再認識した鳥栖の美味しいパン屋さん : パナセ

前出『1954 クスクス 兵庫店』さんに続き、またもや別の店の佐賀牛カレーパンにフラれたワタシ、そうなると、どうやら本当に縁がないようなんで、またも他店を探す羽目となりました。

場所は鳥栖、いったん久留米に移動、ラーメンを啜りながら同.食べログ検索するも、なかなか条件にピッタリ合うパン屋さんが見つからない。

〝そりゃ『クリーブラッツ』へ行きゃ美味しいカレーパンもあったような気はするけど、それじゃ余りに芸がないしなあ？〟

『クリーブラッツ』さんとは鳥栖市の弥生ヶ丘にある大型のパン屋さんで、同.食べログでは投稿してないものの、これまでも何度か行ったことがあり、確かカレーパンも美味かった記憶が？

とはいえ、そこはカレーパン以上に塩パンが素晴らしく、もし個人的な特集を組むことがあったら、とにかく第一候補だから、大事に取っておきたい。

いや、それ以上に前出の２店がいずれも大型店舗だから、三たびとなると、それこそ芸がなさすぎる。

かといって零細店舗だと、これまでも裏切られ、というか、行っても姿形もないのが続いてたから、もう勘弁してほしい。

〝あっ！ やったらあすこやん〟

そこでパっとワタシの薄っぺらい脳裏に浮かんだのが、同店『パナセ』さんでした。

福博方面から佐賀へ行く人ならご存知でしょう、昔は有料だった県道17号線の養父町や布津原交差点から県道31号佐賀川久保鳥栖線へ抜ける裏道の地元ＤＳ『モリ (通称.ドラモリ )』さんがある交差点カドにありますが、僅かに奥まってるんで、道から気づくか否かは微妙なところでしょうか？

ワタシはそこに車がやたら出入りしてるのを見たんで、直感で、

〝あっ！ パン屋さんだ、ぜったい〟

と気づきましたけどね。

ってなことで寄ってみましたが、なかなか味も良かったんで、後日再訪したぐらいです。

っていうか、味もだけど、あの裏道を使う頻度が高いから、否が応にも目についちゃうんですよね？

そんな、ご存知な方も多いパン屋さんのはずなのに、同.食べログの鳥栖市の欄で、パンで検索しても何故だか出てこない。

〝もしかして？〟

そんなとき頭をよぎるのは、例の騒ぎによる閉店の憂き目。

最近とみに暖簾を畳む方が増えた感じもするほど、もうどうにもならんようになってるそうですから、儲かる儲からないに関わらず、あきらめるお店も多いそうです。

しかも薄っすらした記憶ながら、確か以前その裏道を通ったとき、同店の前に工事車両が駐まってた記憶もある。

〝でも、あれだけ人気だったしなあ〟

とはいえ、そう思えるほどの盛況ぶりだったから、もし閉店してたら、それこそ『まさか』だし、そこまでの不況ともなると、ちょっとワタシみたいな阿呆でも考えなきゃいけないのかも？

そんなことを想うより、いま久留米にいて帰り道でもあるんだから、行ってみた方が話は早い。

もし閉業してたら、それこそ前述した『クリーブラッツ』さんに寄ればいいだけのことだし。

〝えっ！？ やっぱ閉まってんの？？〟

で、毎度お馴染み鳥栖の渋滞を抜け、なんとか同店に着いたものの、あそこまでの人気店だったのに車が一台たりとも駐まってないし、なんか外観からだけじゃやってんのかやってないのか分からない。

口汚く言うと、ちょっと古びた洋館風の建物ですからポルターガイスト感があり、そんなドアに貼り紙があるんで

〝もしかしてコロナで暫く休業とか、いや、お世話になりました、とか？〟

と、こっちが心配になるのも仕方ないでしょう。

ですから、いったん降りて確認しようと駐車したら、業務用の社用トラックが入ってきたんで、

〝あっ、やってんだな、やっぱ〟

と、ホっと胸を撫で下ろしました。

で、入店すると普段と変わらなかったし、今回の目的はカレーパンですから見ると、なんと３種類もあったんで、それだけ今回は購入しましたが、応対してくれた女性従業員さんはワタシのこと、やや変なお客さんだと思われたでしょうね？

① ジューシーカリー 194yen
》 野菜たっぷりのビーフカレーを包んだ揚げパン。お子様にもおすすめです。

② キーマカレー 194yen
》 玉ねぎ、ひき肉、ひよこ豆が入ったスパイシーな焼きカレーパン。ノンフライでヘルシー

③ 辛口カレー 194yen
》 ピリッとスパイシーなカレーを包んでジューシーに揚げました。

①は、これだけ何故か楕円形。

ですが、先っぽの方はカレーが入ってないのは残念！

といってもカレーの量は充分で、辛さ控えめな、ほぼ家庭的な味わいです。

ジューシーというか、クリーミーさがあり、厭味がないから女性でもペロリと食べられるでしょう。

ただ、皮は薄めだから、下手に持つとカレーの重みで真ん中あたりから折れちゃうんで注意が必要だし、ポップに書いてある野菜たっぷりは誇張しすぎなものの、コクは十二分にあります。

②は結構ひよこ豆が入ってて、それが急に来るから、懐かしのＱＢＫならぬ
ＱＨＫ？（急にひよこ豆が来るから）

後口は薄っすらスパイシーながら、俗に言う刺激的な辛さじゃありません。

〝なんかサッパリしてるなあ？〟

そう感じてて、ふと気づくと手がベタベタしてないから、そこで初めて焼きタイプと気づくぐらいな力強さがあるし、だからか表面の焼けたパン粉が香ばしい。

ひよこ豆の件もあり、とにかく面白い食感が愉しい焼きカレーパンです。

③は最初辛くなく、それよりも旨みを感じられましたが、すぐ後からキっとやってきました。

ちょっぴり刺すような刺激で、辛さに強いワタシがそうなんで、弱い人には厳しいかもしれません。

もっとも、これは確かに商品名の通りだし、そんな辛さがあるからこそ感じられる甘さってのもあり、個人的にはいい感じです。

まとめると、②の焼きタイプは確かに美味しかったけど、やはり個人的には従来の揚げる方が好きで、となると、辛さが強い③が一番だけど、まろやかな①も捨てがたく、②の食感の面白さは秀逸だったから、まあ、そうやって色々楽しませてくれるのは、お見事の一言に尽きます。

ただ、前述したような外観だし、店内ちょっと薄暗いんで問題あるものの、女性従業員さんは感じもよかったし、なにより、やっぱ美味いんで、改めて素敵なパン屋さんだなと実感しなおしました。

また、他のパンもご紹介できたらなと思います。

尚、先に述べた食べログ検索でヒットしなかったのは、どうやら部門付けが悪いみたいなんで、現在申請中です。


● 個人的 食べログ 評価点・・・3.9