傑作レシピを食べよう : あしょろ

2024年12月
「スパイシー黒味噌ラーメン」 1,170円

　味噌ラーメン専門として大人気のお店。潤の系列店である。こちらには、他店にない傑作レシピが三つある。スパイシー黒味噌、クリーミー白味噌、トマ味噌ラーメンである。他にも石焼き味噌つけ麺などいろいろあるが、この三つはオリジナリティーも旨さも図抜けている。
　今日はその中でも一番インパクトの大きいスパイシー黒味噌ラーメンを食べるのだ。降りしきる雪の中、味噌ラーメンで温まろう。
　丼が運ばれてくると、バターの香りがふんわりと香ってくる。スープは真っ黒。黒胡麻か、竹炭なんかも使っているのか。旨いスープだが、見た目の異色さもあって、何の味なのかよくわからない。脳がバグってしまっている。何だか知らないが旨い。
　麺は14番太麺か。固めの茹で上げで、みっしりと密度の高い感じがする。
　うーん旨いなあ、スープも飲んじゃうなあ、と完食完飲。…どっしりしたスープがなかなか消化されず、夕飯あんまり食べられなかった。
　理性を失って食べてしまう傑作レシピのラーメンだ。

2023年12月
「味噌ラーメン850円」
　冬だ。味噌ラーメンの季節だ！と、いうことで潤系列の味噌ラーメン専門店へ11カ月ぶりに来店。券売機で「味噌ラーメン」を購入。平日でも駐車場はほぼ満杯。
　味噌ラーメンはこれで二度目なのだが、前回食べたときは余り印象に残っていなかった。割と印象が地味だったので、今回は意識的に分析しつつ味わってみようと思う。
　麺は多分16番太麺。加水率は平均的で、太麺ながらよく縮れている。やや固めの茹で上げで、しっかり歯ごたえのある麺だ。
　トッピングはチャーシュウ2枚にワカメ、刻みネギと、素っ気ないルックス。メンマやもやしで飾り立てる他店の味噌ラーメンに対して、印象は弱い。
　ところが、スープが面白い。バターの風味がふんわり香り、北海道札幌系かな、と思いきや、とろりとした厚みのあるスープで全然違う。豚骨白湯ベースなのかと思って飲んでみると、ラードに頼らない割とサッパリしたスープなのだ。
これは、札幌味噌ラーメンの主流とも、純蓮/すみれの味噌の風味を際立出せたスープとも全く違う。東北によくある辛みそ龍上海系とも、新潟五大ラーメンの一つ・こまどり/東横系とも違う種類の味の組み立てだ。妙高の白味噌ラーメンや、チェーンのくるまや、みそ膳等にも似たものがない。
　ひょっとすると、この味噌ラーメンにも、野菜ポタージュを加えているのかもしれない。この店にはスパイシー黒味噌ラーメン、クリーミー白味噌ラーメンというオリジナルな味噌ラーメンがあるが、どちらもベジポタ味噌ラーメンである。だとすると、基本の味噌ラーメンに野菜ポタージュを配合していても不思議ではないわけだ。
　いやあ、そうだったのか、あしょろの味噌ラーメン。粘度の高いこっくりとまろやかなスープながら、あと口はサッパリしている。何ともオリジナリティーの強い味噌ラーメンスープだ。無料ライスをスープカレーのように丼に浸して食べると、いくらでも食べられる。

2023年1月
「クリーミー白味噌ラーメン1,040円」
　昨年から気づいていたが、クリーミー味噌ラーメンの器が、金のメタル丼になったのだ。正月気分の抜けない今(私だけ？)、金運アゲアゲっぽい金のメタル丼でラーメンを食べようではないか。
　と食べ始めたのだが、おや、中身も少しリニューアルされてるぞ。初代ほどスープがドロドロしていない。クリームシチューの半分くらいの粘度だな。洋風魚介ダシ白味噌ラーメンという基本コンセプトはそのままに、かなり食べごたえがライトになった。エビやイカは大粒シーフードミックスのものだが、アサリは殻付きだから生きてるやつを調理してるね。
　麺は16番太麺。加水率はやや高め。40%手前あたりかな。もやし、刻みネギ、小松菜、糸唐辛子のトッピング。粉チーズがたっぷりかかって、コクを足している。
　かなりの変わり種味噌ラーメン。ゴールドメタル丼で、運気もアップだ。

2022年9月
「二代目極太みそラーメン980円」
　一般にラーメン屋というのは、昼に客が集まり、夕方は割とすいているものだ。ところが、こちらの店は、夕方にもわらわらと人が集まる店なのだ。なんでだろー？
　かくいう私も、ガッツリ夕食で来店。極太味噌ラーメンを券売機で買い求めた。
　うむ、極太麺の名を冠しただけあって、その名に恥じない割り箸サイズの14番。しかも、平打ちにして麺帯を薄くする手には出ず、もっさもっさ・ワシワシの小麦粉密度の高い正真正銘の極太麺だ。これだけ太いとスープが絡みづらいのは誰の目にも明らか。そこで、岩のりとワカメのトッピングが機能するわけだ。このトッピングがズルズルと麺に絡みつつ、みそスープを絡め取ってくれる。麺を食べきるとスープがほとんどなくなるほどだ。
　スープには溶かしバターの風味がし、それなりに粘度が高く濃いめの味。でもやや麺に押され気味だ。これでいいのだ。そもそも「極太みそラーメン」と言い切っているのだから、このラーメンの主役は、麺。コンセプトがしっかりしている。

2022年1月
「辛味噌ラーメン 880円」
　三が日明けの11:40に到着。平日だし、この時間なら大丈夫だろうと余裕ぶっこいていたら、駐車場は既に満車。しばらく待っていたら一台出たので、入れ替わりに何とか停められた。みなさん無理やり空きスペースに停めたりしているので、切り返し5回もしたぜ。店の扉を開けると、あら8人待ち。店内には小中学生のいるファミリー層が多い。そっかー、まだ冬休み中か。よかです、よかです。有名ラーメン店に子どもを連れてきて、将来のラーメンフリークをどんどん育ててください、パパさんママさん、じーちゃんばーちゃん。
　券売機で選んだのは「辛味噌ラーメン」。未食メニューなので楽しみ。無料サービスの小ライスは、もちろんいただきますとも。
　「辛味噌ラーメン」は、麺もスープもインパクト大。まず麺は、食感が面白い16番太麺。プリプリで角の無い太麺だ。柔らかいけど反発力のある、ぷりぷりという表現が一番ぴったりくる麺なのだ。他店で味わった「とみ田風つけめん」の麵や柿ポリフェノール入り「越後秘蔵麺」と似ている。
　スープは、特濃クラスの豚骨白湯がベース。そのしつこいくらいのスープに負けない強めの赤みそ系味噌ダレを使い、味も成分も特濃仕上げになっている。更に辛みそが一塊載っているが、通常なら辛く感じるところを、スープの余りの濃さでピリ辛程度に感じてしまう。ただし、本当は辛く感じるはずの辛味成分は入っているので、ほてって来て汗をかく。このスープは、かなりヘビー。ライスにかけると、その濃さがよくわかる。スッと白飯の下に沈まず、ココイチカレーくらいの粘度でご飯にからむのだ。サービスの小ライスは、マストアイテム。これは夕飯まで胃に響くぞ～と思いながらも完食・完飲。げふ

2021年5月
「クリーミー白味噌ラーメン」990円
　2年ぶりだ。この店も10年以上ずっと盛店だなあ。味噌ラーメンと二郎インスパイア系の二系列メニューを展開するが、二郎インスパイア系の方が値段の安さもあって多くオーダーされている感じ。ちなみに現在Covid-19対策もあって、券売機を導入した。
　開店当初からの二大看板メニューの一つ「クリーミー白味噌ラーメン」を購入。990円に値上げしたが、それに見合うガッツリメニューなんだよね。サービスの小ライスもオーダー。個性的なメニューを最後まで楽しみたいからね。
　大きな丼にたっぷりの麺とスープ、過剰なまでに振りかけられた粉チーズ。ちょっとしたカロリー・モンスターだ。今日はこれ、楽しみましょう。スープを味わい、麺をすすり、海鮮の具をいつくしみ、ライスを投入して最後の一サジまで満喫！

2019年8月
「技郎 税込730円」
　年1～2回ペースで来ているこちらだが、このメニューは久しぶりだ。味噌ラーメン専門店なのに看板の味噌より良く出るヒットメニュー。二郎インスパイヤ系の醤油味の一杯。二郎との大きな違いは麺の太さ。こちらは18番中麺だ。でも、ごわごわした食感は、オーション小麦配合なのかな。
　あと、量的にまとも。私のような一般人でも食べきれる量だ(私、二郎新潟店では「小」を残した黒歴史がある)。大ぶりな角切りチャーシューもまともな豚肉。スープはジャンク。だし？ナニそれ？な味。あんまり高価そうでない醤油と、豚背油と、ニンニクとをガガっと混ぜた乱暴な味。…このジャンク感こそ二郎系なのだよ。こちらのオリジナルな特徴は、一味唐辛子をたくさん入れてピリ辛にしているところ。あと、もう一つ重要な何かの味がする。何だっけ？よく知っている味なんだがなあ。…終盤、ゆでもやしをほおばりながら考え続けていたんだけどわからない。今日は二日酔いで一日ぼうっとしていたからな。あきらめよう。
　会計を済ませ、まだ酷暑の夕暮れへ一歩踏み出したとき、思い出した。ははは、化学調味料の味じゃん。…二郎系最大の特徴だものね。

2017年9月　スパイシー黒味噌ラーメン 940円
　こんばんはー。夜八時過ぎです。一人晩御飯は、あしょろで「スパイシー黒味噌ラーメン」を食べることにしました。楽しみです。このメニューは久々です。カウンターに座りますが、うーむ、こんな時間なのにほぼ満席ですな。「技郎」と「味噌ラーメン」が良く出ています。スパイシー黒みそやクリーミー白みそは、あまり出ていません。それもそのはず、スパイシー黒味噌ラーメンは、今や940円なんですねー。味噌ラーメン700円に比べれば、ワンランク上のごちそうなんですねー。長岡技術科学大学の学生さんたちの日常食としては、ちょっと手が出にくいでしょうとも。おほほほほ。
　のれんごしに着丼。麺は18番中麺。加水率30%くらいのやや低加水気味。
　どろどろのスープは、改めて味わってみると、黒ゴマ担々麺のバリエーションですね。白湯豚骨スープに黒ゴマペーストを加え、味噌だれを溶いたもの。自家製ラー油がたっぷりかかっています。
　濃い灰色のスープに隠れていて見えませんが、一口サイズの豚肉の塊が、5～6個入っています。スーパーで売っているカレー用豚肉より一回り大きいサイズ。食べ応えがあります。初めて食べたときはびっくりして、正体不明のラーメンみたいに思ったけど、落ち着いて食べてみると、そんなに突飛な味ではありません。盛り付けを普通にすれば、濃厚黒ゴマ担々麺になります。まあ、それにしてもとびきり旨いんですけどね。
　帰り際、学生風の二人が席待ちでした。待たせて悪かったね、ゆっくり味わっていきなよ、あしょろの味噌ラーメンを無料ご飯一杯とともに。そして、就職したら私みたいにリッチに940円のスパイシー黒味噌ラーメンを食べられる身分になり給えよ。ほおーっほっほ。(やな感じ)

2015年5月　みそトマト麺　\940
　夜９時過ぎの食事となった。こんな遅い時間だし、久しぶりに「あしょろ」へ行くか、と静かな夜ラーメンを想像していたら、駐車場に６台も車が停まっている。店内には、大学生くらいの客が７割ほど。遅くまでにぎわってるなあ。
　個性的なスパイシー黒みそラーメンにしようと思っていたのだが、未食のメニューを発見。みそトマト麺。チーズがとろーり、と誘い文句が書いてある。うーん、夜遅くにチーズがとろーり、はカロリーオーバーだなあと思いつつオーダーしてしまった。
「ライス一杯無料サービスですが…」いえいえ、絶対に遠慮します。
後客もちらほら来る。そうか、若者は宵っ張りだったんだっけな。確かに20代の頃は、夜遅くにチーズがとろーり、でライスをつけても全然太らなかった。でも今は、コレステロール値がああっ。
　なんて回想したり悶絶したりしていると、みそトマト麺着丼。うわっ、どどんと豪快。他店でトマトを入れたみそ味のラーメンを何種類か食べたことがあるけど、どれとも違う。というか、これはもうラーメンというより創作麺料理だ。
　麺は18番中麺。加水率高し。スープはどろりどろりとまとわりついてパスタソースのようだ。刻みねぎたっぷり、水菜少々。座布団メンマ２枚。チャーシューも１枚。トマトがゼラチンのように小さな塊になっている。全体に粉末バジルもかかっているようだ。
　どっしりと旨い。カロリーオーバーはわかっていても、手が止まらない。食べ飽きる間もなく完食。

2014年3月末　20:00「あしょろ」まぜ技郎　780円
　夜、後輩がまだ店に入ったことがないというので「あしょろ」へ。いい店だろ。後輩にはスパイシー黒をおごって、自分は未食の「まぜ技郎」780円をオーダー。技郎の油そばタイプ。ここは夜でも結構ぼちぼち客が入ってるね。店員さんは遅くまで元気よく、しかも仲良く働いている。店員さんが何かギスギスした店ってあるけど、ここは感じがいい。松本社長、給料上げてやってね。
　まぜ技郎登場！わお。迫力のルックス。おぢさん大ジョブかなあ。
　まぜまぜし、レモンをしぼってパクッと一口。わお、にんにくガッツリだ。夜で良かった。対面の仕事ができなくなるよ。なんかいろいろピリピリ刺激的な辛さがある。ニンニクと生姜と一味唐辛子。タレが濃い目だけど、固めの太麺だからこれでいいね。
　もやしがうまいよ。水菜もネギも生卵も、どれがどれだかわからなくて渾然一体となってうまい。
　で、終盤急速に満腹感が襲って来る。麺がガッツリお腹にたまってくる感じ。ふうう、満足です。完食。サービスの小ライスを断ってて良かった。
　ちなみに後輩は、スパイシー黒味噌に「ハマりました」と満足していたよ。


2014年3月　「あしょろ」クリーミー白味噌ラーメン　\890
　「潤」系の味噌専門店「あしょろ」の未食メニューを目指して来店しました。ちょっと値段が張るのよね。スパイシー黒味噌とクリーミー白味噌ラーメンの二枚看板は、どちらも890円。今回はクリーミー白味噌ラーメンをオーダー。このメニュー、消費税値上げとともに900円超えは確実だな。そうなる前にっと(セコイ)。
　二つ離れたカウンター席に同着した男性はスパイシー黒味噌。むむ、白黒対決か。両者同時に着丼。では、いただきます。
　麺は予想を裏切って18番の中太麺。ただし、パスタのようにコシが強い。ほぼストレート。加水率は平均的。どろどろスープをパスタソースのようによく拾います。
　スープは、これはなんだ？味噌味なのにミルクっぽいぞ。チーズです。チーズがたっぷり溶け込んでいるのです。そこに磯の風味が融合しています。味噌味クラムチャウダーですね。殻つきあさり、えび、イカが具になっています。イケル！これはイケます。アサリの殻を噛んじゃわないよう気をつけてください。
　スープごと一つの料理でした。美味しい。チーズが決め手でした。


2012年11月23日(木)　22:00「あしょろ」スパイシー黒みそラーメン　\890
　このメニューは初めて食べる。開店時から気にはなっていたが、\890というのは、ラーメンとしては高額の部類に入る。材料費等で理由はあるのだろうが、やはりこの値段はネックである。
　だから「技郎」\680「技郎Ⅱ」\780を作ったのだろうが、看板メニューの価格設定をもうちょっと考えた方がよかった。それでメニューの内容が変わってもいいから。
　とはいえ、今日はこの「スパイシー黒ラーメン」を食べると決めてきた。たぶん黒ゴマ担担麺の系統だろうと予想も立てた。着丼。おお、黒というよりグレーじゃないか。なるほど、ゴマの風味が強い。ラードも一たらし。刻みねぎに糸唐辛子と、見た目はまさしく黒ゴマ担担麺。味の組み立ても　…　いや、それにしては味がマイルドすぎるな。それに、このドロドロスープは何だ。クリームシチュー並にドロドロしている。しかもそんなにもたれない。柔らかなうま味がある。
　唐辛子に八角、山椒にシナモンを使っているらしい。
　ひょっとして、ベジポタ系ですか。何種類かの野菜をミキサーでドロドロにしたものを加えている気がする。ベジポタ＋黒ゴマ担担麺とは、斬新すぎ。なるほどこれは原価も高い。
　麺はゆるい縮れの18番。加水率は気持ち低め。無かんすい麺で、しこしこした食感だ。ドロドロスープに必要以上にからまないので、麺としての存在感がしっかりある。
　角切りにしたコロコロチャーシュー、チンゲン菜やキャベツの根元が入っている。案外この二つが原料野菜ポタージュの正体かも。
　

２０１１年５月１０日（火）21:42「ラーメン食堂　あしょろ」石焼き味噌つけ麺￥７３０
　らーめん潤のネクストブランド店で、みそラーメンを特徴にしている。
　石焼き味噌つけ麺は、みそ味のつけ汁が、石焼きビビンバの鍋に入ってぐつぐつ沸き立って出てくる。中は、もやし、乱切り白ネギ、正方形カットのメンマなど具だくさん。幅広の大きなチャーシューも１枚沈んでいる。
　つけ汁は乳化豚骨にチーパイタンを加え、ゴマペーストも入っていて濃厚。麺にねっとりと絡む。しかし塩味が濃いわけではなく、麺を食べきった後には金属製のレンゲでそのままストレートに飲める。割りスープがいらないのだ。
　麺は手もみ縮れ風の太麺。加水率がやや高めで、弾き返すようなコシの強い麺の食感を楽しめる。グッとかむせいか、麺の風味が濃く感じられる。旨い麺だ。
　並と大盛りは同じ値段。特盛は５０円増しだ。