ヒロインのルーチェは複数の男性と関係を持ち婚約者と裏切ったとして、婚約者に糾弾され、高額の慰謝料を請求される。貴族の身分も名誉も剥奪され、家族とも縁を切り、国立研究所と終身契約を結んだことで、なんとか5年間で高額な慰謝料を払い終えた。慰謝料
を払い終えたタイミングで、なぜか皇太子に呼ばれ首都の社交界に顔を出すことになったルーチェ。5年前ルーチェを無実の罪に陥れた証拠になったのは、彼女が浮気相手に出したという手紙だった。あられもない情交が詳らかに綴られた手紙は読むのも憚られるものだったが、彼女の筆跡に間違いないとして鑑定され、有罪を決定付けたものだった。証拠物件として保管されていた手紙を筆跡鑑定の第一人者に再鑑定してもらうことによって、ルーチェの無実が証明された。裁判の再審に向けて闘いの火ぶたが切られたのだ。
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