パキスタン国境近くでスパイ疑惑の「ハト」捕獲 インド
ニューデリー(CNN) インドのパンジャブ州パタンコートの警察は30日までに、パキスタンとの国境に近い村落で羽根部分に判読しがたいウルドゥー語のメッセージが書かれた「ハト」が見付かり、パキスタンのスパイ活動に絡む疑いもあるとして調べていることを明らかにした。
このハトはパキスタン国境から約4キロ離れた村落の民家にとまっていたもので、村民が捕まえ、地元警察に引き渡していた。ハトの体には小さな物体も縛り付けられていたという。
ただ、ハトの体をエックス線検査などで調べたが、スパイ活動をうかがわせるような形跡はなかった。ウルドゥー語のメッセージの文字も薄れており、解読出来なかった。また、ハトの体からは数字も見付かったが、最初に疑った固定電話もしくは携帯電話の番号とは無関係であることが判明した。数字をさらに調べている。
地元警察の責任者はCNNの電話取材に「管轄地域で今回のような事が起きたのは初めて。地域は神経を使う国境地帯にある」などと述べた。
インド、パキスタンは過去に計4度交戦しており、両国関係は今なお改善されていない。カシミール地方の帰属権やテロ対策問題などが関係正常化を阻む要因ともなっている。