どうしても買いたいものがある｜typeオリジナルマンガ

同僚「井上?！初ボーナス何に使う?？？」

井上「おれ、キリン買おうと思ってんだ」

同僚「キリン？！え？！キリン？！ビールの？？ビールのだよな？！」

井上「ううん動物のだよ。ちゃんと300万円ほど貯金してたのさ」

同僚「ああ！やっぱ生命の方だった！」

井上「そんな初のボーナスでいきなりそんなどうにかなるとは思ってないよ。あと中古だし。キリンは普通に買うと1000万円はするからね」

同僚「今お前の計画性気になってないから！！あと中古とかあんの？！」

井上「妻の喜ぶ顔が目に浮かぶよ」

同僚「むせび泣く顔だろ！！」

井上「ははっ妻にはもう言ってあるから無問題」

同僚「えっ！？じゃあ奥さんも承認済みなの？！」

井上「いや離婚切り出された」

同僚「だろうな！！」

井上「でもいざ飼っちゃえば愛着湧いて大丈夫だと思うんだよね！」

同僚「それ成立するの猫とか犬までだから！！井上くん！何考えてんの？！ そんな奥さんを悲しませるような人がキリンを飼えるわけがない！！ それにエサ代だってかかるし場所も必要だよ？！ そこちゃんと考えてる？！」

井上「そっか……そうだよな。お前の言う通り俺どうかしてたよ。 キリンのこと何もわかってなかった。 ただ昔からの夢でさ……キリン飼うの。 でも諦める。お前に譲るよ、キリン」

同僚「いらねえよ！！」