要する期間、一般的な引越しシーズンなども確認したうえで余裕を持ったスケジュールがおすすめだ。
Kさんの場合は双方共に賃貸だったため、更新時期に間に合うように3ヶ月後の引越しを目標に進めたという。
同棲前のポイント2 同棲の期間を決める
曖昧にしておきたい方も多いかもしれないが、同棲の期間は明確にしたほうがベター。
いずれかが結婚願望を持っているのあれば、同棲相手とそのまま結婚するかはさて置いておいても期間を決めておくほうが良い。
「同棲前から破綻の可能性を考えるなんて」という意見もあろうが、必ずうまくいく保証などどこにもないのが紛れもない現実。どちらに転ぶにせよ区切りをつけやすくなり結果的にお互いのためになるだろう。
実際はその期間がうやむやになってしまう可能性も否めないが、期間の有無でかなり心持ちは変わるはず。
Kさんは1年という期間を設定しているとのこと。
同棲前のポイント3 生活費の洗い出しと管理方法を決める
曖昧にすると、のちのちトラブルになる可能性の高いお金の話。価値観の相違が特に生まれやすいポイントでもある。それだけに「一般的にこれが正解」というものはない。
キレイごとで濁さずに「収入額に関わらず男性に多く払ってほしい」「揉め事がないように2分割の折半にしたい」などなど忌憚のない率直な意見を踏まえて決めるのが、唯一の正解だろう。
家賃、電気、ガス、水道、ネット、食費といった主な生活費を算出したうえで、事前に負担部分や割合を決めておくことをおすすめする。
引越しに伴い上記の契約名義もいずれかにする必要があるため、負担者の名義にしておくとなにかとスムーズでもある。
また、折半などの場合その都度の精算は結構面倒なもの。そこでおすすめするのが、共通のお財布や口座の作成。使い過ぎも防止できるうえに、管理も楽である。
Kさんの場合はシンプルに半分ずつの負担とのこと。同棲に伴い口座を新規開設しお互いに毎月生活費を入金、そこから都度使用しているという。
同棲は、普段なら触れにくいお金の話ができる貴重な機会。結婚を考えている場合は、お互いの金銭感覚や収入などの把握は重要な判断材料にできるだろう。
同棲前のポイント4 双方の親へのあいさつ
これまたできれば避けて通りたい方が多いであろう点。
なぁなぁで済ませたい気持ちもわかるが、親から反対される可能性が高いならなおのこと同棲前に挨拶に伺ったほうがいい。(親族との関係がシビアな場合を除く)
そのような場合、いざ結婚の際に事後報告となるとより風当たりが強くなることが予想される。お互いの親族を知る上でもいい機会になると思うし、万が一水が合わなかった場合、結婚まで話が進んでしまっていたら非常に話がこじれてしまう。
先延ばしにしても気が進まないことは明らかなので、先に済ませてしまったほうがメリットは大きいだろう。
考え方によっては結婚の挨拶に比べれば、気が楽という捉え方もできる。Kさんもかなり気を揉んだらしいが、意外とあっけなく済んだという。
また「ダラダラと同棲が続いてしまいそうで心配」という方にとっては、期間を決める以上に挨拶を済ませることは有効だろう。
同棲前のポイント5 部屋探しの前にお互いの生活スタイルを確認
「同棲となったらまずは部屋探し!」となりがちだが、むしろ部屋探しは決めてしまったら変更ができない。そのため、もろもろ済ませてから最後に行ったほうがベター。
朝型か夜型か、仕事や趣味など自宅でもひとりで集中したい時間が多いのか、寝付きが悪いのでベッドは分けたいなど、双方の自宅での生活スタイルをすり合わせることが大事。
また、どちらかが実感暮らしなどで家事に慣れていない場合、任せっきりになるか、慣れない家事にストレスに感じる可能性も高いので、事前に分担を決めたほうが不満がたまることは少ないだろう。
もし「お互い自炊が面倒」という点で一致するならば、いっそ外食やお惣菜のみにしてしまうという解決策もありうる。
逆にお互いがもとより一人暮らしで自炊、洗濯、掃除を行っており、家事に抵抗が少ない場合は、あえて分担にせず「手が空いている方が行う」というゆるい取り決めのほうがスムーズだと思う。
ちなみに一般的ではないが、Kさんは料理の機会が減って若干ストレスが貯まるという逆転現象に陥ったとのこと。
このようにお互いの生活スタイルを踏まえてから部屋を探したほうが、単純な間取りや駅近などの条件でしぼるよりも、実生活に即した満足度の高い部屋が見つかる可能性が高い。
Kさんの場合はふたりとも料理が日課のため、キッチンをなによりも重視したという。
同棲前にきちんとポイントを抑えて楽しい毎日を!
あくまで一個人のケースと言えど、参考にできる部分が多々あったかと思う。
同棲をはじめて不満が溜まってから「あのときは我慢したけど、実はこうしたかった」と険悪になってしまっては後の祭り。
どのような形であれ、同棲前にお互いの価値観や考え方を腹を割って話し、ふたりにとっての最適解を見つけることが唯一の正解と言えそうだ。
文=Spoo! inc.