家賃を抑えて資金を貯蓄!都内で格安物件に住む男性の、格安家賃だからこそ描ける夢とは
格安物件に住んで、資金を貯蓄!カフェ経営者が描く多店舗経営への夢
生活費の大半を占める家賃をコストカットして、自分の趣味や夢のために投資する人を取材するこの企画。今回は東京都世田谷区で家賃4万5000円の賃貸物件に住むカフェ経営者・菅野真利さんのお部屋を訪問。
菅野さんは、お風呂と寝る場所さえあれば、自分が住む部屋には特にこだわらないという。格安家賃だからこそ、描くことのできる夢とは……?
夢も部屋も自分流のスタイルを貫き続ける、彼のおしゃれな暮らしぶりに迫る。
このページの目次
プロフィール
名前:菅野真利さん
性別:男性
年齢:35歳
職業:カフェ経営者
生活費
物件情報
所在地:東京都世田谷区
家賃:45,000円(管理費込)
間取り:1K(18㎡)
築年数:29年
三軒茶屋まで徒歩圏内なのに家賃4万5000円!
世田谷線沿いの住宅エリアで暮らす菅野真利さん。築30年近い木造アパートだが、風呂・トイレ付きで4万5000円。三軒茶屋まで徒歩圏で、この家賃は魅力的だ。
「以前も三茶のシェアハウスに住んでいたんですけど、このエリアの肩肘張らない感じが好きなんですよ。ユルいんだけど、面白いものを持っている人が集まっている」(菅野さん)
しかし、菅野さんが経営するカフェ「Chick Flick Bake」の所在地は豊島区の東長崎である。
「まったく土地勘のない場所だったんですけど、もともとイベントスペースだった物件が安く借りられることを人づてに知って、思い切ってやってみようと」(菅野さん)
飲食店を出すために準備をしていた菅野さんにとって、この話は渡りに船。予定よりも早く夢を実現することができた。
「調理のスペースや飲食用の器材はそろっていたので、ちょこちょことオーブンを買い足したりする程度で、初期費用をめちゃめちゃ抑えることができました」(菅野さん)
オープンは一昨年の10月。これまで一度も赤字を出したことがないというからすごい。
「とはいっても最初の月の給料は7,000円でしたけどね(笑)。おかげさまで、少しずつお客さんが増えてくれて」(菅野さん)
学生時代から抱いていた夢を脱サラして実現
菅野さんが飲食店の経営を意識しだしたのは、学生時代。そこには不思議な縁があった。バンクーバーでのワーキングホリデーを目前に控えていた時期に、行きつけの美容室で散髪していたところ、たまたま隣に座っていた同世代の男子が「バンクーバーへ行くんだ」と話をしているのを耳にしたのだ。
「その場でメール交換をしてバンクーバーで会ってみたら、めちゃくちゃ面白いやつだったんですよ。その彼が帰国後に野方(中野区)で飲食店を出したので、友達の部屋のような感覚で、しょっちゅう遊びに行くようになって」(菅野さん)
いつしか自分も店を持ちたいと思うようになった菅野さん。大学院を卒業後は3年ほど広告代理店に勤めていたが、思い切って脱サラし、さまざまな業態の飲食店で修行を積んでいった。
「いまの店は自分の好きなものと、これまで働いてきた経験が、全部ごちゃまぜになってガッチャンコした感じです」(菅野さん)
早期に夢を実現するために家賃は5万円以下が基本
カフェ「Chick Flick Bake」の名物は、ボリュームたっぷりのハンバーガー。取材時にはラム肉バージョンをいただいたが、普通のハンバーガーとはまた違った独特の味わいで、とても美味だった。
「できれば早い段階で2店目を出したいと考えています。今度は、なじみのある世田谷周辺で。そのためにも家賃は5万円以下に抑えたいので、まだまだこの部屋から引っ越すことは考えていません。部屋で仕事をすることもないし、シャワーを浴びて眠れればいいので」(菅野さん)
家賃を抑えてプールした分をどんどん開業資金に回し、「最低でも都内に10店舗は出したい」。菅野さんの夢は尽きない。
格安物件に住めば、夢のための資金を貯められる!
多店舗経営への夢のために、家賃を抑えた物件に住んで資金を貯蓄している菅野さん。
もし叶えたい夢があるという人は、菅野さんのように、部屋は“寝に帰るだけ”と割り切って格安物件を選ぶのもアリかもしれない。
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文=奈良崎コロスケ
写真=尾形和美
※「CHINTAI2018年8月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています