2回
2023/04 訪問
モダンインディアンの世界的な名店
日本が世界に誇るモダンインディアンの名店が中間から小倉へ移転しました。
2023年春はスパイス会席というコース。
徹頭徹尾素晴らしい!
特に気に入ったのが、
イベリコべジョータ豚肩ロースと若松トマトのおでん おもちビンダルー。
これは僕が今までKALAで食べたものの中でも一番気に入りました。
出汁が強い。それに負けない豚の強さ。
KALAは塩味がかなり引き算なことで知られているのですが、和食は塩味をある程度利かせないと成立しないジャンルなので、その中でどれだけKALAを感じられるのかと思っていた中で、この料理は最もKALAらしくなく、それでいて同時にKAL Aらしいという矛盾が調和した凄み。
とんでもないですよこれは。
僕はあまり酒が強いタイプではないので、お酒の数を減らしたコースでお願いしたのですが、料理はもちろんお酒も素晴らしいものばかりで。
さらにはBGMが料理と合わせて演歌だったのも元々ミュージシャンなシェフならでは。
特に雪漫々の青唐辛子づけを飲んだ時に愛燦燦が流れたのは最高でした。
音楽と料理の親和性まで考えているお店は稀有なのですが、僕は本業が音楽なので、この辺りの考え方には深く共感しました。
24000円のコースだったのですが、それが安いと思える内容でした。
インドでモダンインディアンの有名店にも食べに行きましたが、KALAの方が面白さも美味しさも上だと僕は思います。
日本が世界に誇るべきモダンインディアンの超絶名店です。
2023/04/20 更新
ローマに落ちたタミルの雫
火口に咲くサボテン
絶望のポタージュ
謎めいた小鼓
シャツを裏返しに着た鶉
これ、全てが料理名です。
それだけ見ると何のこっちゃわからないのですが食べてみればどれもなるほどそういうことかよ膝を打ち、舌鼓も打ちまくる、楽しく美味しい料理ばかり。
詳細はネタバレになってしまうので書きませんが、シェフとのやりとりの中で大きな学びが行く度にあります。
今回一番美味しいと思ったのはシャツを裏返しに着た鶉。簡単に言うとうずらのロールビリヤニです。
そして今回一番面白いと思ったのは絶望のポタージュ。
何が絶望なのかは書きませんが、途中でシェフが一仕事してからの変化が非常に興味深いものでした。
思い出に、記憶に残る料理ばかり。
いつ行っても美味しく楽しく学べるお店です。