薬屋のひとりごと 第2期のあらすじ
「変な女官が笑いながら虫を捕まえている」。そんなうわさが後宮内で広まり、猫猫はあらぬ疑いをかけられてしまう。誤解を解くため、うわさの元凶である子翠を探しだし、話を聞いていると、偶然にも診療所へと向かう皇太后・安氏を目撃する。訪問の目的が気になりながらも、しぶしぶ翡翠宮へと戻ると、その日の夕刻に皇太后が訪ねてくる。そして、皇太后は猫猫に「私は、先の帝に呪いをかけたのかしら?」と、先帝にまつわる調査を依頼する。
手習い所に通う小蘭に付き添い、猫猫は講師である老宦官の元を訪れる。その部屋の窓から見える古い廟に興味を持つと、老宦官は「この地を治める者は、あの廟を通り抜けないといけない。そして正しい道を選んだ者だけがこの地の長となる」と語る。そんな折、いつものように玉葉妃と帝の毒見をしていた猫猫は、突然帝から付いてくるよう命じられる。同じく呼び出された壬氏と合流し、向かった先は猫猫が見た古い廟“選択の廟”だった。
医官ではない猫猫が薬を作っていたことが、診療所の女官・深緑にバレてしまう。おとがめはなかったものの彼女に呼び出された猫猫は、「水晶宮の下女に薬を作ってほしい」と頼まれる。詳しく事情を聞くと、その下女は長く体調を崩し何度も診療を勧めていたにも関わらず、半月前からパタリと姿を見せなくなったという。水晶宮の侍女たちのまとう妙な空気を、梨花妃の看病の際に感じていた猫猫は不穏に思い、水晶宮を訪問する。そこには、ある秘密が隠されていた。
“月の精と会いたい”という特使からの無理難題に応えるため、猫猫は50年以上前から花街にいた“月の精”、緑青館のやり手婆から当時の話を聞く。特使の祖父が国に帰ってから描かせたという幻想的な絵と当時の話を元に、猫猫は月の精が舞を披露したという後宮内の桃園へと足を運ぶ。そこへ虫を捕まえに来たという子翠と偶然出会い、話をしていると、猫猫はとある秘策を思いつく。そして、特使を招いた宴の日。十六夜の月が浮かぶ中、特使たちの前に美しい月の精が姿を現す。