レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2017/10訪問 2017/10/26
いつ頃から気になっていたのか・・・もう忘れてしまうほど以前より伺いたいと思い続けていた一店。
東京メトロ明治神宮前駅から表参道を表参道駅方向へ歩き、キャットストリートを越えた一つ目シャネルとディオールの間にある細い道を右折し道なりに歩いて行きます。
道が左側に少し曲がった先にある角を左折してすぐ左側に竹垣が見えてきます。
(夜だったのでこの辺あたりだけど・・・と思いつつ不安になり、手前にある店に飛び込んで場所を確認してしまったほど。 笑)
階段を上がると右側に時間待ちに使えるような風情ある部屋があり、正面に白い暖簾の掛かった入り口があります。
入口から通された店内は左側L字にカウンター席があり、右側にテーブル席もありますが、余裕を持たせた空間は風情ある落ち着ける雰囲気に満ちています。
和風にモダンさも併せ持つとても素敵な空間です。
平日開店時の18時半に予約して伺ったので、ほぼ一番乗りでした。
席は既に設えてあり、天井から温かみある灯りが落ちて静かに時間が過ぎていくようです。
まずお茶とおしぼりが運ばれて来ました。
こっくりと深みのある蕎麦茶は香ばしさと苦味が同居して心地良く、温かいおしぼりとともに癒されます。
お品書きは以下の通り(+消費税8%)。
■おまかせコース(要予約、2名様より)
たま(1名) 7,000円
おんでん(1名) 9,000円
■おつまみ
とうふ 700円
板わさ 900円
玉子焼き 800円
ぜんまい 800円
つまみにしん 1,300円
やきのり 500円
えびの味噌漬け焼き(2本) 1,200円
*一名で来店のお客様に限り1本の注文可
焼き味噌 600円
お漬け物 600円
そばがき 1,600円
*一名で来店のお客様に限り半分の注文可 900円
■甘味
あずき 600円
■冷たいお蕎麦
粗挽きせいろ 1,000円
おろしそば 1,300円
おろしにしんそば 2,200円
とうふそば 1,600円
納豆そば 1,500円
天せいろ 2,600円
冷たいお蕎麦のおかわり 汁なしそば 800円
■温かいお蕎麦
熱もりせいろ 1,000円
熱もり納豆 1,500円
かけそば 1,000円
玉子とじそば 1,300円
花巻そば 1,500円
にしんそば 2,200円
天ぷらそば 2,600円
温かいお蕎麦のおかわり 汁なしそば 800円
えびの味噌漬け焼きは是非いただいてみたいと思ったのでそちらを1本、とうふと玉子焼きを迷って玉子焼きに、そして締めに粗挽きせいろを注文することにしました。
適量か、蕎麦は声がけしてから茹でていただけるのか伺うと、量的に大丈夫、蕎麦は頃合いをみて提供して下さるとのこと。
(天せいろも気になったのですが、天ぷらはできないと断りがありました。)
えびの味噌漬け焼き: 厚みのある素朴な風合いの皿にのって供されました。
一人だと1尾から注文できるのは嬉しい配慮。
味噌の香りがふわっと立ち上がり、海老の甲羅がパリパリと香ばしく、甘い風味が口の中に広がります。
身がぷりっとしつつも、旨味をじっくりと閉じ込めてあり、頭から尻尾まで全部美味しくいただけました。
玉子焼き: 二切れに大根おろしが添えられてきました。
ふるふるの玉子焼きからは上品な出汁を感じます。
玉子焼きというより、出汁巻き玉子に近いお味。
玉子本来の味に油が回ってコクとなり、醤油を垂らした染め下ろしを少し添えながらいただくと大根おろしの甘味とさっぱりとした切れ味で変化が楽しめました。
先に汁と薬味、その数分後に蕎麦が運ばれて来ました。
粗挽きせいろ: 淡いグレーの蕎麦に白・黒のホシが数多く、表面にも粒子の突起すら感じられます。
艶のある蕎麦は見かけよりさらりとした喉越し。
ざらざらというより粒々な食感、歯を押し返してくるようなコシがあり、噛むことで甘味がより感じられます。
野趣溢れるような素朴な味わいかと思いきや、瑞々しくすっきりとした後味には洗練された印象すら感じさせます。
蕎麦の香りと風味がたたみかけるように続きますが、こんな食感今までにあったでしょうか・・・?
ほんのりとした甘味にすっきりとした出汁の汁に、香り良く上品な山葵が合います。
刻み葱も少量加えて香りを楽しみつついただくと、汁との相乗効果で旨味が膨らみますね。
風味が強い蕎麦なので、一気にすすってはあまりにもったいなく、噛み締めるようにして最後までいただきました。
モダンな形状の湯桶で供された蕎麦湯はとろみがある乳白色。
さらりとした自然体の蕎麦湯が好みですが、粉っぽさも最後の方で固まりもなくクリーミィーとも言える質感は汁も綺麗に伸びて嫌味がありません。
最後の一杯は蕎麦の粒も感じられるほど風味とコクがあり、とろみのある蕎麦湯の中でもこちらのものは秀逸ですね。
食後ほうじ茶が提供されました。
香りがふわっと立ち上がり、そのまろやかな風味に再び心和みます。
長年伺いたいと思っていたお店の蕎麦は薫り高く、食感も加えると唯一無二の味わいでした。
見かけより喉越し良く、瑞々しく洗練され、
蕎麦の粒々と共に、もっちりとしたコシも感じられる蕎麦。
いつもならあまり好みではないとろみのある蕎麦湯も、なぜかとても美味しく感じられて。
他にいただいたお料理も丁寧に作られ、人のぬくもりを感じさせるような味わい深さがありました。
量は皆さん仰るように非常に少なめ。
女性でも蕎麦をおかわりするか、他に何か頼まないとお腹は満たされないでしょう。
蕎麦に長さやスルスルと入って行くような喉越しの良さに重きを置く方は私とは全く違う感想を持たれるかもしれません。
隣席の方が注文した熱もり納豆は、生卵に大粒の納豆、太打ちの蕎麦はいかにもコシがありそうで見るからにとても美味しそうでした。
開店時だったこともあり、料理の提供もスムーズで、他のレビューで見受けられる接客の問題点も全く見つかりませんでした。
トイレも清潔で、店内と同じく、和風とモダンさが共存する落ち着いた雰囲気で非常に好印象。
次々に客が来店し席が埋まっていきましたが、皆予約していたようで忙しなさは感じられず、ゆっくりと久し振りの蕎麦を楽しむことができました。
何度も来ているわけではありませんが、昼時より平日夜開店時がお勧めかもしれません。
人気店なので予約した方が安心だと思います。
駅から多少歩くという立地や閑静な住宅街の中にある隠れ家のような店舗もこちらの魅力の一つと言えるでしょう。
夏の暑さが退いてひんやりした涼風の中、至福の味わいだった蕎麦の余韻を楽しみつつ帰宅しました。
待てば海路の日和あり。
又いつか、こちらの蕎麦を味わえる日が来ることを祈って・・・。
2位
1回
2017/05訪問 2017/08/31
食べログを始めてから間もない頃よりずっと気になっていたお店。
イタリアン好きなら一度は行ってみないと・・・と思っていて、あら、こんなところにお店があるのね~なんて確認したのが実は1年程前のこと。
お連れ様との予定が合ってたまたま電話をかけたら運良く予約できてしまい、過日行ってまいりました。
東京メトロ銀座一丁目駅8番出口を出てすぐのGINZA TRECIOUSの12階にお店があります。
エレベーターを12階で下りると待っているスタッフから「お名前をお伺いできますか」と訊かれ、サーラ・アマービレではなくて・・・と思っていたら、「アロマフレスカの方でございますね。こちらにどうぞ」と案内されました。
同系列店なので予約名で判断できるようになっているのですね。
気泡が浮き上がっていくモダンな外観を抜けると、中央に生花が飾られシャンデリアが下がるヨーロッパ調の明るいホールが開けます。
派手な内装や気取りはなく、すうーっと溶けこめるような和やかな空気感があります。
開店11時半に予約を入れていたのでお店は空いていて、お連れ様が既にいらっしゃっていました。
テーブル中央には、表に予約名、裏にお礼のメッセージが書かれたカードが置かれ、テーブルセッティングされた中央の皿の上にメニューが置かれていました。
ランチメニューは8,500円の以下のコースのみ。
Menu Profumo
小さなお皿をいろいろ
-フルーツトマトとブッラータチーズ-
-うなぎとキャビア ジャガイモのフィルム-
-アジアの香りの車海老フライ-
ホワイトアスパラガスと温度卵のパルミジャーノ風味
冷たいパスタを少し
4種のチーズとフレッシュトマトのピーチ
柑橘のシャーベット
メインディッシュ *下記4品より選択
ナメタ鰈 地蛤とホワイトアスパラガスのココット焼き
金華豚の炭火焼き プレアヴェルデ添え
アニョー・ロゼールのアッロースト 季節野菜添え
和牛のステーキ アロマフレスカスタイル 赤ワイン風味 +1,000円
季節のドルチェ
食後のお飲み物
*ミネラルウォーター 500円(1人)
メニューについて説明がありメインを各々選んで、私はブラッドオレンジジュース、お連れ様はスパークリングワインを注文し、乾杯。
ブラッドオレンジジュース実はそれほど・・・だったのですが、人気だということだったので他店と比べたくて頼んでみたら、優しげなピンク色を帯び、果肉感たっぷりであっさりした味わいでとても美味しかったです。
まず最初に大ぶりのグリーンオリーブが2つ運ばれて来ました。
艶が増しているのはオリーブオイルがかけられているからですが、硬めの果肉を噛むとジュワッと中からもオリーブオイルが溢れ、コクがありました。
次に前菜が3種小皿で運ばれてきました。
小さなお皿をいろいろ:
フルーツトマトとブッラータチーズ: 白くとろっとしたトマトは甘味が強く、酸味が後からやってきて、本当に果物のような味わい。
トマトなのに白く、ペーストに近いねっとりとしたテクスチャーにオリーブオイルが滑らかに混じり合い、中に潜んでいたクリーミィなブッラータチーズがコクを加えていました。
玉ネギのスープ: うなぎが苦手なのでこちらに変更。
とろりと甘い玉ネギにローストした玉ネギがのり、香ばしさと優しさを同時に味わえました。
上には鶏レバーペーストが塗られたパンのスライスが添えられ、食感と風味に変化をつけていました。
アジアの香りの車海老フライ: 細い麺状の衣が巻き付けられた車海老にグリーンカレーの泡と砕いたナッツが添えられていました。
衣がパリパリと香ばしく、海老の旨味と香ばしさを味わう一品。
グリーンカレーの風味が強すぎず、優しいアクセントを与えていました。
パン: 細めのグリッシーニの他3種類。
クラストが薄くクラムがふんわりもちっと感のあるパン。
胡麻が香ばしい菱形にカットしたパン。
バリッと硬くて香ばしいクラスト、もっちり引きのあるバゲット。
サクサクと香ばしいグリッシーニ。
ホワイトアスパラガスと温度卵のパルミジャーノ風味:
バターソテーされたホワイトアスパラガスに、薄くスライスされたパルミジャーノがのり、粗挽き胡椒がかかっています。
フランスロワール産のホワイトアスパラガスは特有のほろ苦さの中に甘味が残り、食感が適度に残った火入れ加減が見事。
パルミジャーノがコクと塩気を加え、とろとろの温度卵にたっぷりのオリーブオイルが汁だく状態となったソースに絡めながらいただきます。
苦手なバターもしつこさはなく、胡椒の風味で美味しくいただけました。
(パルミジャーノは私には多めだったのでお連れ様にパスしました。 苦笑)
冷たいパスタを少し: ボタン海老とカラスミがのったカッペリーニが、気泡を中に取り込んだとても素敵な皿に入って供されました(後から気づいたのですが、パスタが少量だったせいで皿の面積が広く余計そのことに気づいたようです)。
ミソの旨味も感じるねっとりとしたボタン海老は軽く昆布〆してあるそう。
カラスミと相まって少量なのに磯の香りに溢れています。
カッペリーニの茹で加減、ひんやり感が絶妙でした。
男性だったら一口で終わってしまうサイズでしたが、もっと欲しかったです。(笑)
4種のチーズとフレッシュトマトのピーチ: トマトソースに和えた太めの手打ち麺ピーチにチーズとパンチェッタ(かな?)のローストしたスライスがのっていました。
とろりとしたソースは酸味と甘味両方しっかりあってトマト味が濃いです!
ゴルゴンゾーラ、ペコリーノ、パルミジャーノあたりのチーズが使われているようでコクたっぷりで、アマトリチャーナのような味わい。
もっちりとしたピーチがソースによく絡みますが、ゴルゴンゾーラもアマトリチャーナも実はあまり好みでなかったり。。。
なので、ゴルゴンゾーラはお連れ様にパスしました。
柑橘のシャーベット: パッションフルーツとレモンのシャーベット。
レモンの爽やかな酸味にパッションフルーツの風味をのせたシャーベットは、清涼感たっぷりで気分をリフレッシュさせてくれました。
ナメタ鰈 地蛤とホワイトアスパラガスのココット焼き:
ココットで火を入れて出来上がった状態を運んできてくださり、蛤の大きさにびっくり!
湯気と共に魚介の香りが立ち上ってきました。
ホワイトアスパラガスを他の野菜と共に旨味を引き出したソースの中に鰈と蛤が鎮座、上にはピサンリという葉野菜が飾られていました。
ふっくらと火入れされた鰈と蛤に、とろみと繊維のザクザク感がのこった旨味たっぷりなソースを合わせながらいただきます。
こちらもホワイトアスパラガスの苦味が活かされていました。
上にのっていたピサンリは、サクサクと軽い食感でチコリのようなほろ苦さがありました。
和牛のステーキ アロマフレスカスタイル 赤ワイン風味:
お連れ様が頼んだ料理。
程好い重量感の牛肉に、ジャガイモにスカモルツァチーズを挟んだもの、ラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾ(赤チコリ)が添えられていました。
少し味見させていただくと、じっくりと旨味を閉じ込めたワインソースが肉に合い、噛むと下味しっかりめの肉から旨味が感じられました。
季節のドルチェ:
コーヒーゼリー、マンゴープリン、イチゴのデザートの3品から私はマンゴープリン、お連れ様はコーヒーゼリーを選択。
マンゴープリン: マンゴープリンの周囲をグレープフルーツと柑橘系のゼリーが取り囲みキラキラと輝いて見えます。
甘さ抑えめでプルンとした食感のマンゴープリンは、甘酸っぱさが活かされています。
カットしたグレープフルーツとレモン等の柑橘系のゼリーが周囲を取り囲み、清涼感たっぷり。
シロップ漬けされた甘いレモンピールが少量上に飾られていました。
コーヒーゼリー: ざく切りにしたコーヒーゼリーにバニラアイスクリームがのっていました。
緩めのコーヒーゼリーに溶けたアイスクリームが絡むようにまとい、バイマックルの風味がとても斬新、なのに違和感なくコーヒーの苦味に溶け合い美味でした。
食後のお飲み物: 紅茶だけで3種類、ハーブティーが3種類ぐらいあって迷うことしばし・・・。
私がスペアミントとレモングラスのハーブティー、お連れ様はコーヒーにしました。
フレッシュハーブティーらしい爽やかなミントとレモングラスの香りで食後の余韻を感じつつ、爽やかな気分にさせてくれました。
小菓子: 手前からオレンジとマスカットのゼリー、メレンゲ、先を尖らせたプレーンとイチゴのマシュマロ。
果物の風味をぎゅっと閉じ込めた甘味たっぷりのゼリー、軽やかなメレンゲ、風味豊かなマシュマロでした。
厳選された食材を丁寧に調理した優しい味わいのイタリアンでした。
イタリアンの有名店らしく、アミューズから最後の小菓子まで安定したレベルの高さを感じさせてくれました。
中でも、車海老フライ、ホワイトアスパラガスと温度卵のパルミジャーノ風味、冷たいパスタ、メインの鰈と蛤がとても味わい深く私好み、爽やかなデザートも秀逸でした。
店内の雰囲気や味わいが洗練されているところは、(あくまでも私的感想ですが)ややフレンチっぽい印象も感じられました。
料理によってオリーブオイルがたっぷりめに使われていましたが強すぎず、風味や食感でアクセントはつけてあっても、いかにもイタリアンというメリハリの強さはないので、いただきやすいお料理だと思います。
駅からすぐというロケーション、雰囲気、サービスの点でも申し分なく、特別なシチュエーションやデートに是非ともお勧めしたいお店です。
前菜のフルーツトマトと玉ネギのスープのテクスチャーが似ていたこと、フレッシュトマトのピーチがやや苦手な味、ピーチも予想ほどもっちりしてはいなかったこと、前菜とメインのココット焼きでホワイトアスパラガスが被ってしまったこと(これは私の選択ミスもありますが、その分大好きなホワイトアスパラガスを存分に味わうことができました!)等ありますが、美味しいお料理であったことには間違いありません。
長期休暇を取りやすいGW中だったせいか、店内が意外にも空いていたのは私たちにとって幸運でした。
終始よどみない親しみの持てるサービスと優雅な雰囲気の中、和やかで流れるような時間を持つことができました。
入店した瞬間からお店を出るまで、変な意味での“特別感”がなかったのはリラックスできた一番の理由だったのかもしれません。
久し振りに友と会え、今まで会っていなかった時間がまるで昨日のことのように違和感なく楽しく過ごすことができたことに心から感謝したいです!
*****
お陰様でキリ番を迎えることができました。
例年マイペースですが何とかここまで来れたのも、私のような拙いレビューを閲覧、いいね!やコメントをしていただく皆様の支えあってのことと日々感謝しております。
3位
1回
2017/05訪問 2017/05/22
古民家カフェでいただく古代米カレーと自家製ケーキ ~癒しと至福の味わい @埼玉県行田
秩父鉄道東行田駅から徒歩15分程のところにある江戸初期に建てられた高澤家住宅。
有形文化財登録された建物内で、金、土、日曜日のみカレーとケーキがいただけます。
緑に囲まれた武家屋敷風の門をくぐると木造に土壁の住居が見えます。
引き戸を開けて中に入ると、左側は染色と陶芸の工房ギャラリー、右側にお店があります。
入口入って左手は厨房、右手にテーブルが並んでいて、趣のある年季が入った佇まいながら、白いテーブルクロスが清潔感あってとても和む雰囲気を醸し出しています。
休日12時45分少し前で半分程のテーブルが埋まっており、中ほどのテーブルに通されました。
メニューは以下の通り。
■食事メニュー
さきたま古墳 古代米チキンカレー 880円
さきたま古墳 古代米ココナツミルクカレー 880円
さきたま古墳 古代米ハヤシライス 880円
*ライスの大盛も可能
ショコラティーヌ 480円
ベイクドチーズ 450円
シトロン 480円
生蜂蜜のシフォンケーキ 380円
■ランチセット(11:00~14:00)
ドリンクセット 古代米カレー、コーヒー又は紅茶付 1,080円
ケーキセット 古代米カレー、お好きなケーキ(80円引)、コーヒー又は紅茶付 1,380円~
■ケーキセット(14:00~17:00)
ケーキご注文のお客様 お好きなお飲物50円引き
まずフレッシュミント入りのお水が運ばれて来ました。
透明なボトルからフレッシュミントが見えてそれだけで爽快感があります。
お水は爽やかな風味があり、食欲もそそられますね。
エスニック感のあるココナツカレーも気になったのですが、私はお連れ様お勧めのチキンカレー、お連れ様はココナツカレーを注文しました。
それぞれ気になった生蜂蜜のシフォンケーキとシトロンを付けていただくことにしました。
さきたま古墳 古代米チキンカレー: 古墳型に成型された古代米を使ったライスが盛り付けられ、チキンカレーは別盛り、サラダ、ドレッシング、ピクルスが添えられて来ました。
大ぶりの筍、ニンジン、エンドウが入ってとろみがあります。
炒めた玉ネギがたっぷり入っているようで、苦味や繊維感があります。
心地良い酸味にスパイスの香りが後からやって来ます。
ライスはぱらりと、古代米の食感が香ばしくカレーとも相性良いですね。
古墳の後円部分にはレーズン、カボチャの種、ドライマンゴーがのっていて、芸が細かいです。
サラダはレタス、フリルレタス、紫キャベツ、ニンジン、赤・黄パプリカ、トマト、貝割れ大根、セロリ、パセリと非常に新鮮で多彩。
添えられてきた玉ネギのドレッシングはサラリとしたテクスチャーの苦味を活かした甘味抑えめの大人味。
野菜の風味を引き立ててくれていました。
ピクルスはニンジン、ウド、ズッキーニ、セロリで、程好い酸味にスパイスが香り良く、良い箸休めになってくれました。
さきたま古墳 古代米ココナツミルクカレー: 古墳型に成型されたライスの周囲をココナツミルクカレーが取り囲み、サラダと温野菜が両側に綺麗に盛り付けられていました。
非常に彩り良く、野菜好きな私は見ただけで嬉しくなってしまいます。
サラダは同じですが、温野菜はブロッコリー、赤パプリカ、カボチャ、絹さや、ニンジン、筍、シメジ・・・という豪華版。
ココナツミルクの甘味がスパイスに溶け込み、サラリとしたテクスチャーでいただきやすかったです。
緑茶?のスコーンとピクルスも添えられていて、細かい心配りが感じられますね。
生蜂蜜のシフォンケーキ: シフォンケーキの周囲をクリームが取り囲み、フレッシュブルーベリー、キウイフルーツ、砂糖がけの生姜、ホイップクリームが添えられていました。
生花も添えられた綺麗な盛り付けに、思わず声が出てしまったほど。
きめ細かいシフォンケーキはふんわり、もっちり、蜂蜜の風味があります。
クリームは口に含むとふわっと溶け、こちらからも蜂蜜の香りが広がりました。
豆乳を使ってあるそうで、だからとっても優しい味わいなんですね。
生姜はシナモン等のスパイスで煮込んだ後砂糖がけにしたようで、手が込んでいます。
黒っぽいソースはチョコレートかな?と思いましたが、煮詰めた蜂蜜のようで、濃厚な味わいが楽しめ、蜂蜜好きにはたまらないデザートでした。
シトロン: 3層に分かれた生地の中ほどにバナナが入り、上にはレモンピールがのせられています。
添えられている物は同じですが、こちらはベリーのジャム。
お味見させていただくと、レモン風味のクリーム、スポンジ、ドライフルーツとナッツが入ったフルーツケーキの3層から成っていてしっかり硬め。
レモンの爽やかさが口に広がった後、とろんと柔らかいバナナが絡みます。
フルーツケーキが味に奥行きを持たせていました。
レモン、バナナ、フルーツケーキいずれも好みなこともありましたが、1つでいく通りも味わえるケーキでした。
レモンティー: 通常の2倍以上はあろうかという大きめカップでの提供。
レモンが大ぶりでオレンジがかっています!
お客様からのいただきものだそうで、シトロンにも使われていたそう。
食事の余韻を壊さない絶妙な淹れ加減の香り良い紅茶。
酸味少なく甘さのあるレモンはオレンジに近い味わいで、1つはそのままいただきました。
緑に囲まれた古民家でいただく野菜たっぷりの古代米カレーと自家製ケーキ、忙しない時間から解き放たれた癒される空間でのランチは至福の味わいでした!
近隣にあるさきたま古墳をかたどった古代米のライスも味わい深く、スパイスの香りを大事にした優しい味わいのカレーでした。
チキンカレーはバター、小麦粉不使用、ココナツカレーは自家製ハーブ使用のベジタリアンと素材から拘っていらっしゃいます。
ケーキも素材の風味を大切にして丁寧に手作りしたことが切々と感じられました。
彩り良い盛り付けと野菜の新鮮さもとても印象深かったです。
コーヒーはお代わり可能、紅茶もたっぷり味わえるよう大きめのカップになさったと伺いました。
スタッフ皆さん笑顔が溢れる気持ちの良い接客で、お料理だけではなくその点でも非常に好印象でした。
厨房の前には、庭で行っている養蜂で収穫された生蜂蜜や自家製のピクルスが売られていたので、そちらも購入してきました。
生蜂蜜(小)(500円): 買う前に3種類試食させていただいたのですが、収穫された日によってテクスチャー、色合い、風味すべてが違うのにはびっくり!
(蜂蜜選びに関してスタッフの方から詳しく教えていただけます。)
中でも花の香りが華やかに広がるものを購入。
サイズは小、中、大と3サイズありました。
柔らかなとろみがあり、口に含んだ瞬間から花々の香りが広がります。
後味がすっきりしていることもとても好み。
無糖ヨーグルトや紅茶に少し加えると砂糖とは違った風味が楽しめます。
常温で保存できるのもありがたいですね。
ピクルス(小)(486円): ズッキーニ、カブ等あって、ズッキーニを選びました。
グリーンとイエロー両方入っていて、ホールスパイスがかなり入っているのがわかります。
こちらも大きさが3種類(だったと思う)ありました。
甘さも酸味も程好く、唐辛子、粒胡椒、クミン、クローブ等のスパイスが効いて美味しいです。
たまたまかもしれませんが、イエローズッキーニの方がしっかりした食感でした。
帰るとき、ケーキに添えられていた花は庭で咲いているものを利用していることに気づきました。
自然いっぱいの癒される空間はやはり他県ならではだなぁとしみじみ思いました。
工房ギャラリー、カフェでの売り上げの一部を建物の維持管理費にしていらっしゃるそうです。
アクセスは良くありませんが、近隣に来た際は是非とも立ち寄りたいカフェです。
4位
1回
2017/05訪問 2017/05/25
翠玉堂の後はもう1軒パン屋さんに立ち寄りました。
東武伊勢崎線、秩父鉄道 羽生駅東口から徒歩15分程のところにあるパン屋さん。
ベージュ色の壁に‘MIYABI亭’の文字、赤い屋根が印象的なモダンな外観。
明るい店内入って左側には惣菜パンとサンドイッチ。
正面左側がデニッシュ等デザート系、右側にハード系があり、種々さまざまなパンが並べられていて、パンの良い香りに包まれていました。
16時過ぎていたので、さほど混んでいる感じではありませんでしたが、お客様がパラパラいらっしゃり、既に売り切れているパンもありました。
こちらも好みのパンをトングで取ってトレイにのせレジに持って行くセルフサービススタイルです。
私が好きなハード系を中心に購入。
マニトバ(237円): 長方形に近く、中程にクープ(切り込み)が入っています。
断面を見ると、大小の気泡が見られます。
クラストは薄く柔らかめ(いただいたのが夜だったのでややソフトになっていたかもしれません)。
クラムはふっくら、もっちり、引きが強いです。
適度に塩味があるので小麦粉の旨味が引き立ちます。
華やかな香り立ちがあり、クセもないので、どの料理にも合わせやすいですね。
軽めの食感ですが、クラムのコシと引きはバゲットに近く、ハード好きも満足の味わい。
バゲットは硬くて。。。と仰る方にもこちらならいただきやすいと思います。
翌日以降オーブンで軽く温めるとクラストが香ばしくなり、又美味しかったです。
洋風あんぱん(216円): こんもりと丸く、表面にひびが入ったような亀裂が独特の模様になっています。
パン生地はちぎりにくいほどの引きがあり、こちらももちっとしています。
中にはたっぷりの粒餡が入り、ねっとりと柔らかい粒餡からは小豆そのものの美味しさも感じられます。
生地に軽い塩味があるので、餡子の甘さが引き立ちますね。
翠玉堂でもフランスあんぱんを買ったので食べ比べてみましたが、生地も餡子の風合いも全く違っていてどちらもとても美味しかったです。
(餡子たっぷりめがお好きな方はこちらですね。 笑)
クリームパン(183円): こんもりとした形状。
断面を見るとクリームが偏って入っていますが、これもご愛嬌。
生地がふっくら、引きが強めで私好み。
カスタードクリームはふるふると柔らかく、優しい甘味。
バニラ風味、ミルク風味、いずれも強くなく、手作り感に溢れています。
クリームの甘さがぐっと引き立つよう、こちらもパン生地は程好い塩加減。
何より風味あるパン生地の美味しさが光ります。
こちらのクリームパン、マイベスト3に入るかも~!という美味しさでした。
いずれも引きが強めで、噛んでいくと小麦粉の風味と旨味が溢れてくる生地でとても美味しいパンたちでした。
餡子やクリームの素材にも拘って作られている印象を持ちましたが、やはりベースである生地の美味しさあってのことだと再認識させてくれました。
パン選びの際、カンパーニュ(だったと思う)とマニトバで迷い、マニトバが聞き慣れない名前だったので伺うと、「中がもっちりしていて食べやすい」と端的にお勧めいただき助かりました。
私が入店時は3つあったマニトバも、ふと振り返って見るとなくなっていたので、タッチの差で購入することができて良かったです。
こちらのご主人は京都宇治にある名店、たま木亭で修行されたそうで、道理で美味しいパンだったなぁと納得。
中にはそちらと同じレシピで焼かれたパンもあるそうです。
アクセスは決して良くありませんが、近隣に来た際は是非とも立ち寄りたい至極のパン屋さんです。
*****
大変お忙しい中、行田、羽生をご案内いただいたF様、有意義な時間を本当にありがとうございました!
この場をもって感謝の言葉とさせていただきます。
5位
1回
2017/09訪問 2017/10/01
池袋北口の隠れ家イタリアン 土日祝のランチは満足度、コスパ◎
イタリアンでランチの評価が高かったので気になり、事前予約し先日伺ってみました。
池袋駅北口を出て目の前にあるまっすぐに文化通り(線路沿いの斜めの道より1つ左、三角形の角地にあるホテルサンシティ池袋を右手に見ながら)を直進し、一つ目の信号を左折しさらに一つ目の角を右折して細い道に入っていった左側にお店があります。
‘il Cinghiale’と書かれたネイビーブルーの屋根とイタリアの国旗がかかっているのですぐわかりました。
こじんまりした、清潔感あって気持ちの良い店内。
一番奥に厨房があり、テーブル席中央部に本等を置いた飾り棚で仕切ってあり、左側壁に沿ってソファー席があります。
祝日の開店11時半に予約して伺いましたが、次々にお客様が入店してきました(常連と思われる方も多くいらっしゃいました)。
ランチメニューは以下の通り。
★Pranzo A 1,296円
グリーンサラダと本日の3種類のミニ前菜盛り合わせ
自家製パン
本日のスパゲッティ(3種類より選択)
自家製ミニデザート 盛り合わせ(2品)
ドリンク (エスプレッソ・コーヒー・アイスコーヒー・紅茶・アイスティーより)
★Pranzo B 2,700円
グリーンサラダと本日の3種類のミニ前菜盛り合わせ
自家製パン(1個追加無料)
本日のスパゲッティ(3種類より選択)
本日のお肉料理 又は お魚料理(事前予約のみ対応可)
自家製ミニデザート 盛り合わせ(3品)
ドリンク (エスプレッソ・コーヒー・アイスコーヒー・紅茶・アイスティーより)
★Pranzo C 4,104円(前日までのご予約のみ)
本日の5種類のミニ前菜盛り合わせ
自家製パン(1個追加無料)
本日のシェフお勧めスパゲッティ(3種類より選択)
本日のシェフお勧め お魚料理 又は お肉料理
自家製デザート 盛り合わせ(3品)と食後のドリンクと小菓子
ドリンク (エスプレッソ・コーヒー・アイスコーヒー・紅茶・アイスティーより)
又はドリンク無しでチーズの盛り合わせ(3品)
*パスタ大盛り +50円+162円
パン1個追加 +108円
食後ドリンク追加 +216円
■本日のパスタ
A) スペイン産イベリコ豚生ハムとルッコラのガーリックソース
B) 豪産乳飲み仔牛と数種キノコの白ワイン煮込みソース
C) 北海道タラと生ノリ入りガーリッククリームソース
■本日のメイン料理
お魚料理
本日の鮮魚のアクアパッツァ
お肉料理
宮崎県産麦豚ロースのイルボルティーニ マルサラソース
予約時にあらかじめPranzo Bでお魚料理を注文しておき、パスタはスペイン産イベリコ豚生ハムとルッコラのガーリックソースを選びました。
(以下、便宜上私が料理名を付けたものがあります。)
グリーンサラダと本日の3種類のミニ前菜盛り合わせ(右から時計回りに):
さつまいものポタージュ: 小さいカップに入り、オリーブオイルとパセリのみじん切りが散らしてありました。
さらりと冷たく、クリーミィーで後から甘味がやって来ます。
ナッツを挽いて加えてあるような?コクがありましたが、しつこさはなく美味しかったです。
茄子とポテトのオーブン焼き: モッツァレラチーズとトマトを加えてあるそうで、ねっとりとした食感にモッツァレラの旨味がぐっと出てきます。
チーズの焼けた部分はカリッと香ばしく、バジルの風味も感じられました。
モルタデッラ入りカボチャのサラダ: カボチャにモルタデッラを和え、マヨネーズで和えてありました。
モルタデッラは焼いてある?ようで、スパイスの風味の他に旨味が凝縮し、ねっとりとした甘いカボチャにおもしろい食感を与えていました。
添えられていたのは揚げパスタで、サクッと香ばしくカボチャのサラダをつけていただくと、味に膨らみが出て美味でした。
グリーンサラダ: レタス、トレビス、細切りニンジンをバルサミコ酢とオリーブオイルのドレッシングで和えてありました。
やや甘めの味付けがトレビスの苦味を引き立てていて美味しかったです。
ミニ前菜とはいえ、一つ一つに手間がかかっておりいろいろな味や風味を楽しむことができました。
自家製パン: セージバター風味のポレンタで、「パスタソースをつけてお召し上がり下さい」とのこと。
トウモロコシ粉を使っているので、通常のフォカッチャよりサクッとした食感で多少の引きがあります。
セージ入りのバターだったので、しつこすぎずバターの香りが良かったです。
スペイン産イベリコ豚生ハムとルッコラのガーリックソース:
ピンク色の生ハムに緑のルッコラが映えて綺麗です。
生ハムの塩気と風味にルッコラの香り、それに小さくカットしたフレッシュトマトの甘酸っぱさが加わります。
小松菜も歯応え良く仕上げられ、ふんわりとガーリックの香りがのったオイルソースがアルデンテのスパゲッティーニに良く絡みます。
ルッコラはルッコラ・セルヴァティカという野生種で苦味が強いものだそうですが、元々野菜の強い風味は大好きなのでとても美味しくいただけました。
本日の鮮魚のアクアパッツァ: カサゴ、ハマグリ、ムール貝に赤・黄・オレンジのミニトマトが彩り良く散らされていました。
カサゴの身はブリッと弾力あって、ローズマリーを焼いた香りが移って至福の美味しさ!
大ぶりのハマグリとムール貝も旨味たっぷり。
ケッパーの酸味と塩気にフルーツのような風味のミニトマトがソース代わりになって磯の香りを爽やかに演出。
ブロッコリーとカブも歯応え良く、火入れ加減が絶妙な一皿でした。
自家製ミニデザート 盛り合わせ(3品)(右から時計回りに):
抹茶ティラミスのクレープ巻き: クレープの中に抹茶風味のティラミスが入っていました。
ココア風味に抹茶の苦味が感じられるティラミスが口の中でほろっと解けます。
チョコレートケーキ: 塩バナナが入ったチョコレートケーキ。
しっかり硬めなチョコレートは口に含むと苦味を湛えながら香り良くとろけます。
バナナの甘さにラム酒が香り良く、苦手なチョコレートもとても美味しくいただけました。
桃のケーキ: 桃とアマレッティにが入った柔らかい質感のケーキ。
ねっとりとした桃にアマレッティが絡んで風味良いです。
スイカ: シャリッと瑞々しく、甘さも十分。
去り行く夏を想いながらいただきました。
ベリー系の甘酸っぱいソースがデザートの甘さを引き立て、アクセントになっていました。
紅茶: アールグレーでした。
濃すぎずちょうど良い淹れ加減で、デザートと一緒に香りを楽しみました。
前菜からデザートまで素材の風味や食感を大事に一つ一つ丁寧に作られていて、満足度の高いランチとなりました。
初訪でしたが、予約時に魚料理は要予約と知って2,700円のコースを選びましたが、その分料理をじっくり楽しむことができて正解でした。
いろいろな食材を一品に入れ込んで風味豊かに仕上げているところや食材への拘りがいただきながらひしひしと伝わってきました。
ご主人お一人で調理されていらっしゃるそうで、手間と準備にかかる時間はどれほどかと創造に余りあります。
自家製パンはPranzo B以上であれば別のフレーバーのもの(そば粉だったかな?)が1個追加可能。
量的ポーションもそこそこあり、すべていただくと(当日かなりお腹が空いていましたが)満腹になりました。
少食、あるいはさくっと早く済ませたい方はPranzo Aで十分だと思います。
内容、量的にもコスパは非常に高いです。
ご主人が調理、奥様がホール担当。
混み合って来ると料理のサービスがやや遅れますが、それに見合う気持ちの良いサービスと美味しいお料理だったので全く問題ありませんでした。
ただ、急いでいる方にはあまり向かないお店かと思います。
最初電話予約した際に伺ったメニューが変更になったことを前日ご連絡いただいたり、お客様へきちんとした対応を心がけていらっしゃる姿勢が感じられました。
13時少し前から混み出しましたが、それほどの慌しさは感じられず、終始ゆったりと食事することができました。
入口から近いソファー席の横には本棚があり、イタリアと料理に関する本がいっぱい置いてあったので、食事を待ちながらとても興味深く見入ってしまいました。
正直これほどのお店とは想像しておらず(失礼!)、その分良い意味で期待を裏切られた感じ。
どこか家庭的な雰囲気もあるので、友人同士や家族の集まり、カジュアルなデート等幅広く利用できると思います。
近辺は中国語表記だけの看板があったり、アジアンエスニック店が多かったりとリトル中華のような雰囲気があるのですが、その中にあってちゃんとしたイタリアンがあるのは嬉しい限り。
ランチ営業は土日祝日のみになりますが、そういう日こそちょっといつもとは違う食事をしたいというようなシチュエーションでの利用に最適。
時季を変えて是非再訪したいお店です♪
6位
1回
2017/06訪問 2017/07/16
どこを食べてもオリーブ! オリーブ好きにおススメしたいドゥ・オリーブ
東京メトロ銀座駅A3番出口を出て中央通を銀座八丁目に向かって歩き、2ブロック目にあるギンザシックス地下2階にあるブーランジュリー。
お洒落且つモダンな外観。
伺ったのは平日17時過ぎで、混み合っているほどではないけれど、それなりに人が入っていました。
中央に食事パンやデニッシュ、奥中央に食パンやバゲット、ハード系、サンドイッチ類は奥左側に並んでいます。
売れ筋で並べ方を変えているのでしょうか、食事系とデザート系が混在しています。
トレイにのせていくセルフサービススタイルです。
甘いパンも1つくらい買ってみたかったのですが、ちょっと懲りすぎていて私好みのものはなく、食パンも在庫があったので、今回はそれ以外からチョイスしてみました。
ドゥ・オリーブ(345円): フランスパン生地にオリーブを練り込んであります。
ドーナツ型枕のような形状。
表面はサクッと、しっかり、もっちり感のある生地。
グリーンオリーブとブラックオリーブがかなり入っているので、どこをいただいてもオリーブに当たります。
生地は噛んでいくと旨味がじんわり感じられる素朴さもあり美味しい~。
塩気やや強めなので、ワインと合わせておつまみにしたら最高。
オリーブ好きに是非ともお勧めしたいパンでした。
トマト&モッツァレラ(248円): 棒状に捻ってあるパン生地にドライトマトが点在、モッツェレラが練り込まれています。
ちぎるろうとすると生地がすぐ離れますが、引きが強めでちぎりにくいです。
その分モチモチ感もあり、好みの食感。
ドライトマトが甘酸っぱく、フルーツのような風味をもたらしてくれています。
モッツェレラは生地に練りこまれているので、存在感というより風味を楽しむ感じ。
ネーミングの通り、トマトの方が主張しますね。
好みの食材が入ったパンを選んだので、間違いなく美味しかったです。(笑)
生地からもじっくりと旨味が感じられました。
共にしっかりした生地で大きさもそれなりにあったので、見かけよりいただきがいがありました。
お値段は高めですが、食材や生地への拘り、場所柄を考えると妥当かと思います。
フランス パリ5区のモンジュ通りにあるブーランジュリー(但し現在店舗はないよう)の関東初出店で、ドンクグループの店舗のようです。
GINZA SIXオープン時はすごい混雑だったようですが、会計時に多少の行列があったくらいで許容範囲でした。
パンサレ(塩バターパン)がウリなのか、スタッフが試食用に配っていました。
シンプルなクリームパンやあんパンはなかったです。
デニッシュ系もフルーツがのったもの、タルトのような形状、シュガー?コーティングされたもの等、ハード系好きなので食指が動きませんでした。
バゲットやハード系が充実しているようなので、次回はその辺を購入してみたいと思います。
7位
1回
2017/06訪問 2017/06/25
生クリームを使わない、“本物の”カルボナーラ 重厚且つ濃厚な旨味を堪能
大好きなイタリアンで評価が高かったので先日伺ってきました。
東京メトロ京橋駅3番出口を出て中央通を銀座方向に歩き2つ目の角(東京高速道路沿い)を右折して歩いていくと右手にお店があります。
(銀座一丁目駅からも近いです。)
道から少しセットバックしており、ベージュの壁に木製の茶色いドアの落ち着きあるお洒落な外観。
入口を入ると目隠しがあってすぐに店内が見えないよう工夫されています。
店内は縦長で右手にカウンター席、その奥が厨房、左側にテーブル席が並んでいます。
壁には画が掛かり、天井からはシャンデリア、テーブル席には白いテーブルクロスがかかって、清潔感と共に正統派な印象を与えています。
平日11時半少し過ぎでしたが既に3割程が埋まっていて、カウンター席中程に通されました。
カウンター前には各種リキュールの瓶が並び、インテリアにもなっています。
椅子の下に小さなカゴがあるので荷物はそちらに入れられます。
ランチメニューは以下の通り。
★平日限定ビジネスランチ パスタとカッフェのセット 1,080円
*予約不可、クレジットカード使用不可、
ポテトフォカッチャ付き(お一人様1個限定)
パスタ大盛り1.5倍 +250円
ミックスサラダ、デザート付き 各+320円
EXヴァージンオリーブオイルDOP 150円(原価)
グラナパダーノDOP(粉チーズ) 150円(原価)
生クリームを使わない、“本物の”カルボナーラ(自家製パンチェッタ使用)
鶏レバーミートソースと九条ネギのスパゲッティ
揚げナスとトマトソースのスパゲッティ
ドライミートソースのスパゲッティ
シラスとフレッシュトマトのスパゲッティ
*シラス以外のパスタには予め粉チーズをふりかけております。
■食後のお飲物
Specialtyコーヒー、Specialtyのエスプレッソ、カップッチーノ、紅茶
アイスコーヒー(冬季はお休み)、微加糖イタリアンアイスピーチティー(冬季はお休み)
★Menu A 軽いパスタコース(平日のみ予約可) 1,550円
ミックスサラダ、お好みのパスタ1品、ひとくちデザート、食後の飲み物(上記より選択)
★Menu B ランチコース 2,100円
お好みの前菜(下記より選択)、お好みのパスタ1品、デザート盛り合わせ、食後の飲み物(上記より選択)
本日のズッパ(スープ)、田舎風パテとピクルス、スモークチキン(レバー、胸肉、卵)のサラダ、白アスパラのサラダ、ミモザ風
★Menu C メイン付きコース 3,500円
前菜の盛り合わせ、お好みのパスタ1品、本日のメインディッシュ、デザート盛り合わせ、食後の飲み物(上記より選択)
生クリーム苦手なため普段カルボナーラは頼まないのですが、生クリームを使わない“本物”となれば是非いただいてみたくなります。
せっかくなのでMenu A 軽いパスタコースを選び、粉チーズ少なめで、食後の飲み物はホットレモンティーでお願いしました。
ほどなくフォカッチャが運ばれてきました。
ポテトフォカッチャ: 見てはとてもシンプル。
軽く温められたフォカッチャは、ふんわり、むっちりした食感にローズマリーの香りが漂います。
上部はふわっとしていますが、下の方につれてしっとりとオリーブオイルを感じてとっても美味しい!
通常のフォカッチャとは違う食感で、最近いただいたものの中では久々のヒット。
この後のお料理に期待が膨らみます。
ミックスサラダ: 葉野菜中心にこんもり高く盛り付けられていました。
サニーレタス、フリルレタス、トレビス、セルバチコ、ベビーリーフにオリーブオイルとビネガー、塩、胡椒でシンプルに和えてあり、野菜の味を活かしてあります。
赤パプリカとズッキーニはグリルしてあり甘味がありました。
キャロットラペは荒挽き胡椒の他にクミン?等のスパイスも効かせてあって大人味、とても美味しかったです。
生クリームを使わない、“本物の”カルボナーラ: 黄色味(ややオレンジ色っぽい)を帯び、パンチェッタがたっぷり、上から荒挽き胡椒と粉チーズがかかっています。
クルクルとフォークに巻きつけ一口いただくと、ねっとりとコクのあるソースがコシのあるスパゲッティに絡みついてきます。
粉チーズは予想よりたっぷりかかっていましたが、ハラハラと口の中で解けた後クリーミィさを与え、案外あっさりとした後味(やや苦手なパルミッジャーノでなくて私にとって好都合でした)。
パンチェッタからの旨味と玉子と粉チーズが混ざったコクのあるソースに黒胡椒が弾けるだけでなく、他にもスパイスの風味を感じます。
どこかカレーを食べた後のような味わいが残るので、カレーに使われるスパイスが多少入っているのでは?と思いました。
パンチェッタ、粉チーズを使っているので、塩分はやや強めです。
さすがにこれだけ大量のパンチェッタは要らないので残しましたが、肉派でない私でも美味しくいただくことができました。
ひとくちデザート: 栗のプリンとティラミスが少しずつ。
栗のプリンはねっとりと、最後の方で栗独特のざらりとした舌触りを感じます。
洋酒が香り良く効いていて至福の甘味。
ティラミスもふんわりクリーミィ、コーヒーの苦味と香りも秀逸でした。
ひとくちデザートとはいえ、2種類あって見かけよりいただきがいがありました。
ホットレモンティー: 濃すぎない淹れ加減。
櫛型切りのレモンが添えられてきたのはレモン好きとして嬉しかったです。
生クリームを使わない、“本物の”カルボナーラに興味があって伺ってみましたが、想像より美味しく、濃厚な旨味を堪能できました。
自家製パンチェッタから染み出た旨味に加え、玉子と粉チーズのねっとりとしたソースはスパイスの風味もあって良い意味での重厚さはありますが、私が苦手とするしつこさはないので美味しくいただくことができました。
現地イタリアではカルボナーラに生クリームを入れないことは知っていましたが、それを日本でいただけるとは(現地でカルボナーラをいただいたことがないので比べることができませんが)思っていなかったのと、生クリーム苦手なため、自分でカルボナーラをいただくことがほとんどなかったのでこちらは私的に嬉しい発見でした。
生クリームたっぷりのカルボナーラがお好きな方からすると全くの別物と感じるはずで、好みが分かれるかもしれません。
パスタだけでなく、フォカッチャからデザートまで素材の風味を引き出して丁寧に作られ、レベルが高かったです。
パスタがたっぷり量あるので、一番軽いパスタとカッフェのセットでも女性であれば満足できると思います。
席の予約はできませんが、実際このメニューを頼んでいる女性が多く見受けられました。
私がいただいたのは軽いパスタコースでしたが、いずれのメニューもコスパが非常に高いと想像できます。
メニューには、ランチセットはお一人様1品の注文(お子様同伴はご注文できる年齢)で、パスタセット、軽いパスタコースの利用は来店から50分程度、他に待っている人がいる場合は席をお譲り下さい等の注意書きがありましたが、それも忙しい時間帯にできるだけ多くの方にロスなく利用してもらいたいことからなのでしょう。
店内はきちんと感が漂いますが、カジュアルさも持ち合わせています。
料理のサービスにも配慮がなされ、親しみある接客も好印象でした。
12時頃にはカウンター席を除いてほぼ満席になっていたので、多人数の場合は事前に予約した方が良いと思います。
友人との集まり、デート、カジュアルな接待等広く利用できるお店です。
かなりの確立でカルボナーラの注文が多かったですが、隣席の方がいただいていたシラスとフレッシュトマトのスパゲッティもとても美味しそうでした。
時季を変えて、是非再訪したいと思います。
8位
1回
2017/12訪問 2018/01/07
東京メトロ銀座駅A2出口を出て4丁目交差点からすずらん通りに入って銀座1丁目方向に少し歩くと右側にあるビルの3階にあります。
入口を入って右側にお店が広がり、目の前に厨房とカウンター席があり、左側と奥の窓際にテーブル席が並んでいます。
テーブルと椅子は黒で統一され、壁にはモダンな絵が掛かり、落ち着きあるモダンな雰囲気の店内。
BGMもジャズがかかり、お洒落な雰囲気を醸し出しています。
週末11時半少し前と早めの時間だったのでまだそれほど混雑しておらず、窓際がソファー席になっているテーブルの1つに座りました。
席間は余裕がありますが、荷物用のカゴも用意されているのは嬉しいです。
昼のお品書きは以下の通り。
■昼のセット
蕎麦と前菜セット(季節の前菜四種盛り、せいろ又はかけ) 1,674円
蕎麦と小野菜天丼(長野県産キノコと野菜の小天丼、せいろ又はかけ) 1,404円
*小天丼を普通盛りに変更可 +432円
蕎麦と小あられ天丼(小海老と野菜の小あられ揚げ天丼、せいろ又はかけ) 1,620円
*小天丼を普通盛りに変更可 +432円
穴子天丼セット(穴子と野菜の天丼、一口蕎麦(冷やしおろし蕎麦又はかけ)) 2376円
お好み蕎麦セット(季節の前菜四種盛り、お好みの蕎麦) 2,646円
冷: 真田特製ぶっかけそば、香味野菜の梅ダレそば、すだち鬼おろしそば、天せいろ、穴子天せいろ(+270円)、鴨せいろ(+270円)
温: 揚げ餅そば、信州地鶏と玉子とじそば、天ぷらそば、穴子天そば(+250円)、鴨南そば(+270円)、鴨葱そば(+270円)
*クルミだれ +270円で付けられます。
真田コース(季節の前菜七種盛り、季節野菜と穴子の天ぷら、そば(せいろ、かけ)、黒豆寒天) 3,456円
*クルミだれ +270円で付けられます。
土鍋炊き込みご飯セット(前菜小鉢三種盛り、お造り、出し巻き玉子、季節の炊き込みご飯、野沢菜、味噌汁又は一口蕎麦、黒豆寒天、コーヒー) 5,184(二名様から)
信州 野沢菜 680円、信州産生野菜の盛り合わせ 1,620円 他
■冷たい蕎麦
せいろ 1,026円、クルミだれせいろ 1,350円、天せいろ 1,998円 他
*追加せいろ 702円
■温かい蕎麦
かけそば 1,026円、天ぷらそば 1,998円、鴨南そば 2,052円 他
■自家製和菓子
黒豆寒天 702円、蕨餅 734円 他
デザートセット(蕨餅、黒豆寒天、胡桃ぜんざいから選択) 1,188円
*あんみつ 1,512円
蕎麦と前菜セットも惹かれたのですが、やや選択肢が広いお好み蕎麦セットで天せいろを選ぶことにしました。
野菜天ぷらにかき揚げも付いていると聞いてこれも決め手になりました。
こっくりとした蕎麦茶をいただきながら待っていると季節の前菜四種盛りが5分程度で到着。
季節の前菜四種盛り:
鴨パッチョ: 厚めに切った鴨肉はひんやりしていましたが噛むと中から旨味がじゅわっと感じられました。
上にはセロリの葉、下には大葉が敷かれ、香り強めの野菜と合わせることでよりさっぱりいただけました。
豆腐の醤油豆のせ: 豆腐の上にもろみ風味の大豆がのっていました。
とても滑らかな木綿豆腐の味わいが、味わい深いもろみ風味でより引き立っていました。
高野豆腐: ほんのり甘めの出汁で煮含められたとろとろに柔らかい大根、ニンジン、ジャガイモにシャキッと歯応えのあるインゲン。
一番下にある高野豆腐は油通しをしてあるようで(もしくは出汁に油をたらしたのかも?)コクがあり、口に含むとじゅわっと煮汁が染み出てきて美味でした。
里芋の唐揚げ: 里芋は表面がサクッと香ばしく、中はホクホクでねっとりと柔らか。
蕎麦汁で軽く煮てあるようで、風味が口の中に広がってとても美味しかったです。
天せいろ: 天ぷらは予想していたよりボリュームがあり、彩りが綺麗。
「天ぷらは塩でお召し上がり下さい」と器に入った塩が一緒に運ばれてきました。
天ぷら: 海老と春菊のかき揚げは厚みがあって海老がゴロゴロ入っています。
海老がプリッとして火入れ加減も良好。
さつまいもはホクホクでとにかく甘いです!
エノキ茸はわずかにヌメリが感じられ、旨味が凝縮されていました。
茄子はふっくら柔らかく、牛蒡は薄切りでしたが歯応えがあって存在感がありました。
添えられてきた塩は粒が大きめなタイプ。
素材そのものに旨味があり下味も多少してあるので塩は少量で十分でした。
せいろ: 黒、白のホシが多く点在するせいかやや太めに見えます。
エッジが立った硬めの茹で上がりで、コシもあります。
喉越し良いタイプではそれほどありませんが、蕎麦の風味と甘味がしっかりと後から追いかけてきます。
汁は蕎麦猪口にかなりたっぷりめに注がれて来ました。
甘味抑え目で、蕎麦に比べてやや凡庸。
薬味は爽やかな辛味の山葵と繊細な香りの刻み葱。
蕎麦を汁に浸していただくと、味に膨らみが感じられました。
最後の方、蕎麦がやや貼り付きぎみになるのが多少気になりました。
蕎麦湯だけを味わいたいので蕎麦猪口をもう一つ追加でいただきます。
蕎麦湯は自然体に近くさらりとしています。
後になるに従って蕎麦粉の粒が入ってわずかにとろみを増し、その風味と甘味の変化を楽しむのが好きです。
汁も案外綺麗に伸びて、味わいの変化が楽しめ好印象でした。
季節の前菜四種盛りが楽しく、天ぷらもからりと揚がって美味、蕎麦も平均点以上の仕上がりで、満足いくランチとなりました。
食材を丁寧に仕上げた季節の前菜は味わい深く、蕎麦前が大好きなのでとりわけ美味しくいただけました。
実際こちらが付いたセットを頼む人が多かったようです。
天ぷらがボリュームあったので、私がいただいたお好み蕎麦セットは程好い量。
お値段はやや高めな印象ながら、味、内容、場所を考慮すると相応かと思います。
長野県のアンテナショップ内にあるだけにお酒の種類が多く、蕎麦前が非常に充実している印象です。
花番さんは皆親しみあって感じ良い接客でした。
女性客がやや多めでしたが、グループからお一人様まで幅広い年代層が見られました。
12時になるに従いかなり混み合ってほぼ満席に近い状態になったので、早めに伺って良かったです。
隣席のご夫婦はちょうどピークの時間帯に入店したのでかなり待たされ(とは言っても15分程だったと思いますが)、特にご主人の方がイラついていました。
翌4時半、日曜日でも23時までの通し営業なのは食事時間が遅くなりがちな方にとって特に助かりますね。
駅から近く伺いやすい立地なので、又何かの機会に立ち寄らせていただこうと思います。
9位
3回
2019/12訪問 2020/01/26
【再訪】
伺ったのは平日13時15分過ぎでかなりの席が埋まっていました。
平日限定ビジネスコースをいただきました。
メニュー内容は以下の通り。
■SOUP
なめらかなカリフラワーのポタージュ バジルソースのアクセント
■FLAT PRINCIPAL
<限定10食>豪産肩ロースのローストビーフ ポテトピューレ添え
鶏もも肉のコンフィ ポテトピューレ添え
&
オリジナルフルーツグラノーラが入ったグリーンサラダ
■DESSERT
苺のマルキーズショコラ
*デザートは+500円にて承ります。
■CAFÉ
オリジナルブレンドコーヒー/紅茶/エスプレッソ/ハーブティー
*カフェラテ、カプチーノは+200円にて承ります。
*オリジナルコーヒー、パンのお替り無料
限定10食の豪産肩ロースのローストビーフ ポテトピューレ添えは当然のことながら売り切れていたのでもも肉のコンフィ ポテトピューレ添えを。
まず最初にパンが提供されました。
パン: 温められているので、クラストがパリっと、クラムがもっちりしていてとても美味しいです。
フルーティーな味わいのオリーブオイルにつけていただきました。
なめらかなカリフラワーのポタージュ バジルソースのアクセント:
バジルソースでハート形に模様を施してあり素敵ですね。
とろりと粘度濃いめでカリフラワーの優しい風味を活かしてありました。
塩気もややしっかりめだったので、添えられてきたパンですくっていただくと美味しかったです。
縁の広い皿ですがそれなりに深さもあるので見かけより量がありました。
オリジナルフルーツグラノーラが入ったグリーンサラダ: レタス?に白と紫がまだらの野菜の上にグラノーラとドレッシングがかかっていました。
レモン風味の酸味あるドレッシングでさっぱりと、グラノーラで食感が変わって楽しかったです。
鶏もも肉のコンフィ ポテトピューレ添え: もも肉がどーんと盛り付けられ、なかなかに量感があります。
皮がパリっと香ばしく、肉はジューシーで柔らかいです。
オイル感はさほどなく、旨味として感じられる程度。
ポテトのピューレがクリーミィーで、こちらをつけると円やかな味わいに。
周囲に回しかけられていたのはバルサミコ酢を煮詰めて作ったようなソースで、甘酸っぱさで味に変化がつきました。
カモミールティー: 自然な甘味と優しげな香りで大好きなハーブティーですが、どの料理にも意外と合いますね。
いつ訪れても安定した美味しいお料理をいただける佳店だと思います。
又いつか利用させていただきます。
【再訪】
平日13時少し過ぎ、店内は7割程の入り。
ランチメニューは以下の通り(詳しくは画像をご覧ください)。
MENU BUSINESSS 平日限定ビジネス(スープ、メイン、デザート、カフェ) 1,944円
MENU BORDEAUX ボルドー(前菜、メイン、デザート、カフェ) 2,750円
MENU BOURGOGNE 平日限定ブルゴーニュ(アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デザート、カフェ) 3,850円
*カフェラテ、カプチーノ +200円
*オリジナルコーヒー、パンのお替り無料
ちょうどハロウィンの次期で南瓜を使った平日限定ビジネスも気になったのですが魚料理の選択肢がなかったのでボルドーに。
連れも同じものを選びました。
約5分程して前菜が運ばれて来ました。
静岡県朝霧高原産ニジマスの厚切りマリネ 洋梨のピュレと燻製クリームのアクセント 青茄子を添えて:
ピュレの上に青茄子、更にその上に厚みのあるニジマスが盛り付けられ、芽ネギと燻製クリームがのっています。
大きな黒い皿に鮮やかなニジマスの色が映えますね。
ぽってりと厚みがあるニジマスは程好い塩気があり、甘酸っぱい洋梨のピュレ、瑞々しく柔らかくソテーされた青茄子と好ハーモニー。
薫香あるクリームを少量合わせると又味に変化がもたらされ、散らしてある胡桃が食感と香ばしさを与えてくれました。
パン: クラストが硬め、クラムに引きのあるパン。
フルーティーな味わいのオリーブオイルがたっぷりと添えられて来ました。
本日入荷鮮魚のポワレ グレープフルーツのブールブランソース: 魚は真鯛とのこと。
こちらも厚みのある真鯛2切れがソースの上に盛り付けられていました。
真鯛は皮目をしっかり焼いてあり香ばしく、ほろっとした身離れで火入れ加減も良好。
グレープフルーツの香りがのったクリーミィーなソースでいただくと、真鯛が円やかな味わいになりました。
添え野菜は歯応え良い青梗菜と優しい甘味のリーク。
上にのっていたのは野菜?か何かを揚げたもので、香ばしさを加えていました。
ハロウィンお化けに見立てた南瓜とマンゴーのもっちり大福 バニラアイスを添えて:
白い大福とバニラアイス、オレンジのマンゴーソースに緑の南瓜の種のコントラストが良いですね。
餅の中に硬めな南瓜とマンゴーが入っていました(餅は冷たくても柔らかかったのでおそらく求肥かと)。
クリーミィーなバニラアイスに甘酸っぱいマンゴーソースを合わせ、味のコントラストも楽しみました。
散らされたナッツと南瓜の種が香ばしかったです。
ハーブティー: カモミールティーを透明なグラスで。
カモミールのほんのり自然な甘味が食事の余韻を綺麗に残してくれました。
フルーツの風味をのせたソースと魚料理の合わせが楽しかったコースでした。
香りや酸味でよりさっぱりといただくことができました。
前菜とメイン両方魚料理になりましたが、前菜は生、メインはソテーしてあるので食感も味わいも違い、共にフルーツ系のソースを使ってあったので流れは良かったと思います。
デザートにも甘酸っぱいマンゴーを利かせていて統一感を持たせ、南瓜を入れて季節感も出していました。
前菜からデザートまでそれなりのポーションがあるのでいただきがいがありました。
接客も雰囲気も良いので、女性同士の集まりや、プチ贅沢したいときにもお勧めのお店です。
2018年本年もどうぞよろしくお願いいたします。
東京駅から程近い新丸ビル5階にあるフレンチ/ビストロ。
以前丸ビルの並びにありましたが、新丸ビルの10周年リニューアルと共に移転してきました。
‘MAISON BARSAC’の看板がライトアップされた左側の入口から中に入ると、奥の窓から光が差し込みモダンでスタイリッシュな空間の中テーブル席が広がっています。
窓の向こうには東京駅正面が見渡せる絶好のロケーションです。
平日13時半少し前だったので5割程の入りですんなり入店できました。
ランチメニューは以下の通り。
MENU BUSINESS 1,944円
MENU BORDEAUX 2,700円
MENU BOURGOGNE 4,104円
レイトサービス 1プレートランチ(13.30~14.30、パン、コーヒー(お替り自由)) 1,404円
*デザート +324円
真ん中のMENU BORDEAUXを選択、私は本日おすすめ鮮魚のポワレ オマール風味の軽いソース、連れはハンガリー産 鴨胸肉のロティ 蜂蜜とエピスのラケ オレンジのアクセントにすることにしました。
5分程で前菜が到着。
川村農園のふじ林檎のタルト 大山鶏の自家製ハムと白レバーのパテを添えて:
周囲に置かれているのは春菊のソースだそうで、鶏肉の白と緑が黒いお皿に映えますね。
運ばれて来たとき、爽やかな香りがバターの風味と共に立ち上がってきました。
大山鶏のハムは柔らかく、脂少なめな肉のスライスといった感じ。
春菊のソースはクリーミィで、青臭さは抑え目で爽やかな風味が広がります。
中央部にはリンゴのスライスをのせたパイ生地があって、甘酸っぱさとサクサクのパイ生地で風味と食感に変化を与えていました。
レバーのパテは臭みなく、柔らかいテクスチャーで良いアクセントとなっていました。
ハーブ野菜は新鮮であっさりめのドレッシングがかかり、それほど量はありませんが印象に残りました。
パン: 胚芽入りのパンは温められていて周囲がサクサクと香ばしく、旨味もあって美味しかったです。
香り豊かなオリーブオイルが添えられてきたのも好印象でした。
本日おすすめ鮮魚のポワレ オマール風味の軽いソース:
中央に鯛のポワレ、周囲にたっぷりのクリーム色のソースが敷かれています。
鯛の皮目はパリパリに焼かれ香ばしく、身はふっくらと弾力もあって火入れ加減が絶妙。
塩加減も皮目は強めに、身は弱めにしてあってバランスがとても良いです。
ソースはオマール風味が優しくクリーミィで、鯛の身によく絡んで美味。
ソースはコクがあったので、‘オマール風味の軽いソース’というより、‘軽いオマール風味のソース’という印象でした。
身の下にはさいの目にカットされた林檎が置かれ、シャキシャキの歯応えと風味で変化をつけていました。
薄い緑色のものは、青海苔?か何かを固めてあるもののようで、香ばしい風味を与えてくれました。
ハンガリー産 鴨胸肉のロティ 蜂蜜とエピスのラケ オレンジのアクセント:
連れが頼んだもの。
こちらも綺麗な盛り付けで、身はしっかりと分厚くボリュームがあって美味しそうでした。
薩摩芋のムース サクサクのパートフィロと蜂蜜レモンアイス添え:
薩摩芋のムースは硬めでねっとりと弾力があり、ムースというよりパウンドケーキのような食感。
芋の風味と甘味がたまりません。
上にのったクリームも程好い量でまずまず(私的に生クリーム苦手)。
レモンアイスは酸味抑え目、甘味強めでクリーミィ、サクサクのパートフィロの軽い食感とも相性良かったです。
ホットレモンティー: 広めの口のティーカップでの提供。
程好い淹れ加減で美味しかったです。
新丸ビルに移転してきてから初めて伺ってみましたが、新鮮な感覚を取り入れつつ仕上げてありなかなか美味しかったです。
盛り付けも綺麗で、食材も新鮮でした。
前菜とメインで林檎が被っていましたが、切り方やソースが違うことでそれほど違和感はありませんでした。
バターは苦手なのですが、使ってあってもしつこさはなかったので美味しくいただくことができました。
実は以前丸ビルの並びにお店があった際ランチで訪れて全く良い印象がなかったためそれ以降行かず仕舞いになっていたという経緯があっただけに、今回はポジティブなレビューが書けて良かったです。
私がいただいた真ん中のコースはちょうど良い量でしたが、しっかりいただきたい方にとってはやや軽めに感じてしまうかもしれません。
お値段はやや丸の内価格ですが(笑)、味、内容を考慮するとまぁ相応だと思います。
お店の雰囲気、スタッフのサービスも平均点以上だったので、家族、友人の集まり、デート、カジュアルな接待まで幅広く使えそうです。
いつもよりほんの少しグレードアップしたいときの利用に最適と思われ、又機会をみて再訪したいと思います。
10位
1回
2017/05訪問 2017/06/18
東京駅丸の内口を出て丸ビル前の道を有楽町方向へ直進、2ブロック目の一角にある丸の内ブリックスクエア アネックス2階にあるカウンター割烹。
エレベーターを上がって2階に着いて右側に進んで行くと入口があり、建物の造りをそのまま利用したような流線型のカウンター席が並んでいます。
窓が大きくとってあり明るく清潔感ある店内の厨房は左手奥にありますが、カウンターの内部で料理を準備している様子を見ることができます。
平日11時10分程前だったのですんなり入店することができましたが、既に半分以上の席が埋まっていました。
白木のカウンターにはお盆と献立が既に置かれ、凛とした中に和む空気が流れています。
お昼の献立は以下の通り。
旬のおどんぶり 先付、小鉢、丼、香の物、汁、甘味 1,850円
二段重のお弁当 先付、二段重(八寸、お造り、煮物、揚げ物)、食事、汁、甘味 2,900円
昼懐石 先付、お椀、お造り、焼八寸、鍋、食事、甘味 3,950円
気になっていた旬のおどんぶりをいただくことに。
運ばれて来た冷たいおしぼりと温かいほうじ茶でほっと一息、この瞬間が大好きです。
香りがふんわり立つ濃すぎないほうじ茶でした。
ほどなくして先付が運ばれて来ました。
つまみ菜と焼椎茸の浸し 鰹: 木の葉を模った緑色の皿に盛り付けられ、上に幅広く削った鰹節がのせられています。
緑鮮やかなつまみ菜はしっかりと出汁を含み、シャクシャクとした歯応えが心地良いです。
椎茸からはじゅわっと旨味が溢れ出し、上品な出汁に椎茸の風味が加わります。
さらに鰹節の香りが添えられて、先付からレベルの高さを伺わせてくれました。
小鉢、丼、香の物、汁が一緒に供されました。
長芋 パプリカ 法蓮草の煮物: 長芋の白、パプリカの赤、法蓮草の緑が鮮やかで、まず眼を楽しませてくれます。
ほっくりと柔らかい長芋、パプリカは程好く歯応えを残し、法蓮草はたっぷり煮汁を吸って美味。
長芋は素揚げしてあるようで、ほんのり甘味ある出汁に油の旨味が加わっていました。
海鮮ばらちらし: 赤身、白身を取り合わせよく、大葉と山葵の緑、椎茸煮の黒と対照的に、紫蘇の花が散らされこちらも美しい盛り付けです。
魚は本鮪、イサキ、カンパチ、金目鯛とのこと。
鮪はたたいてあることでふっくらと、甘味をより感じます。
カンパチが中ではプリッとしていましたが、いずれも舌にまとわりつくような旨味が秀逸。
白身魚はあらかじめ昆布〆してあったような柔らさがありました。
山葵は甘さと辛味を湛え香り良く、散らされている紫蘇の花からも香りがふんわりと漂います。
椎茸が甘辛くしっかりと煮含められ、その味わいは流石の仕上がり。
ごはんには大きめにカットされた玉子焼き、蓮根、人参、ヒジキ、鮪を煮たものを合わせてあってほんのり甘く、見ても味わっても豪華で楽しいです。
ただ残念なことに、ごはんそのものが硬すぎて、具材から孤立したように感じられてしまいました。
大きめにカットされた生姜の甘酢漬けも添えられ、齧ると爽やかな辛さと風味がやって来ます。
薄切りのがりも大好きですが、こちらの方が生姜本来の美味しさが感じられますね。
香の物: 大根、柴漬け、角切昆布の三種。
大根は歯応え良く、柴漬けは細かく切ってあり程好い酸味、昆布はほろっと柔らかく、いずれも美味しいです。
ご飯が比較的薄味だったので、箸休めとして最適でした。
合わせ味噌仕立て: ふくよかで円やかな出汁から海草の良い香りがすると思ったら、アオサでした。
大根、青菜(大根葉だったかも)、葱も入っていて、小さな碗でしたがいただきがいがありました。
甘味はきな粉のてぃらみす、大納言最中、柏もちの3種類から選択。
柏もちは季節限定とのことですが、第一印象一番気になったきな粉のてぃらみすにしてみました。
きな粉のてぃらみす: ふわっと軽くクリーミィな舌触りの後、きな粉のざらりとした質感と風味、そしてしっかりした甘味がやってきます。
下に敷かれていたのは濃厚な黒蜜のソースで、味わいに深みを加えていました。
きな粉も黒蜜も大好きなこともあって、和テイストなティラミスに感服。
量は多くなくてもいただきがいがあり、至福の美味しさにずっと余韻を噛み締めました。
久し振りにきちんとした和食がいただきたいと、ふと思い立って伺いましたが、期待を違わぬお料理の美味しさでした。
先付から甘味まで素材に拘り、丁寧に仕上げられた料理は、風味と食感をとても大事に仕上げられていました。
冷たい物はひんやりと、汁は温かい状態で提供され、お昼の一番簡易などんぶりでも基本を忠実に守っていらっしゃる姿勢が伺われました。
だからこそ味わいにより広がりが感じられたのかもしれません。
唯一、ごはんが硬かったのが非常に残念。
(水分多めでふっくら炊かれたごはんが好きなこともありますが、‘ぱらりと炊かれたすし飯’というより硬かったです。)
私がいただいた旬のおどんぶりは、ばらちらしのごはんが少なめなので、しっかりいただきたい方にとってはやや少なく感じてしまうかもしれません。
素材、味等考慮するとお得な内容だと思います。
料理の提供、お茶の注ぎ足しにもこまめな配慮が感じられ、料理についてお客様から質問されると丁寧に答えていらっしゃる姿も見受けられました。
刺身を下ろし、つまを丁寧に丸めて盛り付け、揚げ物を切り分けて準備する、料理長が味見をする等、厨房での様子も垣間見ることができました。
カウンターを挟んで厨房との距離が近いのは私にとって楽しくもありとても魅力的なこと。
お店を後にするとき、料理長がわざわざエレベーターまで見送りに出て下さいました。
店内がやや空き始めたからかもしれませんが、とても嬉しいサービスでした。
友人や職場の同僚、パートナー等より身近な方との飲食に向いているお店。
もう少し時間をゆっくりとって、いつか上のコースもいただいてみたいと思います。
ここ数年限られた時間の中続けているので食べ歩きと言うほどのものではないですが、その中で他県の至極のお店に立ち寄れたのは記憶に濃いです。
たとえ短いランチの時間でも、想定外の美味しいお料理に出会えたり、キラリと光る仕事に出会えると嬉しいものです。
和、洋(中華はありませんが)とジャンルに偏りがない選出になったのも良かったです。
2018年もゆるゆるですが、美味しいお店に出会えることを願っています!