ロス山火事は大規模災害 2人死亡、1000棟超焼失か

8日、米カリフォルニア州アルタデナで、消火に当たる消防隊員(ゲッティ=共同)

 【ロサンゼルス共同】米カリフォルニア州ロサンゼルス西部で7日に発生した山火事は8日も広がり、地元消防は住宅など約千棟が焼失したとの見方を示した。7日夜には北部近郊のアルタデナ周辺でも山火事が発生。地元メディアは5人が死亡したと伝えた。バイデン大統領は8日、大規模災害に当たると宣言し、連邦政府として被災地を支援すると表明した。

 米メディアによると少なくとも三つの山火事で8万人以上が避難命令の対象となった。地元消防は、西部の高級住宅街パシフィックパリセーズの住民ら多数の重傷者が出たと発表。地元メディアはロサンゼルスや周辺地域で起きた「最も破壊的な火災の一つ」となったと伝えた。ハリス副大統領の自宅も避難命令の対象区域に含まれる。

 バイデン氏は現地を訪れ、カリフォルニア州のニューサム知事と共に警察、消防関係者から報告を受けた。ロサンゼルス郡消防の局長は会見で、同時発生する大規模火災に対応するには「消防士が足りない」と述べ、周辺自治体のほか、西部ネバダなど近隣州にも人的支援を求めたと明らかにした。


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