クラフトビールを引き立てる、秀逸な料理の数々。こだわりの肉料理に加え、火曜のおにぎりは必食！ : ノゲ ウエスト エンド

［神奈川県横浜市］［来訪回数：2回］
2021/10/19（火）
野毛エリア・宮川町にある、シードル＆クラフトビールの専門店。

場所は… 桜木町から野毛方面へ出て、野毛3丁目交差点を直進、宮川町3丁目の角を左折。
しばらく歩いて左手にある。
桜木町駅から徒歩9分。京急日ノ出町駅から徒歩5分。木曜定休。

トレーニングジムの、ビール好き美人インストラクターにお勧めされて訪問。
和風居酒屋の居抜きということで、外観からはとてもビアバーには見えない。
そのギャップが面白く、実は以前から気になっていた一軒。

客席は L字カウンター7席のほか、2人掛けテーブル×1卓。
全席禁煙。BGMはアメリカンポップス。
隣席と隔てるパーティションを装備。

男性マスターと、女性店員さんの2名体制。
女性一人が静かに飲んでいたりして、本来の野毛らしい、粋で好ましい雰囲気。

目の前にはネタケースがあり、ブロック状にカットされた牛ハツに目を奪われる。
店内には、居酒屋時代から引き継いだと推測される（？）鉄鍋が吊されると同時に、
りんごの荷札が並べられ、シードル店であることを表現する。

カウンターに座ると、正面右手にドリンクメニューが並ぶ。
シードル 2種類、クラフトビール 5種類、ノンアルコールも少々。
ドリンクのサイズは、S（180ml）、M（300ml）、オリジナル（400ml）から選べる。
ビールは、黒板に書かれた番号で注文するのが通っぽい。

右側の壁に掛けられた黒板には、フードメニューが記される。一例を紹介すると…
　前菜盛り合わせ、洋梨とパルマ生ハム、牛タンサラダ、食べ頃チーズ
　季節野菜のフリット、稚鮎フリット、広島牡蠣グラタン、広島牡蠣バターソテー
　自家製鶏ハム、自家製ハムのジャーマンポテト、ピーマン肉巻きロースト
　牛ハツの低温ロースト、レバーソーセージ、野菜とブーシェルソーセージのロースト
　汁なし担々麺、ビール屋のポモドーロ、火曜限定おにぎり

カウンター上には岩手産 "シュバルツソース" も並ぶ。
盛岡の有名クラフトビール "ベアレン" をベースにしたソースのようで、これまた興味を惹かれる。

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■ドリンク
◎富山・城端麦酒「グレート・ブルー」（M￥1000）
　その名の通り、青いビール。
　まずは見た目のインパクトであるが、飲んでみると意外と真っすぐな柑橘系。
　レモンの酸味を加えているそうで、フルーティーかつさっぱりとした、夏向きの味わいだ。

◎神奈川・横浜ビール「横浜綱島・桃のエール」（M￥1050）
　昔から桃の産地であったという綱島。
　ピーチの甘みは強くなく、意外とあっさり味。
　そんなに桃感が強いとは思わないが、さっぱりして飽きのこない味。

◎大阪「箕面ビール」W-IPA（M￥1000）
　地ビール黎明期から現在に至るまで、確かな味わいでファンの多い箕面ビール。
　濃い琥珀色、一口目のグッと来る飲み応え。
　先ほどの1杯目と全く異なる、苦味とアルコールのパンチのある味。
　強いだけでなく、麦の甘みとホップの香りも感じられる、クラフトビールらしい濃厚な一杯。

◎【宮崎】ひでじビール「栗黒」インペリアルスタウト（M￥1400）
　地元産の栗を副原料に使った、珍しいスタウト。
　最初の印象は、チョコレートのような甘い香り。そして次の印象は、モンブランのように芳醇な香り！
　香りはまさにスイーツのそれであるが、味は決して甘くなく、そのギャップが面白い一杯。
　私、前世から今日まで飲んだ中で、間違いなく一番好みの黒ビールだと言える。

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■シードル
◎青森・もりやま園「テキカカシードル」樽バージョン（￥1100）
　飲む前から驚かされる、これは本当に良い香り！　もぎたての林檎のよう。
　辛口シードルならではの爽快な甘酸っぱさ、中でも酸味が効いており、締まりがあって飲み飽きない味。
　ちなみにテキカカは "摘果果" を指し、食用りんごの栽培に伴い間引きされる、未成熟な実のこと。

◎長野・東御市シードル「レヴァンヴィヴァン」（￥1100）
　口をつける前から感じる、香りの素晴らしさ！
　広口グラスで、香りがいっそう広がる。
　りんごの果実味に加え、熟成の効果だろうか、奥深さも感じられる一杯。

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■燻製枝豆
お通し。燻製の香りが鼻をくすぐる、夏らしくてビールに合う一品。

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■ムール貝のシードル蒸し（小￥900）
ほど良い塩気で、ビールにもシードルにも合う！
貝はもちろん、強めに塩胡椒を効かせたスープに、旨味が凝縮されて美味しいこと！
身よりもスープが主役だといっても過言ではない。
ちょっと砂を噛むこともあるが、そこはご愛嬌。

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■燻製サンマのロースト（￥900）
季節を感じさせる舞茸、粒マスタード・粗塩を添えて。
サンマにマスタードというのは、斬新な組合せ！
燻製の香りに加え、肝のほろ苦さも味わえるのがサンマならでは。

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■雲丹と青海苔の包み揚げ（￥900）
雲丹は上部にトッピングされているほか、中にもしっかり挟まれており、これは贅沢〜
青海苔もたっぷり、磯の香りで風味良し。
やや強めに振られた塩が、間違いなくビールを進ませる一皿。

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■国産アスパラとオクラの肉巻きロースト（￥500）
アスパラとオクラ、一皿で両方楽しめるのが嬉しい。
塩と粒マスタードが添えられているので、味付けも二通りで楽しめる。
牛肉のボリュームも結構あり、充実した肉肉しさが感じられる。

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■牛ハツの低温ロースト（￥700）
火を入れすぎず、弾力豊かなハツの食感を活かした一品。
塩胡椒でシンプルに仕上げてあり、これはなるほど本格的だと感じる。
ピルスナー系の爽快なビールで流し込みたい味！
ボリュームもたっぷりで、二人でシェアしても満足できる量。

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■汁なし担々麺（￥900）
ラーメン店さえ時短のご時世、店内でシメまで完結できるのは嬉しい。
粒のまま和えられた実山椒がポイント。
決して激辛ではないが、わりとピリピリで、それ以上に山椒が香る。
彩りを兼ねたししとうに加え、しめじも入って、食感の上でもアクセントに。
酒場だけにお酒に合う味付け、酸味爽やかなシードルとも好相性を見せてくれた。

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■おにぎり（￥500）
毎週火曜日はおにぎりの日とのこと。
この日は「紅ズワイガニと栗」という超豪華な組合せ！
蟹の香りと栗の甘みが見事に両立。
包みたての海苔はパリッと新鮮。寿司屋の手巻きも顔負けである。
シメと思いきや、これでまたビールが飲めちゃう（笑）

セットの味噌汁は赤出汁ベースで、なめこがたっぷりと入り、これだけで一品として成立しそうなほど。
なめこに加え、刻み生姜の風味を効かせている点にオリジナリティを感じる。
副菜の風呂ふき大根は、ピリッと唐辛子を香らせて。
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2回伺ったが、平均すると1回あたり￥6000程度。
お会計は現金のみ。
話しやすい店主の感じも良く、また再訪したい一軒である。