浦和レッズ応援記念メニューCOTRETTA DI MAIALE (勝つレツ)を、、。 : アズーリ クラシコ

劇的な優勝を遂げてアジアチャンピオンに輝いた浦和レッズ。
決勝のアル・ヒラル戦では、1st・2ndレグの両試合で得点を挙げた
ラファエル・シルバさまさまでした。
先週までは浦和伊勢丹に優秀トロフィーも飾ってありました。

同じ伊勢丹の7階にあるトラットリア・アズーリ・クラシコには
浦和レッズ応援記念メニュー「埼玉県産至福の味わい豚の勝つレツ」もあるんですよと、
いつもチケットを取ってくれる人から連絡が、、。

それならば行ってみようと店の前で待ち合わせしました。
明日からはクラブW杯も始まりますからね。必勝祈願をかけて。
ところが行ってみたらそれは12月5日までの限定メニュー。
アチャー、1日遅かったか。

でもダメもとでお店の人に聞いてみたら、大丈夫とのこと。良かったあ。

話は変わりますがイタリアにもカツはあるんですが、牛肉を薄く延ばして揚げるミラノ風がほとんど。
豚肉を使うことはあまりないと言ってもいいでしょう。

昔イタリア産の大理石を日本に売り込むPRの仕事で出張した時、数週間現地の人たちと共同作業をした千秋楽。
日本人コーディネーターの家で打ち上げのようなホームパーティーをやった時のこと。
イタリア人スタッフから何か日本食を作ってみろと言われたことがあって、
本当は寿司とか握れたらよかったのですが、そんな技量もないし、素材も調達できない。
とっさに思い付いたのがトンカツ。豚肉なら簡単に手に入りますからね。

幸い日本人コーディネーターのキッチンにブルドッグ・ソースがあるという幸運。
日本のキャベツはめったに見かけないとのこと。それならばと紫キャベツで代用して作りました。
それが思った以上に好評で、喜んでもらった思い出がこの一品で蘇って来ました。
イタリア人スタッフが名付けてくれたのは、
Cotretta di maiale alla Giapponese(豚肉のカツレツ日本風)。

なんて思い出話をしながらグラスワインを傾けつつ前菜からです。
デミタスカップ入りのポタージュ、シフォンケーキにはリコッタチーズと生ハムが、、。
カクテルグラスにはさいたまヨーロッパ野菜のケールやカリフローレなどが、、。
アンチョビ風味を利かせた濃厚な旨みソースを絡ませるとワインがすすみます。
豚のグリルにはパルメジャーノが添えられています。

待つことしばし、メインのコトレッタ(カツレツ)がやって来ました。
薄い衣で小分けに揚げられていますが、凄いボリウム。200ｇくらいありそう。
付け合わせの野菜も多彩。芽キャベツ、エンドウ豆、ミニトマト、ルッコラ、何と獅子唐も。
ロース肉は脂身が甘い。この店は野菜も地元産、お肉も地元産、究極の地産地消がモットーです。

出てくるまで知らなかったのですが、前菜セットにはデザートもついていてびっくり。
しかもアイスクリーム、ティラミス、パウンドケーキ、もうひとつわからないもの。
甘いもの苦手な小生は、これだけはご一緒した人に平らげてもらいました。

食後のコーヒーでほっと!!

久しぶりの昼酒は効きますなあ。ぶらぶらと散歩でもしながら帰りましょうかね。

NHKの朝のニュースでも取り上げられ、注目を浴びている
さいたまヨーロッパ野菜研究会のメンバーがつくる珍しい野菜がいただける
イタリアンレストランが浦和伊勢丹にオープンしたので、行って見ました。

武蔵浦和駅にある人気店トラットリア・アズーリの姉妹店で、
新妻シェフもオープニングに駆けつけて腕をふるっておられました。
地産地消をめざしてさいたま産ヨーロッパ野菜の他にも埼玉ブランドの武州和牛
などもフィーチャーし、新鮮、安全、安心のうえに何よりも美味しさを追求しています。

この日はさいたまヨーロッパ野菜を栽培する農家のメンバーを時には叱咤激励し、
レストランへのPR・広報全般を担当するさいたま市産業創造財団のFさんと一緒に味わうことにしました。
まずはカンパリソーダで乾杯。チャームは新玉ねぎのムースウニ添え。
季節の香りをしっかりと受け止めました。

さてワイン選びです。東北食紀行で散々魚を食べつくしてきたFさんが珍しくお肉がいいというので、
お願いしたのはMONTERIVA UMBRIA2012。お肉料理によく合うミディアムボディのカベルネソービニオンです。
色合い、味、香り、タンニンのバランスがとても良く、余韻も素晴らしい均整の取れた飲み心地です。
抜栓してしばらく経つとスパイシーさとタンニンのパワーがぐんぐん増してきます。

アンティパストは通常の２倍の熟成期間を要するパルマ産24ヶ月熟成の生ハムと
武州和牛のローストビーフをあしらったヨロ研野菜のサラダです。美しい渦巻きのゴルゴが目を引きます。
生ハムはとてもきれいな薄切りで供されます。
聞くところによるとイタリアから特性のスライサーを取り寄せたのだとか。食感がすごくいいです。
ローストビーフも柔らかくてとても美味です。

パスタはそら豆と桜海老のカラスミ風味。生桜海老ではないようでしたが、こちらも季節感たっぷり。

メインは埼玉県産武州和牛のタリアータ。ボリウムたっぷりで肉喰ったという満足感に満たされます。
付け合せもさいたまヨーロッパ野菜の面目躍如といったところです。
スティッキオというフェンネルの香りがするセロリに似た食感のものが添えられています。
しかも通常は根は食べないのですが、その根も焼いて応用されています。
ほろ苦味のある人参のような香りと食感が肉に合います。

こういう新しい発見をさせてくれるところがさいたまヨーロッパ野菜の魅力じゃないでしょうか。
これからどんどん作付けされた野菜が育って収穫される季節がやってきます。
また季節を変えて、新鮮な驚きを体験しに行って見たいものです。