かつて「月刊OUT」というアニメ/サブカル誌がありました。
このウェブサイトでは、元読者3人からなる「月刊OUT勝手連」が
18年にわたる雑誌の歴史を振り返ります。
「月刊OUT」は、1977年に創刊され1995年に休刊となった、みのり書房発行の月刊誌です。当初はサブカルチャー系総合誌として発刊されましたが、徐々にアニメと読者投稿を主体とした雑誌へと変貌していきました。
この雑誌は、発行されていた18年間、アニメを中心に、おたくカルチャーの成長拡大と並走しながら、少なからぬ影響を与えてもきました。しかし、その功績が語られる機会が多かったとはいえません。かつてのおたくカルチャーがポップカルチャー全体に浸透している現在、おたくカルチャーを源流とする大きな文化史のなかに月刊OUTを位置づける作業が必要なのではないでしょうか。
もうひとつ、単なる歴史のひとコマという視点では見えないものがあります。
それは、編集者もライターもみな20代後半から30代前半の青年たちだったということです。月刊アウトの誌面は、利益をあげながら読者を惹きつけるものを創るという商業誌の制約のなかでの、彼らの苦闘の記録でもあります。当時の読者はいま当時の彼らの年齢を越えていますが、そうした見方で当時の誌面・思い出をふり返れば、読者として熱中していたころとは違った何かが見えてくるはずです。
このサイトの内容は、この二つの視点を大きな柱としています。
往年の読者にも、また月刊アウトそのものを知らないユーザーであっても何か発見がある、そんなサイトを目指します。