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プロモデルの「GH6」も開発中

カメラだけでライブ配信できるミラーレス「LUMIX GH5Ⅱ」を発表

2021年05月26日 11時10分更新

 パナソニックは5月26日にLUMIXのマイクロ・フォーサーズ、Gシリーズの新モデル「GH5Ⅱ」を発表した。AF性能が大きく向上したうえ、単体+Wi-Fi環境またはスマホを使って、動画のライブ配信ができるのが最大の特長である。

 同時に、最上位モデルの「GH6」および新しい大口径ズームレンズ「25-50mmF1.7」の開発と、Gシリーズのファームアップも発表となった。

最新最強の動画配信カメラ
LUMIX GH5Ⅱ

 GH5Ⅱは、2017年3月のGH5発売以来、初の強化モデルとなるもので、最新のLUMIXエンジンを搭載して、フルサイズ・ミラーレスのSシリーズと同様の絵作りテーマ「生命力・生命美」を実現したカメラだ。

 M4/3サイズの2030万画素 Live CMOSセンサーはARコーティングを追加して、フレアを抑制。ヴーナスエンジンは、LUMIX S5やBGH1と同じ最新チップを採用している。

 S5が搭載しているリアルタイム認識AFアルゴリズムを搭載し、人体認識、動物認識も可能。ボディ内手振れ補正は5段から6.5段に向上したうえ、S1Hの動画用補正アルゴリズムにより、不自然な補正が見えないようになっている。

 動画記録は、新しく4K60PおよびC4Kで4:2:0の10bit記録がフルフレームサイズで可能となったほか、GH5ではオプションだった10bit V-Log Lでの撮影が内蔵となった。S1HやS5で好評の、フレーム表示や赤枠表示、アナモフィックデスクイーズ、ゼブラパターン、スポット輝度メーターも内蔵する。

 背面のフリーアングル液晶モニターは従来の1.5倍の明るさとなり、色域も広がっている。各種設定メニューもSシリーズと同様の構成となり操作しやすくなっている。

 バッテリーはGH5のものも利用できる上、18%容量をUPした「BLK22」が同梱となっているうえ、USBではPower Delivery対応のバッテリーやアダプターから、カメラを利用しながらでの電源供給が可能となっている。充電と撮影でダブルに発熱するが、きちんと排熱する設計になっているわけである。

 無線ライブ配信機能は、5G時代を見据えた、スマホとの組み合わせと、Wi-FiやLANとの組み合わせで、カメラ本体でできるようになった。スマホ用アプリ「LUMIX Sync」では、事前にFacebookやGoogleにログインし、配信設定をしておけば、カメラでの面倒な設定なしで、配信を開始できる。FBやYouTubeの機能が変わっても利用できるRTMP/RTMPSを搭載しているのも頼もしいのである。

 PC用のアプリ「LUMIX Network Setting Software」では、パソコンで配信先を設定して、SDカードに保存、それをカメラに挿入すれば、カメラを操作して、Wi-FiやLANからストリーミングを開始できる。

 また、PC接続では、WEBカメラとして利用するための「LUMIX Webcam Software β」もリリースされる予定だ。

 発売は6月25日で、ボディ(DC-GH5M2)は予想価格19万4000円、12-60mmレンズキット(DC-GH5M2M)が21万9000円(ともに税込)で、発売日よりキャッシュバックキャンペーンでボディのみで1万5000円、レンズキットで2万円が戻ってくるから、実質17万9000円でボディが購入できることになる。GH5よりお安くなっているのだ。

どんだけスゴいのか気になる LUMIX GH6
25-50mm F1.7の開発発表

 今回は製品としてではなく、開発発表となるのだが、上位モデルの「GH6」という名前と一部スペックが発表となった。

 GH6は次世代のイメージセンサーと画像処理エンジンを搭載するもので、C4K60Pで4:2:2 10bitでの時間無制限記録、4K120P 10bitHFR/VFR記録、5.7K60P10bit記録を計画している。製品発表・発売ともに2021年内の予定だ。

 レンズのほうはH-X1025に続く、LEICA DGの大口径ズームで「25-50mm F1.7」というスペックしかわからないが、GH6と同時に発表となるかもしれない。

 G9とGH5S、G100のファームウェア・アップデートは6月9日に公開となる予定で、AF性能の向上、動画RAWデータ出力、動画撮影時の表示機能向上などが予定されている。

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