金属ナット一覧
ナット類は主にボルト類や小ねじ類と組み合わせて、二つ以上のものを固定する際に使用されます。六角ナットは代表的なナットの種類で、六角形の部分をレンチやスパナを使って締め付けます。他の六角ナットと組み合わせてダブルナットとしても使用できます。小型のものは精密機械、大型のものは船舶などにも使用されています。
hexagon nut、hex nutとも呼ばれます。
六角ナット・1種
一般的に「六角ナット」といえば1種を指し、1種は片面のみ面取りがあります。
参考JIS規格:JIS B 1181
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六角ナット・2種
六角ナット・3種
六角ナット3種は厚みが薄く両面に面取りがあります。コンタルナットとも呼ばれます。
参考JIS規格:JIS B 1181
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六角ナット・DIN規格
DIN規格は、ドイツ規格協会により発行されているドイツ連邦の国家規格です。オーディオ機器の接続やキーボード・マウスとパソコンを繋ぐのに用いられる「DINコネクタ」、カーステレオの外寸規格を示す際に用いられる「1DIN・2DIN」等の使用箇所に用いられることがあります。
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ローレットツマミナット
手で締付けるつまみ形状の黄銅製のローレットナットです。カバーや蓋など脱着が多い箇所の固定に適しています。小扉や蓋などの取手としても利用できます。
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六角フランジナット
六角部分よりも幅が広いフランジが一体成型されているナットです。フランジ部がワッシャーの代わりになるためワッシャーを組み込む手間が省けます。座面の安定や陥没防止、緩み止め効果を高める場合や外観を重視する箇所に使用されることがあります。フランジの裏側には「セレート」と呼ばれるゆるみ止め防止の凹凸があるものとセレート無しの平らのものがあります。セレート付きは緩み止め効果がありますが部材を傷つけてしまいます。
フランジ付きナット、フランジ付き六角ナット、flange nutとも呼ばれます。
参考JIS規格:JIS B 1190
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袋ナット
六角ナット2種の片面を半球形状に覆った袋状のナットです。六角ナットではナットからねじ部が露出しますが、袋ナットを使用するとねじ部を隠す事ができるため安全性を確保できます。袋ナットは形状と製造方法により規格が分類されますが、一般的に「袋ナット」と言えばこの六角袋ナット3形2種を指します。
六角袋ナット、キャップナット、化粧ナット、domed cap nutとも呼ばれます。
参考JIS規格:JIS B 1183
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ナイロンナット
ナット内部にナイロン製のリングが埋め込まれています。ナイロンリングがねじ山と干渉することで、締結後にゆるみ止め効果を発揮します。ゆるみ止め機構部がナイロンのため、ボルトに傷が付きにくく、反復使用が可能です。ナイロンナットは形状により規格が分類されますが、このナイロンナット1種が一般的に多く使用されています。
nylon nutとも呼ばれます。
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インサートナット 圧入式
プラスチック素材に金属のインサートナットを埋め込み、めねじ側の締結保持力を上げる製品です。
【3種類の挿入方式】
拡張方式…相手材を選ばす使用できます。インサートナットを相手の樹脂穴にローレットの先端部より圧入し、ポンチで拡張板を押し下げることにより先端が広げられローレットが樹脂に強固に食いつきます。薄い肉厚の相手材にも使用可能です。
圧入方式…インサートナットの汎用タイプです。熱を使用せず、ポンチやハンマーで圧入します。保持力、コストなどあらゆる面でバランスに優れた方法です。
熱圧入方式…樹脂穴にインサートナットをセットし、ハンダごてなどで熱を与え、樹脂を溶かしながら挿入します。熱を加えることで樹脂が柔らかくなり、インサートナットを所定の位置まで簡単に圧入できます。
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ダッヂインサート
ビットインサート
ウルトラサートⅡ
ウルトラサートⅣ
インサートナット (イリサート) ねじ込み式
イリサートとは、従来のコイルタイプの問題を解決するために開発されためねじ強化製品です。ばねが伸びてしまうとねじのピッチ飛びが発生し、ねじやボルトが挿入できなくなります。一方イリサートは一体型なのでピッチ飛びが起こりません。さらにイリサートはタングレスなので、タングの除去は不要です。イリサート専用工具を使用します。どなたでも簡単に挿入できます。
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