【商品のポイント】
1SACD4.0ch:通常のステレオ・ヴァージョンと異次元の高品質サラウンド・ミックス。ステレオ・
ヴァージョンに比べて、より細部まで聞き取れる音像を体感できます。
2CD:ハイブリッドディスクと採用。通常のCDとしてもお楽しみ頂けます。
3USオリジナルLPを可能な限り制限した7インチ紙ジャケット仕様(アナログ・シングル・サイズ)
4レーベル面、歌詞カードもUSオリジナルLPを可能な限り再現
5日本盤初発売時のLP帯を再現
6日本盤初発売時のライナーノーツ復刻:中村とうよう
71970年リリースの日本盤7インチ・シングル盤復刻ジャケット封入(「ストーンド・ソウル・ピクニックC/Wスウィート・ブラインドネス」)
8日本盤ブックレット(ライナーノーツ:長門芳郎 / 英文ライナーノーツ翻訳 / 歌詞・対訳)
【収録曲】
-
- 1ラッキー
- 2ルー
- 3スウィート・ブラインドネス
- 4ポヴァティ・トレイン
- 5ロンリー・ウィメン
- 6イーライがやって来る
- 7タイマー
- 8ストーンド・ソウル・ピクニック
-
- 9エミー
- 10ウーマンズ・ブルース
- 11ファーマー・ジョー
- 12ディセンバーズ・ブードア
- 13懺悔
<ボーナス・トラック>
- 14ルー(デモ)
- 15ストーンド・ソウル・ピクニック(デモ)
- 16エミー(デモ)
■CD層にはボーナス・トラック3曲を含む01~16を収録
■SACD層にはアルバム本編となる01~13の4chサラウンド・ミックス音源と2ch音源を収録
1997年に49歳の若さで亡くなった不世出のシンガー・ソングライター、ローラ・ニーロ。生きていれば今年の10月で77歳、日本流でいうと喜寿にあたる。
今回、彼女の代表作『イーライと13番目の懺悔』を貴重な4chサランド・ミックスを収録した日本独自企画の7インチ紙ジャケットSACDマルチ・ハイブリット・エディションをリリース。
4chサラウンド・ミックスを収録したSACDマルチ・ハイブリット・エディションの日本盤リリースは初。また、7インチ紙ジャケット仕様でのリリースも日本初となる。
本作はニューヨークが生んだ女性シンガー・ソングライターとして愛されたローラ・ニーロが1968年に発表したセカンド・アルバム。フィフス・ディメンションがカヴァーしてヒットさせた「スウィート・ブラインドネス」「ストーンド・ソウル・ピクニック」やスリー・ドッグ・ナイトが取り上げた「イーライがやって来る」など、ソングライターとしての魅力溢れる楽曲が収録されている。
デビュー間もなく開花した作家としての才能に加え、感情の起伏の激しいエモーショナルな歌声が深く心に染み入る傑作。デビュー作では参加する事が叶わなかった、チャーリー・カレロがローラとの共同プロデューサーに就き、主にジャズ系ミュージシャンをバックに配しているが、殆どのピアノはローラ・ニーロが弾いている。
監修は、ローラ・ニーロ の音楽の良き理解者である音楽ライター、プロデューサーの長門芳郎氏。現
在、渋谷タワーレコード内に復活、営業中の伝説のレコードショップ、パイドパイパーハウスの店主。1994年のローラ日本公演の企画制作も担当した。
※クアドラフォニック (4ch) ・ミックスについて
通常の2チャンネルステレオに加えてリアスピーカー2チャンネル分の信号を追加し、4つのスピーカーによる立体的な音響効果が得られるようにした方式。
『イーライと13番目の懺悔』の4chミックスではボーカルはフロントのセンターにありつつも、ベース、ドラム、ブラスなどの音が曲によって右リアからや左リアから鳴っており、楽器それぞれの音がより際立って聞こえ、2chでは味わえないローラの音楽に包み込まれたサウンドを体感できる。
1997年4月8日、天国へ旅立ったローラ・ニーロ。その日、私はコネティカット、ダンベリーの彼女の自宅を訪ねるためにニューヨークに滞在していた。
その3年前、彼女と話しをした際、自宅に遊びにいらっしゃいと言われ、楽しみにしていたのだ。何度か電話をかけ、留守電にメッセージを残したが連絡が取れないまま、後ろ髪を引かれる想いでロスアンジェルスへ向かった。
出迎えに来てくれた友人から聞いたローラの訃報。信じられなかった。
ホテルに着き、ニューヨークのピーター・ゴールウェイに電話をすると、彼もニュースで知ったばかりだという。
まだ49歳の若さだった。あれから27年。この10月18日には天国で77歳の誕生日を迎える。
今回再発される『イーライと13番目の懺悔』(1968年)はローラのアルバムの中でも評価、人気共に高い初期代表作。度々、再発されてきたが、今回は生誕77年を祝う意味合いもあり、パッケージ(初7inch紙ジャケ))もサウンドも特別仕様となっている。
貴重な4chサラウンド・ミックスを収録したSACDマルチ・ハイブリッド盤(日本初)ということで、実際に左右のフロントスピーカーとリアスピーカー、計4個のスピーカーに囲まれて聴いてみたが、その生々しく立体的な音に圧倒されてしまった。
レコーディング時、まだ20歳だったローラの歌声とチャーリー・カレロ編曲による躍動するリズム、洗練されたオーケストレーションに全身を包まれる至福。まさか録音から56年を経た今、こんな体験が出来るとは思ってもみなかった。
長門芳郎(ライナーノーツより一部抜粋)