3回
2022/04 訪問
店内改装し、店内飲食も可能となった月と亀。
小さなお店なので5席と少ないのですが、できたてを美しい器で食べられるようになったのは非常に嬉しいことです。
ポークビンダルー定食に小鉢で鰯のつみれカレーを追加。
ご飯を少なめでオーダーすると「その分野菜カレーを多めにしましょうか?」と。嬉しいサービスですね。
見目麗しき和食器に盛り付けられた南インド定食。
ポークビンダルーはサラサラで豚肉ゴロゴロ。これだけ軽やかで爽やかでありながらもしっかりとスパイスの香りと程よい酸味でまとまったポークビンダルーを他に知りません。
和風ポークビンダルーとして完璧。
そしてさらに素晴らしかったのが鰯のつみれカレー。
鰯のつみれは丸く成形されているのですが、驚くほど柔らかくて固体ではなく液体に近いのです。
ふわふわを超えてむしろしゃばしゃば。
カレーを吸い込んだ鰯の美味しさが口内に広がり至福。
全体的に引き算なんです。
それでいてこれだけ満足度を感じさせるという凄まじさ。
南インド料理の何たるかをわかっていて、それでいてあえて日本に寄せるという形。
もはや芸術の域。
森下、福岡、堀切、福岡ときてまた森下。
変遷があったからこそ到達した高み。
カレーにはパンチがきいたスパイシーな美味しさの魅力のものと、じんわりと優しく素材の美味しさを活かしたスパイス使いのものとありますが、こちらは後者において国内トップクラスです。
食後に豆乳チャイも。
こちらはテイクアウト容器での提供ということで蓋つき紙コップでしたが、やはり引き算の美味しさでこのミールスの後に飲むチャイとして最適なものでした。
やはり大好きなお店です!
2022/04/11 更新
2021/08 訪問
月と亀が森下に戻ってきた\(^o^)/
まだ間借りカレーという言葉が浸透していなかった2011年、森下の上亀という居酒屋を日曜限定で間借りして営む南インド料理のお店がありました。
居酒屋という雰囲気やお店の和食器を上手に融合させ、南インド料理ではあるのですが細部で日本料理を感じさせるセンスと優しい美味しさに僕も虜となり、通っていたのですが行く度にどんどん人気が出てきて行列店となりました。
その後店主さんはお子さんを地元で育てたいという思いから福岡の秋月に移り、「月と亀」として再スタート。こちらも最高の美味しさで全国からファンが集まる人気店となりました。
それ以外にも紆余曲折ありつつ、2021年8月28日(何と僕の誕生日!)、再び森下に「月と亀」として戻ってきたのです。深い縁を感じます。
小さなお店ですが温かみがあり、優しい雰囲気なのは店主ご夫婦の人柄もあってこそでしょう。最初はコロナ禍ということもあってカレー弁当のテイクアウト販売からスタートするということで、弁当を買ってきました。
弁当用に開発した新メニューの本日のスパイス丼は鶏のスパイス焼きとキーマカレーがご飯の上に乗ったもの。
美味しい! 優しい! 美味しい!
美味しいだけじゃなくて身体が喜ぶ優しさがあるのが月と亀の料理だなとしみじみ感じました。
いずれにしても言えるのはやはり和を感じる南インド料理だということ。
店主さんは喫茶店、エスニック、スープカレーと様々なお店での修業経験があるのですが、シンガポールに旅行に行った際に出会った南インド料理に感動し、自分で作りはじめたものの奥様があまりスパイスの強いものが得意ではなかったということがあり、そんな奥様でも美味しく食べられるように進化させたのが月と亀のカレーの原点。
だからこその深い旨味であり、優しいスパイス感なのです。家族愛によって完成したカレーですから、初心者からマニアまで楽しめる料理になっているのだと言えるでしょう。
カレーレベルの高い福岡においても地元のマニアを虜にしてきたその味は健在です。
まずはテイクアウトのみでスタートですが月と亀の看板メニューであるインド定食も早めに復活したいとのことで期待が高まります!
上亀時代からのオールドファンはもちろん、まだ月と亀を知らない方も、この奇跡的なカレー弁当を求めて森下まで行ってみてください。
2021/08/30 更新
久々の月と亀。13時頃に到着すると行列ができていました。
並んでいると続々と後ろに列が伸びていきます。そのあたりで店内から奥様が。
並びの最後の方で「今日はここで終わりです」と。
間に合って良かった。
すっかり人気店ですね。
スパイスが苦手な人でも食べやすいようにとアレンジされた和風の南インド料理。
スパイスが大好きな僕にも物足りなさは全くなく、むしろ最高に満足できるのはシェフの技術とセンスあってこそ。
いつ食べても本当に美味しいんですよ。
相変わらずの絶品。
相変わらずの温かい接客。
大好きなお店です。