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10~30代の2割以上が「スマホにかなり依存」と自覚--MMD研究所

2016.05.23

Updated by Naohisa Iwamoto on May 23, 2016, 06:04 am JST

MMD研究所は2016年5月20日、「2016年スマホ依存に関する調査」の結果を発表した。スマートフォンへの依存の傾向は30代以下の若年層に高く、20代では「かなり依存している」とした回答が26.4%に上った。

調査は、スマートフォンを所有する15歳~59歳の男女553人を対象に実施したもの。スマートフォンへの依存の自覚は、全年代では「かなり依存している」が18.8%、「やや依存している」が52.6%で、約7割がスマートフォンへの依存を自覚していることが分かった。年代別に見ると、かなり依存している/やや依存している――の順で、10代が21.6%/51.4%、20代が26.4%/50.9%、30代が21.8%/56.4%、40代が14.3%/51.8%、50代が10.0%/52.7%となった。「かなり依存している」という“重症な人”は20代が26.4%で最も多く、「かなり依存している」と「やや依存している」の合計の“依存傾向がある人”は30代が78.2%と最も多い結果だった。

1日のうちにスマートフォンに接している時間としては、全回答者では「1時間以上2時間未満」が20.3%、「2時間以上3時間未満」が17.9%、「30分以上1時間未満」が17.0%という順番だった。一方、「かなり依存している」と回答した層では、「7時間以上」と「4時間以上5時間未満」がいずれも21.2%と最多の回答となった。依存の自覚が強い人は、実際にスマートフォンに接している時間も長いことが裏付けられた。

調査では、外出時にスマートフォンを自宅に忘れて取りに帰った経験についても尋ねている。全体では、45.2%が「取りに帰ったことがある」、40.5%が「取りに帰ったことはない」という拮抗した結果が得られた。年代別では、「取りに帰ったことがある」回答が、10代では30.6%、20代では39.1%と低く、30代が55.5%、40代が48.2%、50代が52.7%と高く出た。年齢とともに物忘れをしやすくなる傾向があるのかもしれないが、若年層ほどスマートフォンが生活必需品であるために「外出時に忘れない」ことにつながり、「取りに帰ったことがある」数値が低く出ていると考えることもできそうだ。

【報道発表資料】
10~30代の2割以上がスマホに「かなり依存している」と自覚している

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。