2025年1月9日 05:00 | 有料記事
明治26(1893)年創業で、九十九里浜から程近い場所に酒蔵を構える守屋酒造(山武市)。酒蔵見学は観光スポットの一つで、国内観光客だけでなく訪日客(インバウンド)からも人気を集めている。5代目蔵主の守屋雅博さん(61)は大学などで日本酒に関する講義を行い、酒造りの伝統を伝える活動をしている。
守屋酒造は佐倉市産の酒米「五百万石」を使うなど原材料は県産にこだわり、日本酒の「舞桜」や焼酎の「守正」など多様な酒を造る。
酒蔵見学は、雅博さんの父で先代の寿一郎さんが伝統ある酒造に親しみを持ってもらおうと、50年ほど前に始めた。1992年から新型コロナ感染拡大前までは酒蔵でコンサートを開催するなど、目新しいイベントにも力を入れた。
見学客のうち、インバウンドが全体の1割 ・・・
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