自民党はなぜ浮かれているのか? 映画「マミー」と「正義の行方」の違いとは? 「ロフト9」で日本における問題提起続出│プチ鹿島
こんにちはプチ鹿島です。
今週の月曜にジャーナリストの青木理さん、TABLO編集長の久田将義さん、私の3人でトークライブをおこないました。第21回目を迎えた恒例ライブの速報をお届けします。
自民党総裁選の話も当然出ましたがこのライブは切り口が独特なのです。まず編集者として多彩な人脈を持つ久田さんによる「自民党党内の様子」報告。これは毎回必見です。いま、党内は浮かれているのか否か。続いて私は「どうして石破さんは自民党で嫌われているのですか?」と石破氏本人に質問した話を披露しました。青木さんは「ばらまきと石丸伸二と総裁選」という視点で語ってくださいました。中国新聞の報道からいろいろつながっていることをあらためて確認できました。
さて、トークは2本のドキュメンタリー映画の「共通点」についても語り合いました。『正義の行方』(木寺一孝監督)と『マミー』(二村真弘監督)です。
前者は1992年の飯塚事件の捜査や報道について追ったもの。後者は1998年の和歌山毒物カレー事件を検証したもの。テーマは異なるのですが作品後半に「メディアの報道はどうだったのか」とメディアの自己検証について共通して描かれていたのだ。飯塚事件の報道を自己検証する地元紙・西日本新聞と、カレー事件報道についての検証に否定的な元朝日新聞の記者。これが見事と言うくらいに対照的だったので驚いたのだ。ここを見比べるだけでも2本の映画を観る価値はあると思います。
青木さんの「何年か経って、あの報道は?と思ったときの立ち居振る舞いはメディアとしても人間の問題としても深刻にあらわれる 」という言葉が響きました。
そもそもメディアとは?という話にもなった。 新聞記者やジャーナリスト、雑誌の編集者はネタをとることが仕事。ネタとはイコール「情報」のことです。情報は権力を持っている人に集中する。権力を持っていれば持っているほど重要で秘密の情報は集中する。青木さん曰くメディアは「情報に傅く(かしずく)」存在。情報源に食い込みながらいざとなったら毅然と「蹴とばす」ことができれば理想だが現実はなかなか難しい。でも「それでいいんですか?」と。久田さんもメディアの自問自答の大切さについて語ってくださいました。いやぁ、いい話を聞きました。
このほか、
・あの夕刊紙が休刊?
・「おじさんの詰め合わせ」について
・ニッポン放送とTBSラジオの違い
・日傘と半グレ
・兵庫県知事と維新
・腰痛対策
などなど多岐にわたって盛り上がっております。アーカイブ視聴期間は9月9日までたっぷりあります。ぜひご覧ください。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話)
“タブーなきニュース空間へようこそ” vol.21
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