3回
2018/07 訪問
やっぱり全てが別格
2018/07/19
結婚記念日の折どうするか?と。高けりゃいいってもんじゃないけど、未練があるグランメゾン。
味?時間?格式?………安心するお気に入りの店はある。
だけれどやっぱりスペシャルを堪能してみたいよねとヨメと相談。
折角なので盛夏物の着物で行くことにした。
ヨメ氏は盛夏の小紋。
アタシは………小千谷縮だから……ドレスコードに合わない。やばい!
博多の献上柄帯と薄物の羽織(と言っても大島の花織)一応格上げドン!なので体裁は保てた。
エントランスで問題ないかを問うたところ、素敵でございますと安心のお言葉。
モンサンミッシェルのムール貝から。
印象深かったのは鮑!滑らかな舌触りと微かな海の香り。訊いたところ岩手産で蒸しているとのこと。
フォアグラのテリーヌと白桃……メニューからは想像できなかった…ももももも桃?
これも質問。白桃の部類だけれど所謂果物としてのそれとは品種が違うとのこと。
なるほど。ネットリとしたフォアグラに桃の酸味と食感のアクセントで調和が保たれていると解釈。
ワイン飲みながら理屈を考えているので頭が疲れた(笑)
ここで周囲に目を向けてみて気づいた。
一糸乱れぬギャルソンの所作もさることながら、常に客の食の進み具合を見ている。
器の底にスープが残っているのか無いのかを判断するのはテーブルサイドを巡回している振りをしてチラ見して進行具合を確かめている。
終わったらやや待たせてから次の料理の提供が始まる。
奥の厨房は見えないステージで、まだか?と待たせてからカーテンが開き、テーブルに届くまでの十数秒、気を持たせる。
それに気づいたときに時間すら支配されていて時間すらもグランメゾンたる所以なのかと勉強させられた。
魚は大好物だ。白いご飯が食べたい(´ω`)
ここまで白で突っ走ってきたけど、当店赤はグラスで提供していないって思い出した('A`)
どうすんべか。もう酔いも丁度いいし、味覚も狂ってくる。
開けた飲みかけボトルを持って帰ってもいいか?と訊くと勿論!との返事。
ぶったまげの値も付いているリストからお手頃なのをチョイス。でも何が合うか?どう合わせるか?悩んだコルトン06
そして幼鴨。
肉厚柔らかジューシー。個人的にはもう少し火を通して欲しいところ。
臭みを微妙に残して調理してくる。
客が金払ってサービスを受けるのと同時に客も試されているグランメゾン。
恐れいりやした。
食後は別室でデザート。リラックスタイム。そして伝票が来て現実を知らされる。
味、雰囲気、時間、ステイタス。全てを満たしてくれる当店。
ごちそうさまでした。
2018/08/15 更新
2016/02 訪問
(゜д゜)<クロッシュからジャジャーンと登場するのは初めてですよ
2016/3/14訪問
例によってヨメは今日もお洗濯。ほんと、呆れるぐらいきれい好きなので旦那としては頭が上がらない。
前段、ちょっとアンタ!バレンタインは何が欲しいのよっ!!??
んあ(´ω`)?チロルチョコでいいよ(´ω`)?
ドスッ!ドスッ!ベシッ!ヽ(*`○´*)ノ
('A`)
あいかわらずバイオレンスな家庭である。
あー・・・とぅーるだるじゃん行ってみたいな。グランメゾンですよグランメゾン。
日本に二十数件しかないレストランの最高峰の一角ですってば奥さん。
ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ←ヨメ回ってます。今日も我が家は平和です。
でもあれじゃね?健康診断近いし体絞らないとスーパーライト級のウェイトまでチトきついんだけど('A`)
そんなもん晩御飯はお茶漬け80グラムにしとけばいいのよ!!!!
我が家のエンゲル係数をグラフにすると今の株価のように乱高下シテイマスネ('A`)
そんな感じでトンネルのようなエントランスを通りテーブル席へご案内。
見事なまでの日本庭園を見渡す採光素晴らしいお席。こういった雰囲気もCPに含まれると思えば、妥当。
こういった場合、庭園を正面に眺めながら食事したいのですが、反対方向を向いて着席となるのですね。ちょっとびっくり。
周りの客層は素敵なマダム、男性おひとり様、不慣れと思われる若いカップル他他。
不慣れはそぐわないなんて無粋なことは言ってはダメですね。男性の食べ方はアレでしたけれど、こうやって背伸びして経験して幾度となく恥をかいて何回か繰り返せば場慣れしていくものです。
食べたメニューとレビューを書かなきゃいけないんですけれど?。。。メニューを見に行ったらすでに変わってました。不覚。
なもんで写真を参考に印象深かったもの。
食前の泡
泡のきめが細かい酸味が穏やかで樽由来のトースト香
メニューを眺めて9000円のコースをチョイス。15000円のコースでもよかったのですけれど食べなれないエスカルゴは2月下旬に食べることになっているので今回はパス。
鰆は季節の魚
淡白な白身ですけれど筋肉質で食べ応えがありました。
ナンバーリングされた偉そうな鴨
239493番
燕尾服を着たギャルソンが胸まで持ち上げてジャジャーンと心の中で効果音を出しながら登場
クロッシュを開けるとフワッ!っと香ってきます。
意外だったのは脂を殆ど落としていること。臭みもきれいなまでに消えています。
当日を含めた期間はブルゴーニュのフェスタ。セットのグラスワインで料理に合わせて都合3杯だったかな。
酒弱いヨメの分もこっそり奪って飲んでたのでラリホーヽ(^o^)丿状態
雰囲気も含めて素敵な料理でしたけれど、パンが小麦の味がしっかりしていて記憶に鮮明です。
ワゴンに盛られたフロマージュが気になっていたのでワインを少し残して頂戴しました。
ゴチソウサマをしてギャルソンに案内され別室へ。
途中調度品の案内もありました。
デセールとコーヒーを美味しく食べお会計。
あれ?今日はバレンタインだからヨメの払いじゃ(・∀・)??
9センチのヒールで足を踏まれた('A`)
ホテル会員なのでサービス料は5%
グランメゾン。。。。味だけなら他のお店を選ぶでしょう。しかし格式格調というものをまざまざと魅せられました。
素敵な時間をありがとう。ごちそうさまでした。
2016/02/29 更新
2021/04/10
飲食店、一年以上まともに営業できとらん。
酒の提供に至っては半年以下か?緊急事態宣言の隙をついて予約。ここで逃したらいつ来られるか分からん。
酒を飲まなきゃ安上がり。だけれど、ニッポンの酒を提供する飲食店、全てじゃないけど酒の注文がないと商売成り立たない。客に良心的なお店ほどその傾向が強い。美味しいものを少しでも安く提供。
どれだけ客が恵まれてることか。
さておき、オージエシェフは来日五年になるそうだ。
最初は野趣溢れる、血肉したたる鴨、しっかりしたワインに合わせやすいね。って思ったけれど、日本に寄せてきたね(ニヤリ)
食べやすくなった。火加減はレアなんだけど、クセの加減が日本人好み。
ワインリストはヨダレが出る。しかし……予算と粗方の方向性を決めていかないと、何時間でも見入ってしまう辞書よろしくな分厚いリスト。
コートドールに思い入れがあるのでBourgogneから。
女性的なヴォルネ。ドメーヌ ド モンティーユ2000タイユピエ。
アンリボワイヨの余韻の長さが大好きなんだけど、ソムリエが推してきてくれたので、従う。
モンティーユは、温暖化によりBourgogneが熱波に襲われることに危機を抱いてワイン造りに適した土地を世界中探して回り、函館に白羽の矢を立てた。
土地にミネラル分が不足しているので地中数メートルに石灰岩を埋め込んでブドウを栽培するという拘り。数年後、モンティーユ函館北海道がリリースされる。
アタックのビロードからストラクチャのしなやかさ、タンニンのパワフルさ。適度な余韻。
非常にバランスの良いワイン。
料理が主役と考えれば推してきたのも理解。
コースは定番、アンリ トロワ。アスパラの季節。+アラカルトでもアスパラを焼いてもらった。
季節のものをプロ、しかもMOFフランス国家最優秀職人章の料理を東京で堪能できる。
一番奥に通されたので客席全てを見渡せる。ほぼ満席。パーソナルスペースが広いとはいえ、極健全な、2019までの光景を目にして涙が出そうになった。みなさん幸せなテーブルを囲んでらっしゃる。
Sébon!!
とてもシアワセな時間でした。ごちそうさまでした。