7回
2024/08 訪問
異色のマンデリン
約半年ぶりの訪問。
直ぐ目と鼻の先にあるSPAGHETTI SHUさんにランチしに来た序でに伺いました。
11時40分頃にお店に着いたところ、先客も居なければマスターの姿も見えません。でも、私が扉を開けて店内に入ると、「いらっしゃいませ」という言葉と共にマスターが出ていらっしゃいました。
カウンター2席の奥側に腰を下ろします。
店内には、オープン1周年を祝うピンク色の胡蝶蘭が華やかに飾られています。
「今日は直ぐ近くのSPAGHETTI SHUさんにランチしに来たので、その足で伺いました」とお話ししたら、マスターもSPAGHETTI SHUさんのことは良くご存知でした。
この日リストアップされていたシングルオリジンコーヒーは10種。そのうち、リストの説明書きとマスターの口頭説明を見聞きして気になった、インドネシア ケリンチ マウンテン カユアロ シガラルタン スマトラ700円をチョイス。ペアのスイーツは、塩チョコマドレーヌ 360円(いずれも税込)にしました。
インドネシア ケリンチ マウンテン カユアロ シガラルタン スマトラは、定義的にはマンデリンに当てはまるものの、従来のマンデリンとは異なる地域で栽培されたもの。商品名に「マンデリン」の文字が入っていないことからも、典型的なマンデリンとは一味違う風味を予想させます。
例によって豆を挽いた直後に香りを嗅がせていただいたところ、オレンジのような香り。
そして、前週に訪れた根津神社前のHANARE COFFEE STUDIOさんで使われていたのと同じカリタのWAVEというドリッパーを使用し、マスターが丁寧に淹れてくれたドリップコーヒーは、オレンジジャムのような甘味のあるフルーティーさとボディーの強さが共存。確かに今までいただいたマンデリンとは全く違いますね。
塩チョコマドレーヌは、名前からマドレーヌ生地の中に塩を混ぜてあるのかと思いきや、そうではなくチョコチップ入りの甘いマドレーヌに岩塩を振りかけて提供されました。
企業秘密に触れるといけないので具体的に書くのは差し控えますが、この岩塩は中々手に入らない希少なものらしく、マスターが別業種の有名なお店から仕入れているとのこと。そのお店はBMしてあるものの未訪問なので、いずれそちらにも伺いたいと思います。
塩チョコマドレーヌ 360円(税込)
インドネシア ケリンチ マウンテン カユアロ シガラルタン スマトラ700円(税込)
インドネシア ケリンチ マウンテン カユアロ シガラルタン スマトラ 挽いた豆
インドネシア ケリンチ マウンテン カユアロ シガラルタン スマトラ 説明書き
この日のメニュー①
この日のメニュー②
2024/08/31 更新
2024/03 訪問
幻のエンゼルシフォンケーキ、そしてドミニカコーヒー
新年のご挨拶で伺って以来、約2ヶ月ぶりの訪問。
この日はランチとセットではなく、仕事帰りに単独で。お店のInstagramのご案内では飯田橋駅、水道橋駅、九段下駅のいずれからも徒歩6分となっているのですが、これまでの実体験から、途中で歩道橋や大きな交差点を渡る手間が無い分一番楽に感じたJR水道橋駅西口からのルートを選びました。
出発前にお店のInstagramをチェックしたら、この日はエンゼルシフォンケーキを販売中。卵黄や油を一切使わず、卵白だけで拵えるシフォンケーキで、他のスイーツの仕込みの都合で卵白が大量に出たときにしか作らないという、超レアなシフォンケーキです。
私が到着するまでに無くならないといいなと願いつつ、水道橋駅からお店に向かう足もついつい早くなってしまいました。
そして、15時過ぎにお店に到着。先客は無く、一人で居られたご店主に年明け以来のご無沙汰をお詫びしつつ、奥側のカウンター席へ。
脱いだコートと荷物を足元の荷物箱に入れ、椅子に腰を下ろすや否や、エンゼルシフォンケーキがまだあるか尋ねたら、最後の1カットが残っているとのこと。何とか間に合い、ホッとしました。
そして、卓上のメニューを開き、コーヒーリストを見たところ、前回とはかなり入れ替わっています。
その中でも特に珍しいものとしてご店主から紹介されたのが、エチオピア グジ ウラガ タベ ブルカ ウォッシュドとドミニカ バラホナ ティピカ ワイニー ナチュラル。
コーヒー豆の産地としての珍しさもあり、今回はドミニカの方をいただくことにしました。
コーヒーの産地は寒暖差のある標高1,000m以上の高地が多いのですが、ドミニカのこのコーヒーは標高700m辺りで栽培されているとのこと。そのような必ずしも恵まれていない土地で栽培している代わりに、通常よりコーヒーの実を長く樹に残して熟させたり、通常2週間程度の発酵期間を45日間に延ばしたりするなど、栽培や精製の方法で工夫しているのだそうです。
途中でテイクアウト客が入ったこともあり、待つこと10数分で漸くコーヒーとケーキが私の目の前に。
ドミニカ バラホナ ティピカ ワイニー ナチュラルは、挽いた豆の時からワクワクするような芳醇な香り。飲んでみると、ワインのような仄かで上品な甘酸っぱさを感じます。
エンゼルシフォンケーキは、通常のシフォンケーキのような弾力のあるふんわり感はありませんが、口の中に入れると溶けるような正にメレンゲを思いださせる食感。そして、正しくエンゼルのようなほんのり優しい甘さです。
私が滞在している間にテイクアウトの若い女性常連客が2人、退店直前に初訪問らしきイートインの男性客1人が来店していました。
今後も、また珍しいコーヒーやスイーツと巡り会えるのを楽しみに、ランチとは切り離して単独で訪れたいと思います。
エンゼルシフォンケーキ
ドミニカ バラホナ ティピカ ワイニー ナチュラル
エンゼルシフォンケーキ
コーヒーリスト 2024年3月
ドミニカ バラホナ ティピカ ワイニー ナチュラルの解説カード
ドミニカ バラホナ ティピカ ワイニー ナチュラル 挽いた豆
2024/03/10 更新
2024/01 訪問
新年カフェ始めもこちら! ネパール カブレ ププ メンド ウォッシュド
この日は九段下 中路さんで2024年外食ランチを終えた後、新年のご挨拶を兼ねてHAYAKAWA coffeeさんにお邪魔しました。
今回は初めて九段下側からのアプローチ。
中路さんを出て直ぐ右脇の通りを専大通り方向へ。そのまま専大通りを横断して直進し、3つ目の角を左に入ると、直ぐ右手にお店があります。
11時32分頃にお店に着くと、店内にイートイン客が2人。でも立席で居られたので、2席あるカウンター席の奥側に座ることができました。
この日注文したのは、先ずネパール カブレ ププ メンド ウォッシュド 1,000円(税込)。年末に訪れた後、お店のInstagramで紹介されていて気になっていたコーヒーです。
私の注文を聞いて、隣に居られた先客のうちのナイスミドルの女性が、「私も今日はネパールを飲みたくて来たんですよ。美味しいですよ」と太鼓判を押して下さいました。後でご店主に伺ったところでは、この方はお店の近くのオフィスに勤務していて、ほぼ毎日のようにお店に通っておられるのだそうです。
そして、スイーツはバナナケーキ 380円(税込)。前回いただいたケークシトロン同様、青果業も営むご店主選りすぐりの果物を存分に使った焼菓子ですから、期待が高まります。
注文から7〜8分程でバナナケーキとコーヒーが相次いで到着。
バナナケーキは、かなり熟成させて皮が黒くなったバナナを使用しているとのことでしたが、思ったより甘味はマイルド。でも、バナナ本来の風味がしっかりします。
ネパール カブレ ププ メンド ウォッシュドは、ネパール・カブレ郡マハバラット地区でまだコーヒー栽培を始めたばかりの若い生産者が生み出したコーヒー。「ププ メンド」とは、マハバラット地区に住む少数民族・タマン族の言葉で「花のつぼみ」という意味で、これからコーヒー栽培で大きな花を咲かせたいという生産者の想いが込められています。
挽いた直後の豆を嗅がせていただいたところ、フルーツのような花のようなえも言われぬ良い香り。飲んでみると、酸味よりは甘味の強いとても優しい口当たりのコーヒーでした。
さて、コーヒーとバナナケーキを楽しんだところでお暇するつもりだったのですが、何となく名残惜しくなり、次回以降にするつもりだったバナナシェイク 600円(税込)まで追加注文してしまいました。
バナナシェイクは、ミルクと少量のバニラアイスを一緒にミキサーにかけた完熟バナナをグラスに注ぎ、上から削りチョコを振りかけてあります。
こちらはバナナケーキより濃厚な甘さで、しかもトロトロでバナナ感満点。通常販売されているバナナジュースよりバナナを多めに使っています、とご店主が胸を張るだけのことはあります。
こんなに美味しいのが税込600円でいただけるのなら、今後はバナナジュース専門店ではなくこちらに飲みに来た方がいいと思わせる程でした。
お店ではこれにコーヒーを加えたコーヒーバナナシェイクの方が人気があるのだとか。次の機会にはそちらも試してみようかな。
途中からご店主と一対一になったので、コーヒーやカフェ、青果業の話からラーメンの話まで色々と雑談。ご店主は私がこの日ランチした中路さんや、未だ訪れていない二階堂さんのこと、更に八咫烏さんが九段北から水道橋駅近に移転したことなどまでご存知で、このエリアのラーメン事情にもお詳しくてびっくりしました。
こうしてあっという間に45分経ってしまい、この日はこれでお別れ。次回はいつお邪魔して何をいただこうか、ご店主から何のお話を伺おうかと今から楽しみです。
ネパール カブレ ププ メンド ウォッシュド 1,000円(税込)
バナナケーキ 380円(税込)
バナナシェイク 600円(税込)
ネパール カブレ ププ メンド ウォッシュド 挽いた豆
バナナシェイク
新たにコーヒーリストに加わったネパール カブレ ププ メンド ウォッシュド
ネパール カブレ ププ メンド ウォッシュドの説明カード
店舗外観
九段下 中路さんの右脇の通りを専大通り方向へ
専大通り
専大通りを横断して暫く直進
2024/01/05 更新
2023/12 訪問
今年の平日カフェ納めはこちらで また新たな出逢いがありました
この日のランチは浅草に出かけたのですが、年末最後ということもあり、その帰りに水道橋駅で途中下車。年末のご挨拶がてらHAYAKAWA coffeeさんに立ち寄ることにしました。20日ぶりの訪問です。
浅草からつくばエクスプレスで秋葉原まで行き、JR総武線に乗り換えて水道橋駅で下車。前回と同じルートでお店に着いたのが、予定よりかなり遅い13時44分。
店内のイートイン席には若い男性1人。あとは会社員らしき若い女性2人と男性2人のグループと、男性1人客の5人が店内でテイクアウト待ち。店内満員のため外で待ちます。13時50分にテイクアウトの中年女性2人組が私の後ろに接続しました。
14時頃、若い4人グループと入れ替わりに漸く入店。「イートインで」と告げると、空いていた手前側のカウンター席に案内されました。
注文したのは、ボリビア レアンドラ エル アングロ ウォッシュド 600円とケークシトロン 380円(いずれも税込)。10分足らずで提供されました。
なお、前回いただいたYUNNAN Dehong Yeast ハニープロセスはメニューには載っていましたが、案の定売り切れ。もう1種のYUNNANはまだ残っていました。
ボリビアは、「蜂蜜を使った焼菓子とオレンジのような甘味」というご店主のコメント。確かに柑橘系の風味はしますが、酸っぱくはなく口当たりが優しいコーヒーです。
ケークシトロンは、勿論ご店主のお手製。広島県瀬戸内産のレモンを使用しているそうで、香りだけでなく味もかなりレモンの酸味が強く感じられます。
「これ程香りだけでなく味でもレモンを感じるレモンケーキは初めてです。美味しいですね!」と感想を述べたところ、「私がレモンが好きなので、沢山入れました」と嬉しそうに語るご店主。
ご店主のレモン愛溢れる一品、レモン好きの方にオススメです。
ご店主から紹介されたイートインのもう1人の男性は、その1週間ほど前に本駒込駅前にオープンしたばかりのカフェのご店主。カフェのことで色々お話しさせていただきました。
話は尽きませんでしたが、年明けに一度お店にお邪魔させていただくことを約束し、50分程滞在して退店しました。
変わらぬご店主の心温まる接客とゆったりしたお店の雰囲気に癒されながら、今年の平日カフェ巡りをこちらで締め括ることができて、良かったです。(正真正銘のカフェ納めは、大晦日の二子新地・カフェ レストさん)
ボリビア レアンドラ エル アングロ ウォッシュド 600円(税込)
ケークシトロン 380円(税込)
この日のコーヒーメニュー 前回いただいたYUNNAN Dehong Yeast ハニープロセス は既に売り切れてました
2024/01/03 更新
2023/12 訪問
滅多に巡り会えない魅惑的な味わい 中国雲南コーヒー
この日は飯田橋へ。
アイガーデンテラス3階にオープンしたばかりのSPHINXさんにてエジプト風ビュッフェランチを初体験した後、その直ぐ近傍にあるHAYAKAWA coffeeさんに約2ヶ月ぶりにお邪魔しました。
前回は大神宮通り沿いにあるTOKYO BHAVANさんでランチした後に伺ったので、目白通り側からのアプローチでしたが、今回はそれとは反対側から。先程入場したアイガーデンテラスのJR水道橋駅側出入口から出て、目の前の通りを右へ進み、次の信号を右折します。そして、最初の角(大塚商会本社ビルの先)を左折し、今度は2つ目の角を右に曲がると直ぐ右側にお店があります。
前回より遅く、12時半少し前にお店に着いたところ、若い女性客が1人、レジカウンター前でテイクアウト待ち。イートインの客は誰もいません。
「暫くお待ち下さい」とのことだったので、その手前に立って待ちました。そして、程なくイートインかテイクアウトか尋ねられたので「イートインです」と答えたところ、「失礼しました。お席にどうぞ」と案内されました。
イートイン席は前回と変わらず2席でしたが、位置は前回より奥にズレていて、ほぼカウンターの中央でした。奥側の椅子に腰を下ろします。
この日は、コーヒー豆のリストを見て気になるものがあればハンドドリップコーヒーを、無ければシェイク辺りを注文しようと思って来たのですが、メニューの別紙にあるコーヒー豆リストを見て真っ先に目に留まったのが中国雲南産コーヒー2種。
そのうち、ご店主が特に気に入っておられるように感じられたYUNNAN Dehong Yeast ハニープロセス 900円(税込)を注文することに決めました。
本当はご店主手作りの焼菓子も是非いただきたかったのですが、SPHINXさんでのランチブッフェで思いの外お腹が膨れたので、焼菓子は次回以降のお楽しみに取っておくことにしました。
注文後豆を挽いたところで、豆の香りを嗅がせていただいたのですが、コーヒーというより桃のような甘いフルーティーな香りがしてびっくりしました。
そして、待つこと6分程でカップに注がれて出されたコーヒーをいただくと、焙煎の香ばしさや苦味は全く無く、味も桃やライチを感じさせる穏やかな酸味と後に残る甘味。選ぶ際にご店主が「まるでジュースのよう」と仰っていた通りでした。
後でいただいたこのコーヒーの説明書きには、「桃のような味わい」「ライチのような甘さ」とありました。私の味覚がおかしいのか、スペシャルティコーヒーをいただいてこの種の解説通りに感じることは少ないのですが、このコーヒーは正にご店主の解説そのまま。感動しました。
この独特の味わいを生み出す秘密を尋ねたところ、豆自体はティピカ種という良くある種なので、恐らくハニープロセスの精製方法に独自性があるのではないか、とのこと。あと、こちらのお店では豆本来の風味をなるべく引き出すよう、浅煎りか中煎りに留めているとのことでした。
コーヒーをいただきながらご店主に伺ったところでは、この中国雲南産コーヒーはとても希少で中々手に入りにくいコーヒー豆だそうで、全く外向けに紹介していないのに、何処で聞きつけたのかこれ目当てに来店する方が結構いて、間もなく終売になりそうとのこと。
この日偶々訪れていただくことができたのはラッキーでした。
この日は、先客の女性が立ち去った後は誰も客が訪れず、私とご店主の2人きりだったので、他にもじっくりお話することができました。
先ず、前回いただいたマロッキーノについては、偶々訪れたイタリアンバルで知り、お店のメニューに取り入れようと思い立ったとのこと。自分が所属していたカフェ業界とは交流の無いイタリアンバル系のドリンクメニューなので、一から自力でレシピを編み出したんだそうです。
成程、だからこれまで訪れたカフェでは見かけたことの無いメニューだったんですね。
また、脱サラした後八百屋を始めた経緯については、ご店主の地元である東京都町田市つくし野は高齢化が進んでいて、自分で買い物に出掛けるのもままならないお年寄りが周りに沢山いるのを見て、何か役に立てないかと考えて始めたとのこと。
コーヒー専門店を始めるきっかけになったのは5年前。生活のためにスタバで働いているとき、社内研修の一環でスペシャルティーコーヒーを飲み歩く機会があり、そこでコーヒーが苦手だった自分でも楽しめるようなコーヒーに出会い、こういうコーヒーを専門に扱ってみようかと思い立ったんだそうです。
最初は、人の役に立ちつつ一儲けもしてやろうという野心もあったそうですが、40歳になってそういう気持ちはすっかり抜けたとのこと。私が「四十にして立った訳ですね、凄いですね。私なんかこの歳になっても立たないのに」と感心すると、黙って微笑んでおられました。
また、「40歳なんですか?ずっと若く見えますね。最初お会いしたときは大学生か社会人なりたてかと思いましたよ。Instagramを読んで結構経歴を積まれていることが分かってびっくりしましたけど」と言うと、「マスク付けてる所為ですよ。マスク取ったら只の40歳のおじさんです」と謙遜しておられました。
ご店主と話していると何だかほっこり温かい気分になり、あっという間に30分が経ってしまいました。飯田橋、九段下、水道橋各駅からほぼ等距離の位置にあるので、これからもその方面にランチした際には立ち寄り、ご店主ともっとお話ししたくなりました。
帰りは、前回と同じく大神宮通り経由でJR飯田橋駅西口から帰途に着きました。
YUNNAN Dehong Yeast ハニープロセス 900円(税込)
豆挽き直後のYUNNAN Dehong Yeast ハニープロセス この時からフルーティーな香りでした
2023.12 メニュー①
2023.12 メニュー②
2023.12 メニュー別紙
YUNNAN Dehong Yeast ハニープロセスの説明書き
アイガーデンテラス前の通りを右へ
アイガーデンテラス前の通り 向かい側には首都高と神田川から分岐した水路
大塚商会本社ビル手前を右折
此処を左へ
この先を右に入ります
右側にお店があります
店内販売のコーヒー豆など
帰りは大神宮通りから
2023/12/09 更新
2023/10 訪問
広いカウンターに椅子2脚 後は立席でのイートイン でもそれが全く気にならない 多彩なドリンク、手作りスイーツ、そしてご店主の癒される接客
この日は飯田橋へ。
今年4月にクローズした南インド料理の名店、ダバインディアさんの継承者と自他共に認めるTOKYO BHAVANさんにてランチを済ませた後、HAYAKAWA coffeeさんに伺いました。
TOKYO BHAVANさんから大神宮通り経由で目白通りに出て直ぐ左手にある歩道橋を渡り、九段下方向に少し進んでからファミマの手前を左へ。2つ目の角を右折し次の十字路で左折すると、直ぐ左手にお店があります。
12時ちょっと過ぎに店内に入ると、今年8月4日にオープンして未だ2ヶ月しか経っていないこともあり、白色基調の店内はとてもクリーン。
入って右側にあるキッチンと向い合わせで奥に伸びるカウンターには、何故か真ん中やや手前寄りに椅子が2つのみ。先客の若い男女2人が腰掛けています。
ワンオペの若いご店主から、「立席になりますが宜しいですか?」と尋ねられたのでOKし、カウンターの奥寄りに立つことにしました。
カウンター越しにキッチンを覗くと、Lacimbali社のエスプレッソマシン、Mahl Lonig社の豆挽き機といった本格的なマシンの新品が置いてあります。
ご店主から差し出された3枚紙のメニューを見ると、ドリンクは6種類の豆から選べるハンドドリップコーヒーの他、エスプレッソベースのアレンジコーヒー各種、シェイク、更にはアルコール類など。スイーツは6種類が並んでいます。
ドリンクの中で目に留まったのが、マロッキーノ 550円(税込)。この時点ではどんなものなのか全く見当もつきませんでしたが、これまで訪れたカフェで見かけたことの無いメニューだったこともあり、半ば好奇心で注文してみることにしました。
また、スイーツは、プリン 500円(税込)をお願いしました。
待つこと10分程で先ずマロッキーノ、その2分後にプリンが提供されました。
後で調べたところによると、マロッキーノとはイタリア発祥のアレンジコーヒーで、カカオパウダーやチョコレートシロップが入った容器にエスプレッソを淹れ、フォームドミルクをトッピングしたチョコレートテイストのドリンク。エスプレッソ、チョコレートシロップ、ミルクの美しい層を視覚的にも楽しめるよう、透明な耐熱グラスにて提供されることが一般的のようですが、こちらのお店ではコーヒーカップで提供されます。
因みに、「マロッキーノ」とはイタリア語で「モロッコ風、モロッコの」という意味ですが、その由来は諸説あるようで、カフェによっては「カフェ・モンテカルロ」と呼ぶ場合もあるそうです。
ベースのエスプレッソはボリビアの豆でしたが、流石にここまでアレンジするとコーヒー本来の風味は分かりません。
でも、カフェラテ、カフェモカなど何処のカフェでもお目に掛かれるエスプレッソベースのアレンジコーヒーとは一味も二味も違う、如何にもイタリアらしい一品。とても楽しくいただきました。
プリンは、他のスイーツ同様、ご店主手作りの一品。
玉子風味満点でカラメルソースもたっぷり掛かっていて、私好みのプリンでした。
20分ちょっとの滞在で退店。
最後の会計は完全キャッシュレスなので要注意。
先客2人は未だ席に着いたままでした。
お店でお会いした感じでは、ご店主の早川さんはかなり若い年代の方とお見受けし、それなのにこんな素敵なお店をオープンして一人で切り盛りして凄いな、と感心しました。
ところが、後でお店のInstagramを最初から拝見したところ、そのイメージとは違ってかなりのキャリアを積まれて来た方と知りました。
すなわち、15年程前に新卒で自動車販売会社に就職したものの、思うところあって脱サラ。11年前に始めた八百屋さんを今も続ける傍ら、富ヶ谷のスイーツTOKYO百名店 Minimalさんで昨年までバリスタを務めておられたんだそうです。
人は見かけによらないものですね。びっくりしました。
追記
帰ってからじっくり拝見したお店のInstagramには、今年の5月下旬、テナント契約時の店舗外観に始まり、7月末の工事完了に至るまでお店の内装・外装が出来上がっていく様子が逐一アップされていて、ご店主がお店のオープンを如何に楽しみにしておられたかがひしひしと伝わって来ます。
また、8月4日のオープン後は、知り合いの方々から開店祝いに贈られた24個ものお花の他、その後お店を直接訪れた知人の皆さんが持参したお土産や差し入れの品々が数多く紹介されていて、ご店主の広範かつ濃密な交友関係が窺われます。
今回は先客もいてご店主と余りお話しできませんでしたが、次回以降このお店を開くまでのよもやま話をゆっくり伺う機会が得られればと思います。
マロッキーノ 550円(税込)
プリン 500円(税込)
初めに出されたお水
初めに出されたお手拭き
マロッキーノ
プリン
プリン
メニュー①
メニュー②
別紙 コーヒー豆のリスト
マロッキーノのコーヒー豆はボリビアです
カウンターから見たキッチン内① エスプレッソマシンなどが並んでます
カウンター席から見たキッチン内②
カウンター 私の左側
足元に置かれた荷物用の木箱
スタンプカード 表面
スタンプカード 裏面
大神宮通り経由で目白通りへ
目白通りに出たら直ぐ左の歩道橋を渡ります
歩道橋上から見たJR飯田橋駅東口方向(マスキング修正済み)
歩道橋上から見た九段下方向(マスキング修正済み)
歩道橋を九段下側に降りたら直進
ファミマの手前で左折
この路地を奥へ
2つ目の角を右に入ります
次の十字路で左折
お店に着きました
2023/12/08 更新
4ヶ月ぶりの訪問。
2023年に引き続き、2024年も仕事納めの日にこちらに伺うことにしました。
この後、碑文谷公園前にあるGOOD CHEESE GOOD BAKEさんにも立ち寄ったので、厳密に言うとカフェ納めではありませんでしたが、気持ち的にはそのつもりで訪れました。
神楽坂下の焼肉家 KAZUさんでランチを済ませ、年明け1月13日に店じまいする神楽坂上のsugeo coffee in 余白さんに最後のお別れに立ち寄ってから、大久保通り、目白通りを下ってHAYAKAWA coffeeさんへ。
13時ちょっと過ぎに着くと、カウンターにイートイン客4人、中待ち1人と店内は混み合っていました。私の直ぐ後にもテイクアウトの女性2人が来店しました。
程なくカウンターにいた先客2人が退店し、中待ちしていた女性1人と私がカウンターに案内されました。でも、ワンオペのマスターが先客の注文への対応で手が空かず、注文できたのは5分後。マスターのお話しも参考にしつつ、ビーンズリストに並ぶ品切れの1種を除く9種の中からINDONESIA Slawesi Latimojong Typica Wet hulling 700円(税込)を選びました。
この豆は、産地がスマトラ島ではなくスラウェシ島のため、「マンデリン」と称することができませんが、同じアラビカ種でスマトラ方式(コーヒーチェリーの果肉を取り除いた後に簡易な発酵工程を経て脱殻し、生豆の状態で再度乾燥させる)という精選方式により作られた、実質的にはマンデリンと同等のコーヒー豆なんだそうです。
マンデリンは深煎りで提供されることが多いのですが、こちらは浅煎り。マンデリンでは中々味わえない、アプリコットのような甘みのあるフルーティーさが感じられます。
その後、大学生と思しき男女3人が来店し、暫く店内待ちした後、残る先客2人の退店と入れ替わりにカウンターへ。30分程滞在して私がお店を出る頃には、更に店内待ちが3人に増えていました。
今回は余りマスターとお話しすることは叶いませんでしたが、昨年同様、年明けに年始のご挨拶がてら再訪したいと思います。