NHN Japanは無料通話メッセージアプリ『LINE』のスタンプキャラクター新展開発表会を開催し、アニメ放映とマンガ連載を2013年1月より開始すると発表した。
全世界で8500万ユーザーを獲得したLINEの人気要素のひとつ、なんともひとくせあるキャラクターたちを使ったキャラクタービジネス展開を本格的に開始した。手がけるのはドラえもんやポケモンなどのキャラクタービジネスを手がけるShoPro(小学館集英社プロダクション)で、LINEスタンプキャラクターの商品化窓口の権利を2012年10月1日付で移管した。キャラクターライセンスビジネスのプロがLINEスタンプキャラの展開を仕掛ける。両者が接近したのが今年6月で、アニメ化、マンガ化もそこから始まり驚きのスピードで展開したという。
マンガ化を手がけるのは、小学館の『週刊少年サンデー』と集英社の『週刊ヤングジャンプ』。登壇したのは少年サンデーの鳥光裕編集長とヤングジャンプの嶋智之編集長。
2013年1月9日発売の『週刊少年サンデー』で開始する『キャラクタイムズ』は、一流のキャラクターを育成するための専門学校“東京キャラクターズスクール”に入学したコニーたちが学園生活を送るコメディーマンガ。
2013年1月4日発売の『週刊ヤングジャンプ』で連載する『LINE OFFLINE~ボクら図鑑~』は、同じ会社で働くムーンたちが繰り広げる日常系4コマギャグマンガ。
そのほか2013年春には『マーガレット』でマンガ、『CanCam』でコラボ企画がスタートする。
アニメは2013年1月7日毎週月火水曜日の25時半より、5分間番組『LINE OFFLINE ~サラリーマン~』をテレビ東京で放送。
2013年4月からは30分アニメの企画も進行中とのこと。
LINEキャラのパネルを持った、NHN Japanの森川亮社長(写真右)と小学館集英社プロダクションの紀伊高明社長が発表会の最後に登場。
森川社長は「スタンプキャラはアジアでも人気、商品化の話もあった。プロであるShoProとともに、世界に向けて広げていきたい。日本の強みであるキャラクター文化を世界に広めていきたい」と語る。目的は収益化よりもキャラクター展開によるLINEユーザー数のさらなる拡大を狙うとした。同時にアジアでのキャラクター海賊版商品の駆逐にも、ShoProのノウハウに期待を寄せているようだった。
紀伊社長も、「キャラクタービジネスのノウハウ、イベント運営など、持てるすべてをキャラの展開に。LINEと力を合わせて盛り上げていく」と世界に広がるアプリのキャラクターに期待を込めていた。
会見で森川社長はほかのライバルたちの動向は気にならないと発言していた。無料通話メッセアプリのライバルたちがCMや機能強化を発表する中、LINEはアプリだけにとどまらない進展を見せ、ますます巨大になっていく。
(C)萬屋不死身之介/小学館/LINE OFFLINE
(C)Team. きんだいち/集英社/LINE OFFLINE
(2012年12月14日1時:記事中の人物紹介に誤りがあり、修正いたしました)
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