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assyassyさんのマイ★ベストレストラン 2016

食咗飯未呀?香港では挨拶代わりに「ご飯食べた?」と声を掛けます。

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assyassy (男性・埼玉県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

竹屋町 三多 (神宮丸太町、京都市役所前、丸太町(京都市営) / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.7
    • | 雰囲気 4.7
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/06訪問 2016/12/31

前々回は香住の蟹尽くし、前回は初夏の恵み、今回は春の走りをを堪能しました。

今年も夏に伺いました。いつもの元同僚二人のK君、Nさん、
そして湯島の有名居酒屋シンスケの大将ご夫妻にもご一緒していただきました。
冬の蟹もいいけれど夏の料理も最高でした。

【以前のレビュー】
予約をしたのが18か月前つまり一昨年の8月、2年越しの予約というのは
小生としても空前絶後かもしれません。ほとんど酔狂と言ってもいいほど。
草喰 なかひがしさんや食堂おがわさんも予約がとりにくいことで有名ですが、
ここほどではないと思います。

今回訪れたのは、前回の仲間+山形銀行のお一人、
それから湯島の老舗居酒屋シンスケの大将と女将さん夫婦。

いつも忘年会や新年会、通常の飲み会でお世話になったご縁で同行させていただきました。

いつもながら見事な料理の数々、今回は春の走りを感じさせるお料理を堪能させていただきました。

3回目の訪問なので饒舌にならないよういただいたお料理のみ紹介させていただくに留めます。

◆蚕豆と新タケノコ穂先のお寿司 穂先柔らかくておいしい

◆ばちこ(くちこ) こんな見事なばちこは見たことがありません

◆ほたるいかのぬた

◆雲丹とあわびの吸い物

◆鯛と赤貝の刺身

◆宍道湖の白魚とトマトの和風マリネ

◆金目鯛の焼き物

◆茗荷のさっぱり

◆アワビの胆和え

◆伊勢海老と新タケノコの葛あんかけ

◆タケノコと伊勢海老の土鍋焚ご飯

◆蜜柑のゼリー

【以前のレビュー】
草喰 なかひがしで一期一会の素敵なお昼をごちそうになったその夜。
寺町と竹屋町の角にある三多さんでまたしても贅沢な晩餐をいただきました。

カウンター6席二組しか客を取らない、こちらもまた予約が取りにくい割烹です。
楚々とした飾らないシンプルな店内。緊張感がピンと張りつめた空気と、
何事にも妥協を排する姿勢がたたずまいからも感じられる空間です。

ビールをいただき、今この瞬間ここにいる幸せをかみしめ、
ここに集えた友人の健康と多幸を願って乾杯をしました。

ゆったりとした時間の経過に身を任せて美味しい料理をいただきましょう。

先付はピュレの上に雲丹を込めて薫り高い出汁の餡が注がれています。

あいなめの刺身は皮目を炭火で焼いてあり、香りも素敵です。
あいなめを刺身でいただいたのは初めてだと思います。
そのあと肝も供されました。これがめっぽう珍味で、お酒の肴には最高でした。

次なるはぐじのうしお汁。京都ではアマダイのことを親しみを込めて「ぐじ」と呼びます。
これをうしお汁にして、ウドと合わせてあります。初夏の息吹が感じられるお椀ですね。

一転してお肉がやってきました。ローストビーフのよう姿の美味しそうなお肉が、
これまた香り高いお出汁の餡にくるまれて、その上に花山椒があしらわれています。
而今の香りをまとったお肉は軟らかくて、極上の味わいに酔いしれました。

美味しい驚きは次々とやってきてまるでドラマのエピソードのように展開していきます。

次のページはボイルした車海老と烏賊の刺身を合わせ酢味噌で和えたもの。
手間はかけているけれど料理をし過ぎない素材のうまみを引き出す技に感服することしきりです。

煮アワビとアスパラガスの合わせ煮。淡白だからこそ味わい深いひと品です。
春から初夏への移ろいを感じます。木の芽の香りがたまらなくかぐわしい。

太刀魚の炭火焼がやってきました。鱧と共に関西ならではの夏の風物詩です。
ふくよかな身は淡白ながら華やかです。
青柚子の香りも爽やかで、初夏の薫風を感じさせるひと品です。
大根おろしと塩も添えられていました。小生は別々に酒肴のひと品としていただきました。

初夏の香りは次々とやってきます。稚鮎の酢のものです。
ほろ苦い味わいと鮎独特の香りが溜まりません。

そして関西人の大好きな淡路島産の新玉ねぎ。これが手に入ると穴子や鱧と新玉ねぎだけで
すき焼きを作ったものです。

そして最後はご飯です。新生姜の炊き込みご飯、香りが良くて幸福感に満たされます。
こごみのおひたし、パリパリの焼き海苔、大根の漬物とともにいただきます。

デザートはマンゴとイチゴの合わせたもの。

初夏の香りと風物詩をお腹いっぱい、そして心も満たしていただきました。

【前回のレビュー】
いやあ、素晴らしかったの一言に尽きますね。
東京からグルメ仲間3人が京都ホテルオークラに集合。

向かった先はミシュランでも☆を頂いた三多さん。寺町を上がった竹屋町の角にありました。
楚々とした店構え、インテリアも引き算の美学でとてもすっきりとしていて、
緊張感が漂っています。好きだなあこういう空間。

ミシュランと聞いていたのでもう少し年配の方を想像していたのですが、
ご主人はとてもお若くてびっくりしました。奥様と二人三脚の接客も
とても感じが良くて、すっかりくつろがせていただきました。

この日は季節がら蟹づくしでした。しかも香住の蟹ですから贅沢です。
なんでもご主人の実家が香住で、親戚には漁師の方もおられるとか、、。
朝まで香住の海で泳いでいた蟹なんだそうです。
松葉ガニの方は食べる直前でもまだ生きていましたよ。

まずは大好きなプレミアムモルツでスタートです。
お通しは金時人参と湯葉の葛蒸し。金時人参をムース状にしてトロトロの湯葉と
一緒に葛に収めて蒸したもの。金時人参の甘み湯葉の柔らかな食感、
ここでもう心はもうとろけてしまいました。

それに見てください器のきれいなこと。中には江戸時代の骨とう品も使われていました。

お酒は佐賀県の鍋島。ぬる燗でいただきましたが、スキッとした飲み口の純米酒でした。

一品目はこっぺ蟹です。昔よく食べました。でもここのはすごい。外子も内子もたっぷりです。
しかも足の身はきれいに殻を外して身の中に収められていました。
ぷりぷりした食感の外子、ねっとり濃厚な内子、もう言葉を失ってしまいそうです。
最後はきれいに甲羅だけになってしまいました。これで甲羅酒をしたら美味しいでしょうね。

次なるは河豚ブツの白子和えです。
トラフグの身や皮を鱈の白子のムースに絡めて頂く贅沢なお料理です。
お醤油を適量垂らしてかき混ぜていただくと河豚のブリブリとした食感と美味しさ、
それに絡まる白子の香りと旨みが混然一体となって、うっとり夢見心地になってしまいます。
料理の腕もさることながら素材を組み合わせるセンスも素敵だなと思いました。

三品目はアワビと海老芋の葛仕立てです。
しこしこしたアワビとトロンとした海老芋の柔らかさが一品の中に収まる楽しさ。
料理って奥深いなといまさらながら考えさせられた一品です。
こういう時の葛の役割にはほんとうに包容力があるなと感心させられます。

四品目はぐじとしめじのすり流し汁です。
ぐじは甘味があって香りも良くて、本当に美味しい魚です。
鱗ごと焼いて食べるのも最高ですが、こうしてすリ流しにするのも一興ですね。
この季節体の芯から温まります。

そしていよいよ松葉カニの登場です。まだ生きています。
足は裁いて軽く炙って頂きます。薬味は出汁に酢橘を混ぜたもの、塩、
どちらかと言うと塩の方が美味しいですが、酢橘入りの出汁も捨てがたいし、
そのままも良いですね。

甲羅の身が出てくる前にひと掬いカニ味噌がやってきました。
旨みの凝縮ですね。お酒をひと際美味しくしてくれます。

甲羅の身はこのカニ味噌とまじりあって出てきました。美味い。この季節に蟹が食べられる幸せ。
なんという贅沢三昧なのでしょう。

その後は銀杏の包み揚げ。シンプルですが、香が高くて美味しいです。
そして最後は大原のほうれん草と胡麻のお吸い物。これも美味しい。

そして締めは土鍋炊きご飯です。ちょこっと一口。旨ーい。
その後これでもかと言うほどちりめん山椒をふりかけ、大葉を散らして頂きました。
京都ならではの贅沢です。こんなに大量のちりめん山椒がいただけるのは、、。

デザートには季節の果物のゼリーがけ、甘いもの苦手の小生にも美味しくいただけました。

お若いのに確かな腕と素敵なセンスでミシュランを獲得され、
それでも謙虚でおごることなく素晴らしい接客をしていただき、感銘を受けました。
これからも研鑽を積み、多くの人に美味しい感動を与えていただきたいと思います。
ごちそうさまでした。シーズンを変えてまた伺います。

  • 伊勢海老と新タケノコの葛あんかけ
  • アワビの胆和え
  • 活き伊勢海老

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2位

食堂 おがわ (京都河原町、祇園四条、三条 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/08訪問 2016/09/30

教えちゃ駄目と言われたけれど、教えちゃいます。京都の本当に美味しい隠れ家。

「だって、俺さそりなんだもの」って、アメリカ人が大好きな小話があるのをご存知ですか。

ある川のほとりで途方にくれている一匹のさそり
そこへ通りかかった一匹のカメ

カメ「どうしたのさそりさん」
さそり「どうしても向こうに行きたいんだ」
カメ「キミは泳げないから無理だよ」
さそり「そうだキミの背中に乗せてくれないか」
カメ「だめだよ、キミはすぐ刺すんだから」
さそり「絶対刺さないって、刺したら僕もおぼれて死んじゃうもの」

こうして優しいカメさそりを背中に乗せて渡り始めました。
ところが川の中程に差し掛かった頃、カメはチクリと痛みを感じ
体が動かなくなって意識も遠のいていきました。

カメ「さそりさん、刺さないって言ったじゃない、どうして? キミも溺れて死ぬんだよ」
さそり「だ、だって、俺、さそりなんだもの・・・」

さそりの気持ちよく分かります。だって小生もさそりなんだもの。

許してください。教えちゃダメって言われたけれど、こんなおいしい店、
黙っているわけには行きません。
浮気のことなら墓場までしらを切って持って行きますが、(何でこんな喩えなん?)
こんな素敵な店、もう我慢できません。
我慢したら死んでしまいます。許してください。

と無理やり許しを請うたうえで。ええい。
(えっ? 許してないって、そんな生殺しなことー)

四条木屋町、綾小路まで行かない高瀬川の小橋を渡って西へ入ったところに
この店は楚々と佇んでいます。
店内は変形V字型のカウンターのみ。カウンターといっても窮屈さはなく、
むしろゆっくりと寛げるゆとりの広さ。

店のオーナーと、向かいの人と、お隣の席との垣根が一瞬にしてなくなるような
そんな親密な空気が漂っています。和やかな空気というのでしょうか。
客と店主ご夫妻の息がぴったり合っている。
店にいる人すべてが睦んでいるといっても過言じゃないかも。

だからこの和やかな場の空気を乱すかも知れない客には来てほしくない
というのが、この日「写真は撮っても紹介するな」と釘を刺したの同行者の気持ちなのだと思います。
それにもともと予約がとりにくいのに、ますます取れなくなるかも知れないという
危惧ももちろんあるのでしょう。

しかし、この店の和やかな空気というのは一朝一夕でできたものではなく、
オーナーの料理や感性や気遣いと、それに呼応できる客達によって
長いことかかって築き上げられてきたもので、そう簡単に波風が立つものではないと思います。

客に選ばれるように見せ掛けながら、客を選んでいる。
この店のしなやかさと、したたかさは、いかにも京都らしい、ともすれば排他的な
京都の伝統にも通じるものがあると感じます。

長い言い訳になってしまいました。要するに小生の駄文など、
この店にとっては木っ端にも等しいので、あしからずというわけです。

店の格を云々するのははなはだ失礼ですが、食堂おがわと銘打たれた
オーナーの気持ちどおり、この店は割烹ではない、ましてや料亭でもない。
食堂と言う格にふさわしく、楚々とした外観や内装でまとめられていますが、
その細部を見渡すとあらゆるところに神経が行き届いていて、
すばらしい緊張感をもたらしています。
しかもこういう場合、ともすれば緊張感がストレスにもなるものですが、それも感じさせない。
こういうデザインを取り入れたオーナーのセンスは只者じゃないと思います。

しかも料理にいたっては、食堂という言葉がまったく当てはまらない秀逸さが光り輝いています。
刺身にしても、グジの焼き物にしても、素材のよさ、料理の丁寧さ、見た目の美しさ、
すべてが格を上回り凌駕しています。
店の格というものをはるかに上回るクォリティの高い料理に驚かされたのは
大阪のながほりという居酒屋以来かもしれません。
牛一頭からほんの少ししか取れないイチボのローストなど惜しげもなく使われる
素材にもワクワクさせられます。

京都に帰ったら、この店の末席に余地を見つけて伺わせていただけたらと、
心のそこから願うばかりです。
京都の隠れ家ここにありですね。

【2016再訪】
久しぶりに気のおけない仲間4名と押し掛けました。
ぐじのパリパリ皮、本当に美味しい。相変わらず予約至難でした。

  • 食堂おがわ いちぼのステーキ.JPG
  • 食堂おがわ き鮨.JPG
  • 食堂おがわ ぐじ焼き.JPG

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3位

四季ごはん 晴れ間。 (代々木八幡、代々木公園、代々木上原 / 日本料理、日本酒バー、ワインバー)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2019/12訪問 2019/12/13

海の宝石箱、いただきました

「雄のカニは足を食べるが、雌のほうは甲羅の中身を食べる。
それはさながら海の宝石箱である」。(開高健全集「越前ガニ」より)
自他ともに食通と認めた作家の開高健は、雌の越前蟹のことをこう賞賛しています。

越前蟹の雌のことを金沢では香箱蟹、京都ではこっぺ蟹、そして福井ではセイコ蟹と呼びます。
かつては雄の蟹は商売用に出荷し、雌の蟹は地元の家で食すというのが習わしだったとか。
年末のわずかな時期、しかも北陸山陰などの限られた地域でしかいただけないことも、
その存在感を隠れたものにしていたのでしょう。

さて、その貴重な「宝石箱」をいただきに行ったのが、代々木八幡にある四季ごはん晴れ間さん。
店主の中原知美さんは福井県出身。郷土の貴重な食材を地元から直送で提供しています。
しかもミシュラン(ビブグルマン)3年連続認定という人気店です。

予約したのは午後8時半、同行した娘と一緒に席に着きました。
まずはプレミアムモルツで再開を祝して乾杯を、、。
まずは擦り流しが供され、スタートを切ります。

その後八寸代わりの一皿がやって来ました。
四角いプレートの上には、左上には紅くるり大根、とろろ、ナマコを和えたグラス、
右上には源助大根とタコの柔らか煮、中央にはレンコンと甘とうの炊き合わせ、
左下には鴨、右下には鯛の笹鮨が載っています。

次の品はセイコ蟹の茶碗蒸し、下仁田葱が上品な味わいをサポートしています。

そしてメインのセイコ蟹がやって来ました。
甲羅の中にきれいに盛り付けられてまさに宝石箱ですね。
雌の蟹ならではの外子と呼ばれるプチプチとした食感の卵、
内子と呼ばれる 甲羅内の赤い未成熟卵、そして蟹みそなどが醸し出す味わいは絶品です。

最後はこの甲羅に熱燗を注いで、わずかに残った食べかすや香りまでいただきます。

次なる一皿はお刺身。この日は寒ブリ、しめ鯖、マツカワカレイ。
高級魚のマツカワカレイをいただいたのは何年ぶりのことだろう。

次にやって来たのは福井のソールフード純鶏。ひね鶏をローストしたもので、
噛めば噛むほど旨みが増すし、パリパリとした皮の食感も楽しいですね。

最後はウマヅラハギのフライと牡蠣フライ。
ウマヅラハギは自身の肝ソースで、牡蠣フライはタルタルソースでいただきました。

地元の地酒早瀬浦、白ワインなど、お酒も美味しいし、楽しいディナーとなりました。



実はこの下書きレビューをした後にもう一度行ったんですよ。
小生の元同僚が代々木八幡に和食の店を開いたという噂は耳にしていたのですが、
なんとミシュランのビブグルマンを獲得していたなんて知りませんでした。

山手通りが小田急の線路をまたぐ高架下にその店はひっそりとありました。

頂いたのはお任せのコース。
まずは生ビールで乾杯をして、前菜からスタートです。
前菜はプレートに乗った5種。八寸のような感じでしょうか。
ごめんなさいおしゃべりに夢中で内容の詳細は覚えていませんが、
ちょこっとちょこっとが可愛くておいしい。

続いて冷製のスープ。とろーりとした味わいが素敵でした。

ビールは早々にお終いにして、ワイン選びです。
やっぱり和食だから白かな。

ワインリストの中から選んだのが、itynera2014。
イタリア、シチリア州産の辛口ワインです。
なんでもグリッロという珍しい品種のブドウを醸しているとのこと。
テイスティングしてすぐに気に入りました。
レモンやトロピカルフルーツの爽やかな味わいで、今日の料理にはぴったり。

さてさて、季節の刺身にはカツオの叩きがやって来ました。
この季節のカツオは油は乗っていませんが、
さっぱりとした味わいで爽快感があります。

続いて茶わん蒸し、透明の涼しげなガラスの器で供されたので、
てっきり冷製かと思いきや、熱々。ジュレ仕立てのような見立てできれいです。

そしていろいろ春巻き。春巻きの皮に変わり素材を巻いて揚げてある創作料理です。
春巻きの皮ってこういう活用方法もあったんですね。
そういえば以前どこかの中華レストランで、
そら豆を春巻きで揚げたものが出てきたことを思い出しました。

ワインもそろそろ飽きてきたので今度は美味しい日本酒をいただくことにしましょう。
こちらの店主(女将)は福井県出身なので郷土の酒を豊富にラインナップしています。
付け加えておきますが、彼女はソムリエの資格も利き酒師の資格も持っているそうです。

まずは花垣 純米をいただくことにしました。
口当たりはソフトですが、コクと酸味のバランスが取れていて、
食中酒としては素晴らしい出来栄えだと思いました。

メインはカレー、焼き魚、などから選べるのですが、
この日は牛肉とハチの巣のシチューがあったのでそれをお願いしました。
バケットが付いて来ます。いい感じの鉄鍋で供されます。
これがまたおいしいんです。本当に。和食感覚のシチュー良いですね。

そしていよいよ大団円。コースには入っていないのですが、
あらかじめ頼んでおいた土鍋炊きご飯。
この日はタコ飯でした。お腹がいっぱいになってしまい、
お代わりが出来なかったのが悔やまれるほどの美味でした。

料理が出てくる頃合いというか時間配分も素晴らしいし、
女将のホスピタリティにも感服いたしました。
誰か大切な人と食事に行くには、とてもいい店だと思います。

ちなみにもう一度一緒に行ったのは娘でした。

  • 擦り流し
  • 紅くるり大根、とろろ、ナマコ 源助大根とタコの柔らか煮 レンコンと甘とうの炊き合わせ 鴨 笹鮨
  • 鯛の笹鮨

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4位

ロッキングチェア (京都河原町、清水五条、祇園四条 / バー)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 -
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2016/03訪問 2016/03/22

暖炉の傍ら、ロッキングチェアにゆられて杯を傾ける

先日、京都に帰省した際、三多さんで会食した仲間と二次会で行ったバーです。
5名と大人数だったので2階の席を用意しますとのことだったのですが、同行していただいた
湯島の居酒屋シンスケの女将が足が悪いというので、急遽こちらの特等席に
チェンジしていただきました。本当に心遣いに感謝いたします。

なんとマントルピースの前の席、この店の名前の由来ともなったロッキングチェアが囲んでいます。
安楽椅子の背もたれに身を任せていただくお酒、なんとも居心地のよいこと。
暖炉で燃える炎を見ているだけでも、心が落ち着きます。
京都の歴史、京都のグルメ、いつまで語り合ってもネタが尽きることはありません。

こちらはお酒のメニューはありません。好きなカクテルがあればその名前を告げればいいし、
名前が浮かばなくても、こんな風なカクテルを飲みたいと好みやイメージを伝えても、
それに応えて美味しい一杯を作ってくれます。

小生は初めて行くバーでは必ず最初にお願いするのはドライマーティニーと決めています。
この日もドライマーティニー、作り方、グラスの違い、ジンの種類、オリーブの違い
同じカクテルでもこんなに個性が違うカクテルはないでしょうね。
アンティークなグラスに注がれたドライマーティニー、いい味わいです。

二杯目はハイボールをいただきました。
なんとシングルモルトウィスキーをいくつか配合して作るこの店独自のハイボール。
こんな楽しいハイボールをいただいたのは初めてです。

あこがれていたバーがまたひとつ手に入った喜び。京都から東京に戻って噛み締めています。

  • ドライマーティニー
  • 暖炉の前の席
  • シャンデリア

もっと見る

5位

蘭奢待 (神保町、九段下、竹橋 / 焼き鳥、鳥料理、親子丼)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/06訪問 2016/06/13

信長の気持がちょっとだけ解ったような気がした

蘭奢待(らんじゃたい)という香木のことをご存じでしょうか。
東大寺正倉院に保管されている、天皇家に伝わる宝物の一つで、沈香とされる香木のことです。
日本には聖武天皇の御世に唐より伝来したと言われています。

この香木、これまでに記録として分かっているだけで6名の人物に切り取られていますが、
その内訳は足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇。
明治天皇は宝物の継承者で、足利は天皇家に連なる人たち、
異色なのは土岐頼武、織田信長ですね。

実際はどうかわかりませんが、ドラマや映画などでは、信長が権勢を見せつけようと
大軍を率いて東大寺に乗り込み、有無を言わせず削り取ったというような演出も見られます。
太閤秀吉や徳川家康さえ、恐れ多くて手が出せなかった宝物中の宝物。
それほど蘭奢待というのは魅力的な香木だったのでしょうね。

小生も一度でいいからその芳香を嗅いでみたいものであります。
そんな思いがかなったのは、つい先日。
ダメもとで入れた予約がすんなりと通ったではありませんか。
香木ではないですが、同姓同名?のの焼鳥屋さんです。

焼き鳥店といってもそんじょそこいらの焼鳥屋さんじゃなくて、
ミシュラン★を獲得している焼き鳥屋さんです。
ちなみにミシュラン★を獲得しているのは『鳥しき』『とり喜』
『バードランド』『バード コート』とそうそうたる顔ぶれ。

比内地鶏を備長炭でジューシーに焼き上げる、旨みたっぷりな焼き鳥は
ただただ、感嘆符しか出てこない美味しいものでした。
個々の説明なんかし始めたらきりがなくなるのでいたしませんが、
間違いなく生涯最高峰の焼鳥だったことは間違いありません。

  • レバのブリュレ 炭火焼のバケット、チーズとトマト、香味野菜添え
  • むね肉
  • こころ

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6位

流石 Le蔵 (新橋、銀座、内幸町 / 肉料理、そば)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2016/05訪問 2016/06/13

流石の流石

さてさて、お話は京都から始めましょうか。
小生が転勤で故郷の京都に住んでいたころの話です。

京都嵯峨野に蕎麦処いしたにと言う美味しい蕎麦を供する店がありました。
その店には美味しい蕎麦を打つ一風変わった若いご主人がいました。
何度かたずねてお気に入りの店になっていたのですが、あるとき突然閉店になり、
がっかりしたものです。

何が一風変わっていたかと言うと、店の中がまるで工場か研究室のようだったこと。
蕎麦を打つ傍ら石臼の研究をされていて、店内にはいくつもの自作の石臼が稼動していたことでした。
リンクを参照ください。
http://tabelog.com/rvwr/assyassy/rvwdtl/1890442/

時は流れ、そんなことも忘却の彼方へ去ろうかと言うとき、
流石のホームページを眺めていた小生は衝撃を受けました。

そこにはあの蕎麦処いしたにのご主人石谷博道さんが製作した石臼があったのです。

蕎麦処いしたにを閉店した理由は石臼の研究に専念したかったからだとか、、、。
京都亀岡にあるこちらも蕎麦の有名店拓朗亭のご主人矢田昌美氏が強く勧めたことがきっかけでした。
その集大成ともいえる石臼が、恭しく玄関に飾られている光景をひと目見てみたいと言うのもこちらを選んだ理由のひとつでした。

土曜日の昼下がり。ビルの6階にあるお店を訪ねると、
エレベーターの扉が開いた目の前に蕎麦挽きの石臼と蕎麦打ち台が出迎えてくれました。

ビルの中なのに和の趣が随所に凝らされた素敵な店内。
一番奥の居心地のいいテーブル席に案内されました。

お願いしたのは土曜日限定のランチコース。
ミニ八寸のような前菜の組み合わせと、季節真っ盛りの桜海老の天ぷら、
お蕎麦は冷や掛かざる蕎麦から選べます。小生は流石の蕎麦の中では一番好きな冷や掛を、、。
同行していただいた人はざるを選びました。

飲み物は小生がエビスの生、同行していただいた方はドメーニュの白ワイン。

前菜は一皿に美しく盛られていて、まるで宝石箱のよう。
ツブ貝の煮付け、葛の笹の葉巻き、きぬかつぎ、海老、鴨、蒲鉾キュウリ載せ。
ビールが美味しい。

桜海老の天ぷらは掻き揚げではなく、桜海老のみの寄せ揚げ。
衣が薄く、桜海老の美味しさだけを凝縮して閉じ込めたというものでした。

お蕎麦は越前産のもの。流石の腕前と石谷さんの石臼の共演なら、敵う者なしです。
薄い出汁を張ったお茶碗に繊細に打たれた蕎麦が沈んでいます。
その凛とした佇まいを見るだけでも価値があるというものです。
梅の香りがする薬味を少し入れてお出汁をズーッと啜ると口いっぱいに清涼感が広がります。

そしてお蕎麦をヅーッと。シンプルなのになんて美味しいんだろう。
「端正」と言う言葉がふと脳裏に浮かびました。
同行してくれた人もざるそばを食べながら笑顔を膨らませています。

念願かなった土曜日限定のお昼のコース、これで2千円とは相当お値打ちです。

※最後に石臼作りの石谷さんの弁を引用させていただきます。

実にストレスを与えない、
細かい粉から粗い粉まで幅広く挽ける、
そんな石臼を造りたい一心で
‘粉を挽く’ということを夢中で探求してきました。
石臼が変われば
 蕎麦粉も麺も変わる。
もっといろんな粉を挽きたくなる。
蕎麦打ちが急に面白くなる。
実が持っている 味、香り、甘みを
を最大限に引き出せる
それが
いしたにの石臼です。 

  • 冷や掛けそば
  • 冷や掛けそばの薬味
  • ざる蕎麦

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7位

せいもん払い (櫛田神社前、中洲川端、祇園 / 居酒屋、海鮮、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2016/04訪問 2016/04/14

玄海灘丸飲みーーー!! って他人が使っていたタイトルぱくっちゃった

この店をブックマークしたのはもう何年前のことでしょう。
何回か予約を試みるも、あえなく沈没。
急な出張の場合、直前予約をしても全滅だったんです。
今回は予定が半月以上前から決まっていたので、予約成立。めでたし。

しかしながら、強気ですね。18時半に着席できるならばという条件付。
支社での仕事を大車輪で済ませ、滑り込みセーフ、焦った。
同僚と2人、上川端商店街の櫛田神社側の入口からすぐのお店です。

入口に巨大な水槽があって、烏賊が優雅に泳いでいるのが目印です。
ただいま満席の札が掛っているにもかかわらず、席が空くのを待っている客が数組、
さすがの人気店です。

店内に入るとカウンターに予約札が置いてある席に通されました。
そこ以外はすでに満席です。結構広い店内、繁盛していますね。
カウンター前は大きな魚の陳列台になっていて、活きのいい魚が並んでいます。

まずはビールで乾杯し、品書きと首っ引きで何を頂くか相談です。
一つ目は刺身を頂きましょうと2人前盛り合わせをお願いしました。

内容は以下のとおり
クルマ海老、クルマ海老の頭、赤貝、炙り帆立、トコブシ、鯖、鯛、鮪中トロ、イカ、不明が少し。
さすがにどれをとっても美味しいですね。中でも解凍していない中トロの美味しかったこと。
トコブシも肝いりで素晴らしい。あわびのごたあるね。(ちょっと博多弁)

旬のものも食べたいということで釜揚げシラスを。
大根おろしとの相性もばっちり。

キスの天ぷら、ハフハフと熱いところを頂きます。口からホワーーと湯気が漏れます。
うま過ぎる。

地のものも行っちゃおうと言うことで、アゲマキ貝の炭火焼を。
有明海に多く生息している貝で、マテ貝に似ています。
イヤーー。珍味ですね。

酒は東一を燗酒にしてもらって、ちびりちびりと。すっかり上機嫌になってしまいました。

さあ仕上げにはどこのバーに行ってくつろぐとしますか。

  • 刺身盛り合わせ
  • アゲマキ貝の炭火焼
  • キスの天ぷら

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8位

ドルフィン (中洲川端、天神南、櫛田神社前 / レストラン、バー)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 -
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2016/04訪問 2019/05/13

中洲でイルカと戯れる

中洲と川ひとつ隔てた西中洲界隈、歌舞伎町や池袋に例えられる中洲と違って
四谷荒木町のような粋でちょっとスノッブな雰囲気が漂うエリアです。
せいもん払いで美味しい魚をたらふく食べた後に、同僚と流れてきました。

同僚が連れて行ってくれた一軒のバー、素敵ですね。
カウンターの向こうは那珂川の水面に写る、揺らめく対岸の無数の灯り。
バックバーがこんなに素敵な光景のバーは初めてでした。
まるで会員制のゴージャスなボートハウスにいるみたいです。

初めてのバーで小生がまず頂くのはドライ・マーティニー。
丁寧に丁寧に作られ、オーソドックスなカクテルグラスに注がれた一杯。
指の間にグラスを挟んで、軽くバーテンダーに会釈をしていただきます。

傍らにはクリスタル製のドルフィンが水面を跳ねて「ようこそ」と歓迎してくれています。

二杯目は、ほっとしたい気分だったので、ブラッディー・シーザーをお願いしました。
ブラッディ・マリーがトマトジュースで割るのに対して、
こちらはクラマト(蛤エキス入りのトマトジュース)です。

まるで冷製のスープといったら語弊があるかもしれませんが、
すごく気分がまったりとしてきます。

たゆとう川の流れに身を任せ、軽い酩酊を友とし、
一仕事終えた満足感に浸る時間は何ものにも代えがたいものがあります。

  • ドライマーティニー
  • ブラッディシーザー
  • ナッツ
  • ドルフィン

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9位

小川家 (伊豆急下田 / うなぎ)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2016/01訪問 2016/01/19

野田岩の系譜

久しぶりの天城越え。と思いきや途中で運転者の気が変わって修善寺道路を
IZU・WORLD みんなのHawaiiansで左折して、亀石峠越えを断行。
カーナヴィは悲痛な声色で「Uターンしてください」を連呼しています。
やっとあきらめてくれたのは、もう伊東に近づきつつある峠の手前でした。

後は道なりに海岸道路を今井浜東急ホテルを目指して快調に飛ばします。
ホテルに投宿し、温泉に疲れた手足を投げ出して癒された後、向かった先は下田。
今夜の夕餉は鰻を予約しておいてくれました。

何せこの店は19時に閉店となるため、18時に焼き上がりをお願いしておいたとのこと。
18時5分前に到着。席について瓶ビールをお願いして注ぎ始めると白焼きがやって来ました。
蓋が黒くて、胴体は金属で出来た湯煎の容器です。
白焼きが冷めないようにと言う心遣いなんでしょう。
長持ちのように両端に取っ手も付いていて、きっと特注なんでしょうね。

「熱いから蓋を取るときは気をつけてください」と女将に注意されて、
蓋を見ると[b:野田岩]の銘が記されていました。

そう、この店のご主人は麻布で200年続く老舗「野田岩」で修行された方。
この容器もそちらの暖簾分けではないでしょうか。
何でも野田岩は大名屋敷からの出前が多く、その名残でこの湯専の器を使っているのだとか。

さて、その野田岩の本店ではお得意を招いて何度か接待をさせていただいたことがあります。
その際、蔵の中の席でいただいた白焼きと白ワインのマリアージュがあまりにも良かったため、
お話を伺ってみると、パリに支店があってそちらで鰻にあうワインを
日々探しながら研鑽されているとのこと。

数年後、仕事でパリに行く機会を得た小生はサントノーレ通りとピラミッド通りが交差する辺り、
ルーブル美術館のピラミッドにもほど近い支店を訪れて、蒲焼とボルドーの赤に挑戦した
懐かしい思い出があります。

なんかこの蓋の銘を眺めていると、誇らしいような気がしてくるものですね。

白焼きは思ったよりしっとりとしていて、ふっくら。伊豆の特産ワサビを纏わせていただくと、
ほわっと炭の香りとワサビの香りが鼻腔をくすぐっていい香りがします。
醤油に付けずにワサビだけでもおいしいですね。

日本酒熱燗を頂きながら湯煎の器で冷めることを気にせずじっくりと味わいました。

食べ終えた頃合を見計らって、今度は鰻重が供されました。
今度は蓋に飛び戯れる二羽の雀の絵があしらわれていました。
蓋を開けるとご飯も見えないほどの蒲焼で埋め尽くされています。何と言う贅沢。

身は軽やかでこちらもふっくら・しっとり。軽めのタレで丁寧に焼き上げられています。
すこぶる上品な鰻重で、硬めに炊き上げられたご飯との相性も抜群でした。
お新香もさっぱりとした漬かり具合。一転肝吸いは味わいの深いのが印象的でした。

19時きっかり、食べ終えて店を出るときもう暖簾はしまわれていました。
下田で野田岩の系譜のうなぎ、いただけて幸せでした。

そういえば以前いただいた人形町の三好は反対に、出身が伊豆の松崎でした。
今度機会があれば松崎の本店にもぜひ伺いたいものです。


  • うな重
  • うな重セット
  • 雀が飛んでいるうな重の蓋

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10位

イタリア料理 フィオレンツァ (銀座一丁目、京橋、宝町 / イタリアン、ステーキ、ビストロ)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2016/09訪問 2016/09/16

ぜひアラカルトでソムリエさんと相談しながら料理とワインを楽しみたい

銀座中央通りの高速の高架を京橋方面に潜って、
一つ目の通りを左に少し行ったところにあるリストランテです。
予約を告げると心地よい席に案内してくれました。
お隣さんは外人さんのカップル。

3年連続ミシュランに掲載されるという実力店でもあります。
席だけ予約していったので、料理はアラカルトで、、。
「お二人なら4品くらいを頼んでいただいて、
シェアしていただいて丁度いくらいでしょうか」
というアドバイスに従って、メニューと相談です。

アッそうそう、その前にスプマンテで乾杯!!

お願いしたのは以下のようになりました。
インサラータ◆ルッコラのサラダ、アンティパスト◆水だこのマリネ イタリアンパセリ風味、
パスタ◆本場イタリア式カルボナーラ、メイン◆瑞穂いも豚Lボーングリル

同時にソムリエバッジを付けているスタッフの方に料理に合う白ワインを聞いてみたところ、
辛口でフルーティなワインが良いと、
北イタリアのサン・ミケーレ・アッピアーノ ヴァイスブルグンダー (ピノ・ビアンコ)2014
を勧めてくれました。

フォカチャが供されて、さあ料理の始まりです。
まずはルッコラのサラダ。イタリアでは肉料理の後などに出てくることもありますが、
ここは日本風のサラダ感覚で最初にいただきます。
なんとカットせずにそのままの長さで供されました。これには驚き。
酸味の利いたドレッシングとパルメジャーノの薄切りがあしらわれています。
カットしていない長さなので食べ辛いように見えますが、
ナイフでカットすると辛子のような爽快な香りが漂い、食欲が増します。
しゃきっとした食感、爽快感がたまらないですね。

続いて水だこのマリネ。大型のタコを小さくそぎ切りしたものに
トマトなどの野菜が絡めてあって、その上にイタリアンパセリがあしらわれています。
タコしゃぶにするくらい味わいの良いタコを一段と引き上げています。
これも香りが良くてお願いした白ワインによく合います。

パスタは本場イタリア式カルボナーラ。
生クリームでコクを出す日本風のカルボナーラではなく、本場の風味を守っています。
チーズの香りとパンチェッタの塩味と風味、卵黄の濃厚な旨みが超アルデンテの極太麺に
絡み合って、モチモチ感とコシの強さから来る豪快な食感を楽しませてくれます。
また、エスニックな香りが漂っていたのには少々驚かされました。

メインは瑞穂いも豚 Lボーン ステーキ。
肉の旨さを引き出し臭みを抑えるためにサツマイモを中心にハーブ、
穀物のみで育てられたブランド豚を使用しているとのこと。
その中でもロースのやわらかい赤身部分と骨の際の運動量の多い
赤身部分が同時に味わうことができるLボーンという部位を使用しています。
適度に油も刺していて、味わい深くて素晴らしい。
付け合わせのフレンチフライもいい感じです。

お腹がいっぱいになってしまったために、珍しくお向かいの人もドルチェはパス。

〆のコーヒーをいただきました。このコーヒーの美味しいこと、香りの良いこと。
それもそのはず。コーヒー通の中で評判のマグノリアコーヒーロースターズの焙煎豆を
使用したプレミアムコーヒーでした。
フレンチプレスで入れられれているので沈殿物がありますが、これもまた一興ですね。

  • コーヒー(フレンチプレス)
  • サン・ミケーレ・アッピアーノ ヴァイスブルグンダー (ピノ・ビアンコ)
  • フォカチャ

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