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【石川】隆起地通る、復興への道 千枚田近くの国道249号、2日開通

2024年4月27日 05時05分 (4月27日 18時18分更新)

隆起した海岸部に作られた国道249号の道路。5月2日正午から緊急車両などが通行可能になる(奥が珠洲市方面)=26日、石川県輪島市野田町で、本社ヘリ「まなづる」から(畦地巧輝撮影)

 能登半島地震による大規模な土砂崩れで寸断されている国道249号について、石川県輪島市の国名勝「白米千枚田」付近の約800メートルで、5月2日正午から緊急車両と地元住民の車両に限って通行可能となる。地震で海底隆起した用地に迂回(うかい)路ができた。県に代わって工事する国土交通省能登復興事務所が26日に発表した。
 半島を外周する国道249号のうち、今回の区間は千枚田の東側に位置し、千枚田寄りの約430メートルは海底隆起した用地に盛り土をした。幅5メートルの1車線を確保し、車両がすれ違えるよう途中に待避スペースも設けた。両脇には土のうを積み、崩落を防ぐ。地震発生時や大雨の際は通行止めとなる可能性がある。
 同事務所によると、海底隆起した用地を使った迂回路は全国的に珍しい。もともとの道路が海面近くを走っていたことや、用地の硬さが工事に適していたことで実現した。
 今後は2車線化の工事もする。国道249号は輪島、珠洲の両市内にある半島北側の計5カ所が通れなくなっており、残る4カ所の復旧も急ぐ。(河野晴気)

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