多種多様な働き方が許容される時代だからこそ、信念を持って働く場所やカタチを変えるママたち。今回は、複数のブランドPRとジョイセフで広報を務める廣瀬礼子さんの転職ストーリーを伺いました。
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信念を持って働くってカッコイイ!
ママたちの転職履歴書
(株)KAORU/(株)シンゾーン
廣瀬礼子さん(42歳)
大学卒業後、ITバブルの中IT企業に就職。その後、デジタル黎明期だったメディアの世界へ。ブランドなどへの知見を生かし、現在はブランドのPRを掛け持つほか、ジョイセフでSRHR啓蒙を行う。
・23歳
エキサイト(株)に入社
ITバブル最盛期に仕事のイロハを学ぶ
・26歳
(株)ハースト婦人画報社に転職
ELLE BRAND Deputy BUSINESSマネージャーとして「ELLE」のメディアプランニングを担当
・31歳
結婚
・34歳
退職。両親の写真館を継いだ弟を手伝う
・35歳
長女出産
・36歳
次女出産
・37歳
「KAORU」ブランドPRに就任(〜現在)
・38歳
公益財団法人ジョイセフ(国際協力NGO)広報職員へ(〜現在)
・42歳
(株)シンゾーン「takes.」ブランドチーフに(〜現在)
ジョイセフでとても影響を受けているという先輩方とのラン。真ん中の写真は「父のように慕う」という尊敬しているシンゾーンの染谷社長。学生時代から夫とやっているバンドを結婚式でも披露。
・自分の人生を自分で決める。SRHRを通じて娘たちの役にも立つ情報を届けたい
・命の危険を感じる出産を経験。「やりたいことをできるだけ楽しく健康にやろう」
・ちょっと先を生きている憧れの先輩に導かれて
出会いで導かれてきた
大学卒業後に入ったIT企業はまさに体育会系。ITバブルの中、広告営業からキャリアをスタートさせました。3年ほど充実した毎日を過ごし、転職する気はなかったのですが、出版社から声をかけていただきました。今後を見据えデジタルを強化したいという話でした。雑誌媒体のデジタル化はまだ黎明期でしたが、だからこそ、面白みを感じて急激に興味がわき、転職を決意。私は本当に感覚人間なので、ワクワクするとか、楽しそう!というのを重視してきたと振り返って思います。デジタルを手がけるうちに、様々なブランドからも相談を受けるように。既存のルールや常識、時に競合の域を超えて「もっとも良い取り組み」は何か?の発想で役に立ちたいとも思うようになりました。タイアップやコラボレーションも自由にやれて、結果もついてきて、ものすごく楽しかった。
仕事中心の生活を送る中、父が亡くなり、弟が家業の写真館を継ぐことになったんです。「姉さん手伝ってくれない?」と相談があり、家族の言うことなのでやろう!と。そして写真館を手伝っている間、長女次女を年子で出産。次女出産時に自分の命に関わる事態に直面し、新生児を置いて3カ月入院しました。この経験で、将来何があるかわからないこと、健康がどれほど大切で尊いかを知りました。そんな中、女性の健康と命を守るジョイセフの小野さんに再会。ご縁をいただき、広報として携わることになりました。ポジティブでパワフルな小野さんや、KAORUデザイナー中西薫さんの生み出すジュエリーや世界観に魅了されながら、かっこいい人生の先輩方に強烈に憧れる毎日です。そして、「竹を使った服、takes.」と運命的に出合い、世界の人々を健康にするために、心から尊敬するシンゾーン染谷社長のもとで学びながら、今を大切に、情熱と感謝の気持ちを持って日々の仕事を楽しんでいます!
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▶︎東原亜希さん「ブランドを始めたのは経済的自立をしたかったから」
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉 ヘア・メイク/Hitomi〈Chrysanthemum〉 取材・文/有馬美穂 編集/太田彩子
*VERY2025年2月号「ママたちの転職履歴書」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。