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トーチ

だめな数学

「だめな数学」

中学3年間の数学に一瞬で見切りをつけるための21講

***本作の3大特徴***
①中学3年間・全21単元を網羅。各単元のポイントをコント形式の漫画で解説しようと試みているが、基礎も応用も身につかない上にギャグ漫画としての完成度も低い。
②作者は元・公立中学校の数学教師。生徒がつまづきがちな問題に、生徒以上につまづき倒す。
③高校受験や大人の学び直しにまるで役立たない。この作品の良いところを無理やり挙げるとすれば、出てくる動物がちょっとかわいいことくらい。

***収録話***
【第1学年】正負の数/文字と式/方程式/比例と反比例/平面図形/空間図形/データの活用
【第2学年】式の計算/連立方程式/1次関数/平行と合同/三角形と四角形/確率/
【第3学年】多項式(因数分解)/平方根/2次方程式/関数 y=ax²/相似な図形/円/三平方の定理/標本調査

***読者の声***
■この漫画を読んで数学を勉強し直したい気持ちにはなりませんでした。逆に、わからないものをわからないままにしておいても別にいいんだと気が楽になりました。(のぞむ/桐朋中学・高校卒) 
■高校受験はとにかく数学に苦労しました。もし受験の時にこの漫画に出会っていたら「数学を頑張ろう」という気持ちを失い、終わっていたと思います。(おかのり/都立青山高校卒) 
■中学生のみなさん、絶対に読まないで下さい。数学が苦手な人も得意な人も「できなくてもまあ、いいか」みたいな気持ちになって本当に良くない。数学はもっと奥深く、人生を豊かにしてくれる学問なのに。(担当編集/東京学芸大学教育学部卒)

***担当編集より***
■単行本を6/18に刊行しますが、購入を検討中の方が試し読みをしたら買う気が失せてしまうのではないか……私も、そして作者自身もそのように危惧しております。そのため試し読みは永久に非公開とさせていただきます。こちらの浅ましい了見でご不便をおかけすることになり本当に申し訳ありません。(4月10日)
■今朝、営業担当者から「気持ちはわかるけど、仕入れの手がかりがなさすぎて書店さんが困っている。1つだけでいいからさ、そっと置いておこうよ」とたしなめられました。1話だけ残しておくことにしました。「気持ちはわかるけど」「そっと」のところに営業担当者の優しさを感じました。(4月11日)
■実家の老母から電話がありました。「お兄ちゃん(作者の中川学は私の実兄なのです)の新しい本出たら、お母さん10冊くらい買って親戚に配るからね」とのこと。「ところでどんな本なんだい?」と聞かれたので話題を変えました。(5月4日)
■デザイナーの岡野さんから頂いた装丁案が素晴らしく、こんな作品のために大切な時間を割いて全力で創意工夫してくれている……岡野さんに限らず各方面に対して申し訳ない気持ちが日増しに募っています。(5月10日)
■単行本の巻末に「作者あとがき」を入れる予定だったが、「自分から発信できる言葉は何一つない。ただ恥じ入るのみ…」とのことなので、「担当編集者より」として私が一筆書くことになってしまった。めんどくさいが台割を埋めなくてはならない。仕方ない。(5月14日)


作者プロフィール

中川学(なかがわ まなぶ)

1976年北海道生まれ。北海道教育大学釧路校(数学専攻)卒。中学・高校教諭一種免許(数学)、小学校教諭二種免許取得。大学卒業後、中学の数学教師の職に就くが、生徒や親との人間関係ほか仕事がつらすぎて失踪・辞職。その後、札幌の風俗店でくも膜下出血を発症し、闘病生活を経て漫画家に。著書に、くも膜下出血の闘病記『くも漫。』(リイド社)、教職がつらすぎて失踪した時の記録『探さないでください』(平凡社)、 今までの親不孝を何とか挽回するために奮闘するエッセイ漫画『すべりこみ母親孝行』(平凡社)など。

ツイッター:@gaku51

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