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Intel,第6〜8世代Coreプロセッサ用グラフィックスドライバにゲーム向けのグラフィックス設定最適化機能を導入
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印刷2018/02/16 13:42

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Intel,第6〜8世代Coreプロセッサ用グラフィックスドライバにゲーム向けのグラフィックス設定最適化機能を導入

 北米時間2018年2月13日,Intelは,第6〜8世代Coreプロセッサ,および開発コードネーム「Apollo Lake」世代のPentiumやCeleronなどが搭載する統合型グラフィックス機能(以下,iGPU)に対応する64bit版Windows 10用の公式グラフィックスドライバ「Version 15.65.3.4944」(以下,15.65)を公開した。

 15.65ドライバにおける重要な新要素は,iGPUの設定機能である「Intel HD Graphics Control Panel」(以下,Graphics Control Panel)に,ゲーム向けグラフィックス設定最適化機能のβ版が導入されたことだ。Graphics Control Panelに新しく「Gaming Icon」が追加になっており,これをクリックするとPCにインストール済みのゲームを検出して,ゲームのグラフィックス設定を自動的に最適化してくれるという。
 端的に言えば,NVIDIAがGeForceユーザー向け無料ソフト「GeForce Experience」で提供しているグラフィックス設定の最適化機能に類似したものを,Intelのグラフィックスドライバでも実現する,その第一歩といったところか。

 ただ,15.65ドライバで対応するはずの第6世代Coreプロセッサ「Core i5-6200U」を搭載する筆者私物のノートPC「VAIO S13」(2016年モデル)だと,ドライバのインストーラがPCを非対応と認識してインストールできなかった。Intelが公開しているグラフィックスドライバは,あくまでもリファレンスであるため,PCメーカーが独自に拡張した機能を使っている場合,そのままPCに導入してしまうと問題を起こす可能性が否定できないうえ,そもそも導入できないケースもあるが,今回はまさに後者の例に当たったということなのだろう。
 そういった問題がクリアになっているNUCや,それこそオンパッケージでセミカスタム版Radeonを搭載するCPUの搭載システムこそがグラフィックス設定最適化機能のメインターゲットという可能性もありそうだ。

 いずれにせよ,対象となる4Gamer読者の数は現時点だとかなり少なくなりそうな予感もあるのだが,ひとまず,入手先のリンクを以下のとおり示しておきたい。ドライバのインストール作業は自己責任となるので,その点はご注意を。
 なおIntelは今回の最適化機能をβ版と位置づけており,フィードバックを求めていたりもするので,その点も気に留めておくといいかもしれない。


 そのほか英文リリースノートの概要は本稿の最後にまとめたので参考にしてもらえればと思うが,15.65ドライバが「Age of Empires: Definitive Edition」や「FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE」に向けた最適化版ドライバとなっている点は注目しておきたい。
 また,「The Evil Within 2」や「War Thunder」でシステムがクラッシュしたりハングしたりする問題,「Just Cause 3」でグラフィックス表示がおかしくなる問題などを潰してあるそうだ。

## 以下,ドライバソフトの英文リリースノートまとめ ##

●Version 15.65.3.4944の対応CPU
  • 第8世代Coreプロセッサシリーズ(Intel UHD Graphics 610・620・630統合モデル)
  • 第7世代Coreプロセッサシリーズ(Intel Iris Plus Graphics 640・650,Intel HD Graphics 610・615・620・630統合モデル)
  • 第6世代Coreプロセッサシリーズ(Intel Iris Pro Graphics 580,Intel Iris Graphics 540・550,Intel HD Graphics 520・530統合モデル)
  • Core Mプロセッサシリーズ(Intel HD Graphics 515統合モデル)
  • Xeon E3-1500M v5シリーズ(Intel Iris Pro Graphics P580,Intel HD Graphics P530・P630統合モデル)
  • Pentiumプロセッサシリーズ(Intel HD Graphics 610,Intel HD Graphics 500・505・510統合モデル)
  • Celeronプロセッサシリーズ(Intel HD Graphics 500・505統合モデル)


●Version 15.65.3.4944に含まれるソフトウェアモジュール
  • Intel Graphics Driver(DirectX 12,OpenGL 4.5対応)
  • Intel Display Audio Driver(Version 10.24.00.3)
  • Intel Media SDK Runtime
  • Intel OpenCL Driver
  • Intel Graphics Control Panel
  • Vulkan Runtime Installer(Vulkan 1.0.65.0対応)


●Version 15.65.3.4944における最適化
  • 「Age of Empires: Definitive Edition」「FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE」に向けた最適化


●Version 15.65.3.4944の新要素
  • ゲームのグラフィックス設定を最適化する機能のβ版を実装
  • HEVCのビデオエンコード時におけるメモリ使用量の最適化
  • Vulkan APIにおけるメモリ使用率の改善


●Version 15.65.3.4944で解決した問題
  • 「The Evil Within 2」で解像度を変更したときと,Blackmagic Design製ビデオ編集ソフト「DaVinci Resolve」,そしてVulkanモードで実行した「War Thunder」において,システムが突発的にクラッシュしたりハングしたりすることのある問題
  • 「Just Cause 3」でグラフィックス表示がおかしくなることのある問題
  • 「Forza Motorsport 7」の一部コースにおいて,ロード時間が長くなることのある問題
  • 4Kディスプレイとの接続時にデスクトップ解像度やリフレッシュレートを変更すると,突発的に画面がブラックアウトすることのある問題
  • ホットプラグ対応のディスプレイもしくはヘッドセットとWindows Mixed Realityを同時に使うと画面がちらつくことのある問題(※「ヘッドセット」は,Windows Mixed Reality以外の方式に対応するヘッドマウントディスプレイのことではないかと思われるが,正確なところはよく分からない。「ホットプラグ対応のディスプレイ」はおそらく,ノートPC備え付けの液晶パネルではない単体ディスプレイという意味だろう。原文は「Screen flickering may be observed when using Windows Mixed Reality and hot plugging display or headset」)
  • Cyberlink製メディア再生ソフト「PowerDVD 17」において「Application blocked from access to GFX Hardware」(アプリケーションからグラフィックスハードウェアへのアクセスがブロックされた)というエラーが出て再生に失敗する問題
  • 複数のディスプレイを1つのデスクトップとして扱うコラージュモードを利用するにあたり,専用コントロールパネルからベゼルコレクション(bezel correction,ベゼル補正)を行うとき,補正値を適切に増減できないことのある問題

Intelのゲーマー向け情報提供サイト(英語)

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