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7篇入り中世日本メインの短編集。総合少しおまけの星4つ。
・『猫の草子』猫目線での、あるお館で起きた救いのない因業話。彼奴だけは極楽へ行けまいよ。星4つ。
・『雨夜の姫』意地悪な継母とその娘にいじめられる、当時の美意識
的に醜い雨夜の姫。亡き母に不思議な力を授けられ、復讐する話。けっこうしたたか。星3つ。
・『南蛮船』前話の続編。ここでは醜くても異国でなら?憧れと、クリスチャンとのささやかな恋。星3つ。
・『白粉小町』かつてはやんごとなき姫であり美しき太夫であったという物乞いの老女が見せる、一閃の光。星5つ。
・『夢にも思ゆらん』湯女の切ない初恋の思い出。星3つ。
・『水の跡』僧を苛む因果の話。女性と観音様の描き方が著者らしいと思います。星4つ。
・『小さ男と姫君』一寸法師を下敷にした、ちょっとコミカルな女の業の話。めでたしめでたし。星3つ。
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