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AI94さんが投稿したフィオッキ(東京/祖師ヶ谷大蔵)の口コミ詳細

AI94のレストランガイド

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AI94 (女性・東京都) 認証済

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フィオッキ祖師ケ谷大蔵、成城学園前/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.3

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2018/05 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

磯や森の香り、大地の息吹さえも感じさせる料理

イタリアン好きなら周知のお店ですが、機会あって先日訪れることができました。

小田急線 祖師ヶ谷大蔵駅北口を出て、線路から1つ右側にある道を進み、右側に郵便局を見て少し行った左側にお店があります。
ベージュ色の壁に茶色の木戸、オリーブの植木がある落ち着いた外観。

祝日開店時11時半に事前予約して伺いました。
両側にテーブル席、中央にサービスのためのテーブルがあり、一番奥が厨房のようで、大き過ぎず小さ過ぎず、落ち着きと温か味が共存する家の一室のような雰囲気。

5,000円、7,500円、10,000円と3つコースがありますが、真ん中の7,500円のコース(サービス、税抜き)を選択(電話予約した際にこちらも同時に予約)。

私はエルダーフラワーソーダー(700円)、お連れ様はグラス スプマンテ(1,200円)でまず乾杯。
エルダーフラワーのシロップをソーダで割ったものでしたが、ほんのりとした甘い風味と香りに炭酸のすっきりした飲み口でした。

まずメニューについての軽い説明があり、小さい本のように折りたたまれたメニューの背表紙にはシェフ手書きのサインが施されていました。
テーブル上の真っ白なナプキンの中にはグリッシーニが包まれていましたが、これほど長いグリッシーニは初めて見たかもしれません。
中が空洞でサクサクッと香ばしいグリッシーニをいただいていると最初の料理が到着。

ホタルイカのフリテッレと緑豆のピュレ: ホタルイカの磯の香りと香ばしく揚げた香りが一緒に立ち上がり、食欲をそそられます。
ホタルイカのリゾットをサイコロ状にして揚げたものに緑豆の風味を合わせてあり、透明な皿に茶色と緑色が映えますね。

ホタルイカのフリテッレはナイフで切ろうとするとふわっと潰れ、揚げてあることで香ばしさと旨味が加わっています。
緑豆のピュレは煮干、昆布等の和出汁も使われ、瑞々しく優しげな味わい。
ホタルイカそのものから出る磯臭い旨味もピュレによってすっきりした後味になっていました。

パン: タオルの中にくるまれたパンは3種類。
温めてあり、タオルを再びかぶせておくと冷め難いという嬉しいサービスです。

薄い茶色のライ麦パンはクラストがぱりっと、クラムがもっちり。
丸い形状のものはシチリア風のジャガイモのパンだそうで、周囲がパリパリで引きが強いです。
ハーブか何かが入っているかと思ったら、細かくしたブラックオリーブが練り込まれていました。
芥子の実がかかった小ぶりのものは他2種に比べてふわっとした生地感。

いずれも風味豊かな美味しいパンでレベルが高かったです。

天然真鯛と弓削瓢柑のテリーヌ: 運ばれてくるや否や、柑橘系の爽やかな香りがふわっと立ち上がってきました。
テリーヌが手前、カルパッチョが奥に、その間をリーフレタス、水菜、わさび菜、からし菜、ミニトマト、ナスタチュームが埋め、ビオラやバーベナ等のエディブルフラワーとディル等のハーブが散らしてある美しいビジュアル。
提供された透明のお皿の模様がお連れ様とは違っていて、小さなことですが素敵ですね。

テリーヌは皮めを焼いた鯛を使っているので香ばしく、カルパッチョと共に弓削瓢柑(ゆげひょうかん)のほろ苦さも感じる爽やかな風味が秀逸。
テリーヌのふわっとした柔らかさにカルパッチョのコシと、同じ鯛を使ってあっても食感が対照的で楽しく、新鮮な野菜と共にサラダ感覚でいただけます。
はらはらと振りかけられた塩が甘味があり、食材の旨味をぐっと引き出していました。

兎のローストと筍とウド: ハーブを詰めた兎に筍とウドを合わせ、ルッコラとエディブルフラワーを散らし、上から焼いたチーズがのせられていました。

皮めを香ばしく焼いた兎はプルプルとした弾力と所々コリッとした食感。
兎の出汁で炊いた筍とウドが甘めのソースと相性良く、散らしてある花山椒の香りを時折感じます。
ルッコラの香りや香ばしいチーズとも合わせながらいろいろな味わいが感じられる一皿でした。

苺と蕗の薹のリゾット: イタリアでしか手に入らない食材を蕗の薹で代用し、苺と合わせたリゾット。

苺の甘酸っぱさに蕗の薹の食感と香りが斬新な味わい。
チーズとオリーブオイルでとろりと濃厚に仕上がっていました。
歯応えある米の火入れ加減は絶品だったのですが、苺はやっぱり生でそのままいただきたいなぁ・・・と思いました。
(フルーツの中でもとりわけ苺はそのままが一番美味しいと思っているので。)

スペシャリテ ~牡蠣、森の香り~: 貝殻に入った大振りの牡蠣に、ポルチーニ茸、ゴルゴンゾーラ、サマートリュフを加えたソースがかけられていました。

ぽってりと大きな牡蠣はシャキシャキとした食感で瑞々しさもあり、牡蠣本来の旨味にコクのあるクリームソースがとろりと絡んで抜群の相性。
牡蠣は三陸産とのことでしたが、これほど大きな牡蠣をいただくのは初めてだったかもしれず、食感、旨味共に絶品!・・・牡蠣って本来こういうお味だったのね、と再認識したほどです。
サマートリュフはあまり香らなかったのですが、ポルチーニ茸のふくよかな香りにゴルゴンゾーラのコクが加わり、苦手なゴルゴンゾーラでも軽い風味づけだったので全く気にならず美味でした。

仔羊の藁包みロースト: 藁、そして更に紙でくるまれた仔羊とオーブンの灰の中で焼いたジャガイモがテーブルに運ばれ、料理のバックグラウンドについてまず説明がありました。
朝畑仕事へ出る前に肉を干草に包んで暖炉の横に置いておき、夕方畑仕事から戻ると料理が出来ているというイタリア ヴァルド派に伝わる農家料理。
藁と灰はその後畑へ戻すそうで、自然に対する敬意が感じられます。

ダークブルーの皿に仔羊とジャガイモ、ソースと塩が添えられているというとてもシンプルな盛り付け。
マスタードバターも一緒に提供されました。

仔羊はしっかりと噛み応えがあり、中からぎゅっと旨味が出てきます。
あらかじめ下味がしてあるので、藁の風味、ローズマリーの香りを楽しみながらいただくと、実は苦手な仔羊も臭みを感じず美味しくいただくことができました。
ジャガイモがホクホクで甘く、素材本来の旨味が引き出された自慢の一皿だったと思います。

キウイフルーツとヨーグルト: 中央にヨーグルト、キラキラと光るジュレの下にキウイフルーツが涼しげな透明のグラスで供されました。

ぷるっと硬めのスプマンテのジュレはミントの風味もあって清涼感たっぷり。
細かくカットされたキウイフルーツが甘酸っぱく爽やかで、柔らかいヨーグルトのソルベットとスプマンテのジュレが好相性でした。

アスパラガス、卵、ビール、リコッタ: アスパラガスのジェラートにリコッタのタルトを重ね合わせ、上にアスパラガスの細切りとすみれの花を繊細に盛り付けてありました。

ソフトなアスパラガスのジェラート、フレッシュなオレンジ、リコッタのタルト、スポンジを重ね、一番下にソースが敷かれています。
間には細いアスパラガスそのものもサンドされ、タルトはキャラメリゼしたようなカリッと硬めの食感で甘く、中央にはチョコレートが隠されていました。
ビールの苦味にエッグリキュールを効かせたソースとドルチェの甘さが対照的でなかなか斬新な一皿でした。

小菓子: チョコレートを挟んだクッキーとヘーゼルナッツのクッキーの2種。
どちらも軽い仕上がり食後のお茶との相性も良かったです。

ハーブティー: ミントとバーベナのミックスだそうで、フレッシュハーブの緑色がポットから透けて見えとっても綺麗です。

爽やかで後味がすっきりしたハーブティーで食後さっぱりと落ち着かせてくれました。


ホタルイカの前菜から最後の小菓子まで、厳選した食材を使い丁寧に仕上げられた料理の数々は素材本来の旨味を引き出していていずれもレベルが高かったです。
運ばれて来た瞬間、料理から立ち上がる香りの良さも秀逸でした。
料理にふりかけられた塩がとても味わい深く、美味しかったのも印象的でした(食後お伺いしたら、シチリアとイギリスの塩を使っているそうです)。
決して派手な盛り付けではありませんが、すっきりとまとまりのある優しい色合いの盛り付けは気持ちをゆったりと寛がせてくれました。

イタリアンのコースというとパスタをいただく機会が多いのですが、今回はリゾットだったということもあってあまりイタリアン色が強くない印象を持ちました。
普段あまりいただかない北イタリアピエモンテ州の料理がメインだったから余計にそう感じたのかもしれません。
弓削瓢柑や花山椒、蕗の薹や藁の香り・・・さり気なく風味を料理にのせる技が見事で、苦手食材さえもとても美味しくいただくことができたのは流石だと思いました。

磯や森の香り、大地の息吹さえも感じさせる料理が素朴かつ自然にまとまっている様は一編の物語を読んだかのような流れを感じさせてくれました。

選んだ真ん中のコースは量的にもちょうど良く、忙しない日常とは違って心寛ぐランチとなりました。
料理のサービスもよどみなく、終始気持ちの良い接客と温か味のある雰囲気でゆっくりと食事を楽しむことができたのはとても良かったと思います。

お店を出るときシェフ自らお見送りしてくださいました。

苦手食材は変更対応してくださいますが、予約した人数すべてでの変更になります(4名での予約なら4名全員同じ料理での変更)。
仔羊は苦手ですが、スペチャリテと伺って変更せず良かったです(ちなみに代わりは豚肉料理とのことでした)。

家族や友人との集まりから、何かの記念日での利用に最適。
実際、結婚記念日のご夫婦もいらっしゃっていました。


お忙しい中、有意義な時間をご一緒させていただいたお連れ様に心から感謝いたします。

  • エルダーフラワーソーダー

  • グラス スプマンテ

  • グリッシーニ

  • グリッシーニ;アップ

  • ホタルイカのフリテッレと緑豆のピュレ

  • ホタルイカのフリテッレと緑豆のピュレ;アップ

  • パン;タオルにくるまれて来ました

  • パン

  • パン;アップ

  • 天然真鯛と弓削瓢柑のテリーヌ

  • 天然真鯛と弓削瓢柑のテリーヌ;アップ

  • 天然真鯛と弓削瓢柑のテリーヌ;皿の模様が違うお連れ様のもの

  • 兎のローストと筍とウド

  • 兎のローストと筍とウド;アップ

  • 苺と蕗の薹のリゾット

  • 苺と蕗の薹のリゾット;アップ

  • スペシャリテ ~牡蠣、森の香り~

  • スペシャリテ ~牡蠣、森の香り~;アップ

  • スペシャリテ ~牡蠣、森の香り~;アップ;カットして

  • 仔羊の藁包みロースト

  • 仔羊の藁包みロースト;紙と藁を開けると・・・

  • 仔羊の藁包みロースト;オーブンの中にはジャガイモが

  • 仔羊の藁包みロースト

  • 仔羊の藁包みロースト;アップ

  • マスタードバター

  • キウイフルーツとヨーグルト

  • キウイフルーツとヨーグルト;横から

  • キウイフルーツとヨーグルト;アップ

  • アスパラガス、卵、ビール、リコッタ

  • アスパラガス、卵、ビール、リコッタ;アップ

  • ハーブティー、小菓子

  • 小菓子

  • ハーブティー;ハーブが透けて綺麗!

  • 外観

  • 内観

  • テーブルセッティング

  • メニュー

  • メニュー

  • メニュー

  • メニュー;背表紙にはシェフ自らのサインも

  • ドリンクメニュー

2018/06/07 更新

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