英国際開発相が辞任、イスラエル首相らと無断で会談
(CNN) 英国のパテル国際開発相は8日、政府に無断でイスラエル首相らと会談した問題をめぐり、辞任した。
パテル氏は、今夏の休暇中に無断で会談していたことが発覚。これを受け、メイ英首相により訪問先のケニアから呼び戻されていた。
パテル氏はイスラエル訪問中に十数の個人・団体と会談。その中にはネタニヤフ首相やイスラエル外務省高官のほか、ネタニヤフ政権と連立を組む中道政党「イエシュアティド」の党首も含まれていた。こうした無断の会談は外交規範の重大な違反に当たる。
パテル氏は今回、メイ首相に宛てた辞表の中で謝罪。メイ首相は、パテル氏が報告なしに会談を行っていたことに関して同氏を強く叱責(しっせき)した。
パテル氏の辞任により、メイ首相率いる保守政権はさらなる混乱に陥ることになりそうだ。
同政権では先週、英議会で広がるセクハラスキャンダルに関連してファロン国防相が辞任。またメイ首相の側近であるグリーン筆頭国務相は週末、2008年の仕事用コンピューターの中に「過激な」ポルノコンテンツが発見されたとの疑惑が浮上したことを受け、疑惑の否定を余儀なくされていた。
さらに7日には、個人的な不品行に関する疑惑が浮上して解任されていたウェールズ政府の元閣僚、カール・サージェント氏が遺体で発見された。英PA通信は自殺とみられると伝えていた。