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レバノン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
12月27日。 <br />宿に着いたのが午前12時を過ぎていた。 <br />近くのスーパーへ買い物に行ったり、 <br />シャワーなどを浴びたりして結局寝たのが1時過ぎだった。 <br /><br />そして、午前5時に起き、 <br />この日は「シリアまで何とか辿り着ければ…。 <br />成り行きに任せて行ける所まで行こう」 <br />と決め、5時半に宿を出発した。 <br /><br />最初の目的地はレバノンを代表する世界遺産・バールベック。 <br />宿の親父に行きかたを聞いていたので、 <br />その通りに行くことにした。 <br /><br />宿前→コーラ・セルビスターミナル迄 2000LP(レバノン・ポンド) <br />コーラ→バールベック迄 4000LP <br />との事。 <br /><br />セルビスタクシーとは、乗り合いタクシーの事で以後セルビスと省略して日記を書きます。 <br /><br />宿の親父にお礼を告げ宿を後にした。 <br />親父が言ったとおり、 <br />宿の前の道を少し下った所にセルビスが止まっていた。 <br />このセルビスは相当古いボロボロのベンツだった。 <br />そのセルビスの運転手に値段を確認すると2000LPということで、 <br />ぼられている様子も無かったので、 <br />すぐに乗り込んだ。 <br />運転手はタバコを一本口に咥え、 <br />何も話をすることなく寡黙に運転を始めた。 <br /><br />コーラ・セルビスターミナルに着き、 <br />その辺のレバノン人に「バールベックへ行きたい」という事を告げると、 <br />みな親切に私をバールベック行きのセルビスがどの車なのか教えてくれた。 <br /><br />セルビスはある程度人が集まらないと出発しない。 <br />韓国製のバンの定員は14人。 <br />まだ、私しか乗っていない。 <br />レバノンの6時前というと、 <br />まだ真っ暗で人が乗って来る気配が無かった。 <br />運転手は近くでチャイ(紅茶)を買ってきて、 <br />それを飲みながら客引きを行っていた。 <br />30分くらいしてようやく客が乗ってき始めた。 <br /><br />車の半分位を客が占め、 <br />ようやくセルビスは出発した。 <br />この後もセルビスはレバノン市内の主要バス停で客を拾いながら先へ進む。 <br /><br />そうしているうちに夜が明け、 <br />町の様子がわかるようになってきた。 <br />意外と空爆?を受けた家々があり、 <br />小銃を携えた軍人や装甲車が非常に多く止まっていることに気が付く。 <br />それもそのはず。 <br />この国はイスラエルとまだ緊張状態にある。 <br />つい3,4年前にもイスラエルから攻撃対象になったことがあった。 <br />日本では街中を歩いていても装甲車を見ることも無ければ、 <br />小銃を携えた軍人さんを見ることも無い。 <br />日本がどんだけ平和で、 <br />またその平和ということがどんだけ有難い事かと感じる。 <br /><br />セルビスは走る。 <br />45分位走るとセルビスは峠越えを始める。 <br />このセルビスの運転手は若いせいか、 <br />スピードは出しクネクネ曲がっている道で脇見はするし、 <br />追い越している車を更にその外から追い越すというありえないような運転をしているので本当に怖かった。 <br />バールベックに着くまでの2時間、 <br />このセルビスを乗っていて生きてる感じがしなかった。 <br />モンゴルのミクロバスを思い起こさせるもんだった。 <br /><br />やがて、バールベックについた後、 <br />宿の親父に言われた通り4000LPを差し出すも「足りない」という。 <br />「やばい。ひょっとして、ありえない額を言われるのか?」と思っていたが…。 <br />相手はアラビア語なので、 <br />何を言っているのかわからない。 <br />5000LP札を見せ「これでいいか?」って言うと、 <br />「それだ!!」と言うので、 <br />1000LP位の事ならええわと思い、 <br />5000LPを渡してセルビスを降りた。 <br />(後で調べてみると、コーラセルビスステーションから乗った場合は5000LPとの事で、ぼられていると言うことでもなかったようだ) <br /><br />セルビスを降りたが、どこにバールベック遺跡があるのかわからない。 <br />そして、ここが本当にバールベックなのかどうか…。 <br />タクシーを止め、バールベックかどうか聞く。 <br />2000LPで連れて行ってやるということで、 <br />その額を払い車に乗った。 <br />車に乗り5分。バールベックが姿を現す。 <br />中に入ってもいないのにあまりの大きい建物が見えたので、 <br />興奮が押さえ切れなかった。 <br /><br />バールベックの入り口に着いたが、 <br />早く着きすぎて誰もいなかった。 <br />仕方なくバールベックの町を散策。 <br />しかし、やっぱり商店があまり開いていない。 <br /><br />その中で一軒あま~いシロップにしっかりと漬けられたアラブ菓子を販売しているカフェがあったので、 <br />そこに入り朝食を取った。 <br />ここまでくると、殆ど英語は通じない。 <br />アラビア語で話しかけてくれるが、 <br />どう頑張っても理解不能。 <br /><br />結局1つ1000LPのアラブ菓子?パンを2つ購入し、 <br />このお店の中にあったいすに腰をおろし食べ始めた。 <br />今回食べたアラブ菓子は、 <br />クロワッサン生地にたんまりとシロップが掛けられたものと、 <br />甘い餅をパンに挟み、 <br />その上から蜂蜜をおたま2杯分を掛け、 <br />その上レンジで温めたありえないお菓子だった。 <br />蜂蜜をかけようとした瞬間、 <br />「やめてくれ~」と言おうとしたが、 <br />すでに後の祭り。遅かった。 <br /><br />味は想像できたが、 <br />温めた方のパンは温めることによって、 <br />只でさえ甘いお菓子が更に甘く感じられ、 <br />本当に朝からこの食べ物はきつかった。 <br /><br />カフェでゆっくり30分過ごし、 <br />ぼちぼちバールベックは開いてるかな~。 <br />なんて思いながら向かった。 <br /><br />セキュリティーの親父が「入り口は向こう」 <br />って言って指差した。 <br /><br />入り口で入場料を払い中へ。 <br />どうも私が一番乗りだったようだ。 <br />中は誰もいない。 <br />入り口横の階段を上に上がると、 <br />凄い景色が…。 <br />本当に感動した。 <br />古代の人々が、 <br />よくこんなにも大きな建物を建てたものだと関心させられた。 <br />今まで古代の建物の中で一番凄いものは、 <br />アテネのパルテノン神殿だと思っていたけど、 <br />私的にはそれを上回るものだった。 <br /><br />バールベック遺跡をくまなく周り、 <br />階段から神殿をぼーっと眺める。 <br />気が付けば1時間位経っていた。 <br />私はこの遺跡について「古代遺跡」と言うことだけで、 <br />歴史的背景や何のために作られたのかなどなど、 <br />全くわからない。 <br />しかし、この遺跡は何か私を惹きつける物があった。 <br />やっぱり、凄いものは凄い。 <br /><br />結局2時間半遺跡を回り、 <br />今日はシリアへ国境越えだ。 <br /><br />事前にシリアへはバールベックからセルビスが出ていると情報を得ていた。 <br />私はシリア方面へ向かうセルビスステーションへ行った。 <br />「シリアへ行きたいんやけど…」 <br />と英語で意思を伝えたが、 <br />誰一人として英語がわからないため、 <br />アラビア語で返事が返ってくる。 <br />「わからない…」 <br />このセルビスがシリアへ行くのかどうかもわからない。 <br />とりあえず、運転手が「乗れ」と言うので、 <br />「もし間違って乗っているようだったら、 <br />最終地点まで行き、そこからベイルートまで引き返してきたらいい話」 <br />と軽い考えでセルビスに乗った。 <br /><br />途中、パレスチナ人難民キャンプなどを横目に、 <br />セルビスはシリア方面へ向かう。 <br />心配していたが2時間半位でレバノン側の国境に到着した。 <br />「こっちへ来い!!」と同乗者が手招きし、 <br />彼が色々とアラビア語ではあったが教えてくれ、 <br />難なくレバノン側の国境を通過。 <br /><br />セルビスは更に緩衝帯を進む。 <br />そして、シリアの入国審査場前でセルビスの運転手にさよならを告げた。 <br />バールベック~シリア国境まで5000LP(約300円) <br /><br />そして、シリア側の入国審査場で入国審査を受けることになる。 <br />シリア人・レバノン人入り乱れ、 <br />順番抜かしが多々横行。 <br />私が入る余地も無い。 <br />1時間位放置プレイを味わう。 <br />急いでるのに1時間のロス。 <br />このまま放置されるのかと思った瞬間、 <br />事務所の中から1人入国管理官が出てきた。 <br />私に「パスポートを貸せ」と言って、 <br />他のカウンターに殺到していたレバノン人・シリア人を追い越して、 <br />「書類に必要事項を記入して俺に渡せ」と言われた。 <br /><br />「地球の歩き方」にはレバノンからシリアに入る場合、 <br />国境でシリアビザが取得できると書いてあったが、 <br />ここに限ってはそんな国境でビザが取得できそうな感じが一切しなかった。 <br />私はあらかじめビザを日本で取得していたので、 <br />無用な労力を使用することは無かった。 <br />後から通ったシリア・ヨルダン国境ではビザは何とかなりそうな気がしたが…。 <br /><br />書類を書いた後、 <br />しばしカウンター前で待つ。 <br />先程の職員が私にパスポートと書類を出すように促し渡すと、 <br />他の人々を差し置いて誰よりも先にシリアの入国印を押してくれた。 <br /><br />「シュクラン(有難う)」とアラビア語でお礼を告げ、 <br />先へ急ぐ。 <br /><br />銀行でシリアポンドを替えた後、 <br />再びゲートでシリア軍によるパスポートチェックがもう一度入り、 <br />歩いてゲートの外へ。 <br /><br />ゲートの外ではホムス中心部へ行くセルビスがすでに客待ちをしており、 <br />そのセルビスタクシーに乗ってホムスのバスターミナルへ。 <br /><br />セルビスに降りるや否や私が行きたい所を知っているのか、 <br />「パルミラ?」と声が掛かる。 <br />「どこから乗ればいいのか?」聞いてみると、 <br />10人くらいの親父が私をバス会社のカウンターに連れて行ってくれた。 <br />ホムス~パルミラ100SP(シリアポンド)約200円。 <br />着いたのが午後二時で、 <br />バスの出発は午後3時。 <br />昼食を食べていなかったので、 <br />バスターミナル内にある食堂で、 <br />店先に売られていたシュワルマを食べる。 <br /><br />シュワルマとは鶏肉や羊肉を生野菜やフライドポテトなどとともに <br />ナンで巻いた食べ物です。 <br />バスターミナルで販売されていたシュワルマは1つ50円也。 <br />安くてボリューム満点。 <br /><br />そして、バスが20分前に来たので乗り込んだ。 <br />バスは地平線が延びる大地を駆け抜け、 <br />パルミラまでは3時間位掛かっていた。 <br />ベンツ製のバスなので少し期待はしたが、 <br />内部はボロボロだった。 <br /><br />僕はこのバスがパルミラで終点と思っていたが、 <br />そうではなかったようだ。 <br />周りの人間は私がパルミラに行くことを知っていた。 <br />そういうことも有り、 <br />パルミラに着いたが私は気が付かず、 <br />バスが動き始めたが、 <br />周りの乗客が運転手にストップするように促し、 <br />無事にパルミラで降りることが出来た。 <br /><br />ここには当然客引きも来ている。 <br />客引きががひつこく声を掛けてきた。 <br />もう大分暗くなっていたので、 <br />客引きのホテルに宿泊することも一つの手だったが、 <br />「多分どのホテルも閑散状態にあることは間違いない」 <br />という根拠の無い自信があって、 <br />自分で探すことにした。 <br /><br />バスターミナルから市内へは歩いて15分。 <br />地元の人間に聞きながら、 <br />何とか町の中心部に辿り着くことが出来た。 <br /><br />ここでもやっぱりしつこい客引きが…。 <br />客引「ホテルに泊まらん?日本人もたくさんいるホテルなので安心」 <br />私「別にここまで来て日本人に会いに来た訳じゃないしいらん」 <br />客引「一泊○○ドルで…。(長々と宿の紹介を始める)」 <br />私「悪いけど、宿が決まってる」 <br />客引「私が連れて行ってあげるから、ホテル名を教えろ」 <br />私「自分で探すから大丈夫(実は宿泊先を決めてないので、この質問をされた時は困った)」 <br />客引「こっちが親切に連れて行ってあげるって言ってるのに何で教えないんだ!!」 <br />私「何で関係の無い人に私の宿泊先を教えんとあかんの?」 <br />客引「だから親切に連れて行ってあげようと思ってるのに。それにどのホテルも今日は満室。空いてる部屋なんてどこにも無い」 <br />私「じゃあ、もし部屋が無ければあなたのホテルに宿泊するので、付いてこんといて」 <br /><br />結局客引きは相当しつこかったけど、 <br />「お前は変な日本人だ」 <br />って言われ、客引きは私から離れていった。 <br /><br />さて、肝心の宿探し。 <br />1軒目、2軒目あたるが、彼が言うとおり満室。 <br />3軒目、地球の歩き方にも載っていなかったホテルへ。 <br />確かオリエンタル?オリエント?ホテルっていう名前だったと思う。 <br />1泊30ドル(朝食、トイレ、バス、冷蔵庫付き)との事。 <br />「いくらか安くして」と言うと、 <br />25ドルにしてくれた。 <br /><br />部屋は非常にこぎれいで、 <br />この旅で一番良いホテルだった。 <br /><br />結局この日は外が暗かったので、 <br />外へシュワルマを買いに行き、 <br />それを夕食にして一日が終了した。 <br /><br />

キプロス・中東旅行記2(ベイルート~バールベック~シリア)

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2009/12 - 2009/12

53位(同エリア266件中)

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49

SATORU

SATORUさん

12月27日。
宿に着いたのが午前12時を過ぎていた。
近くのスーパーへ買い物に行ったり、
シャワーなどを浴びたりして結局寝たのが1時過ぎだった。

そして、午前5時に起き、
この日は「シリアまで何とか辿り着ければ…。
成り行きに任せて行ける所まで行こう」
と決め、5時半に宿を出発した。

最初の目的地はレバノンを代表する世界遺産・バールベック。
宿の親父に行きかたを聞いていたので、
その通りに行くことにした。

宿前→コーラ・セルビスターミナル迄 2000LP(レバノン・ポンド)
コーラ→バールベック迄 4000LP
との事。

セルビスタクシーとは、乗り合いタクシーの事で以後セルビスと省略して日記を書きます。

宿の親父にお礼を告げ宿を後にした。
親父が言ったとおり、
宿の前の道を少し下った所にセルビスが止まっていた。
このセルビスは相当古いボロボロのベンツだった。
そのセルビスの運転手に値段を確認すると2000LPということで、
ぼられている様子も無かったので、
すぐに乗り込んだ。
運転手はタバコを一本口に咥え、
何も話をすることなく寡黙に運転を始めた。

コーラ・セルビスターミナルに着き、
その辺のレバノン人に「バールベックへ行きたい」という事を告げると、
みな親切に私をバールベック行きのセルビスがどの車なのか教えてくれた。

セルビスはある程度人が集まらないと出発しない。
韓国製のバンの定員は14人。
まだ、私しか乗っていない。
レバノンの6時前というと、
まだ真っ暗で人が乗って来る気配が無かった。
運転手は近くでチャイ(紅茶)を買ってきて、
それを飲みながら客引きを行っていた。
30分くらいしてようやく客が乗ってき始めた。

車の半分位を客が占め、
ようやくセルビスは出発した。
この後もセルビスはレバノン市内の主要バス停で客を拾いながら先へ進む。

そうしているうちに夜が明け、
町の様子がわかるようになってきた。
意外と空爆?を受けた家々があり、
小銃を携えた軍人や装甲車が非常に多く止まっていることに気が付く。
それもそのはず。
この国はイスラエルとまだ緊張状態にある。
つい3,4年前にもイスラエルから攻撃対象になったことがあった。
日本では街中を歩いていても装甲車を見ることも無ければ、
小銃を携えた軍人さんを見ることも無い。
日本がどんだけ平和で、
またその平和ということがどんだけ有難い事かと感じる。

セルビスは走る。
45分位走るとセルビスは峠越えを始める。
このセルビスの運転手は若いせいか、
スピードは出しクネクネ曲がっている道で脇見はするし、
追い越している車を更にその外から追い越すというありえないような運転をしているので本当に怖かった。
バールベックに着くまでの2時間、
このセルビスを乗っていて生きてる感じがしなかった。
モンゴルのミクロバスを思い起こさせるもんだった。

やがて、バールベックについた後、
宿の親父に言われた通り4000LPを差し出すも「足りない」という。
「やばい。ひょっとして、ありえない額を言われるのか?」と思っていたが…。
相手はアラビア語なので、
何を言っているのかわからない。
5000LP札を見せ「これでいいか?」って言うと、
「それだ!!」と言うので、
1000LP位の事ならええわと思い、
5000LPを渡してセルビスを降りた。
(後で調べてみると、コーラセルビスステーションから乗った場合は5000LPとの事で、ぼられていると言うことでもなかったようだ)

セルビスを降りたが、どこにバールベック遺跡があるのかわからない。
そして、ここが本当にバールベックなのかどうか…。
タクシーを止め、バールベックかどうか聞く。
2000LPで連れて行ってやるということで、
その額を払い車に乗った。
車に乗り5分。バールベックが姿を現す。
中に入ってもいないのにあまりの大きい建物が見えたので、
興奮が押さえ切れなかった。

バールベックの入り口に着いたが、
早く着きすぎて誰もいなかった。
仕方なくバールベックの町を散策。
しかし、やっぱり商店があまり開いていない。

その中で一軒あま~いシロップにしっかりと漬けられたアラブ菓子を販売しているカフェがあったので、
そこに入り朝食を取った。
ここまでくると、殆ど英語は通じない。
アラビア語で話しかけてくれるが、
どう頑張っても理解不能。

結局1つ1000LPのアラブ菓子?パンを2つ購入し、
このお店の中にあったいすに腰をおろし食べ始めた。
今回食べたアラブ菓子は、
クロワッサン生地にたんまりとシロップが掛けられたものと、
甘い餅をパンに挟み、
その上から蜂蜜をおたま2杯分を掛け、
その上レンジで温めたありえないお菓子だった。
蜂蜜をかけようとした瞬間、
「やめてくれ~」と言おうとしたが、
すでに後の祭り。遅かった。

味は想像できたが、
温めた方のパンは温めることによって、
只でさえ甘いお菓子が更に甘く感じられ、
本当に朝からこの食べ物はきつかった。

カフェでゆっくり30分過ごし、
ぼちぼちバールベックは開いてるかな~。
なんて思いながら向かった。

セキュリティーの親父が「入り口は向こう」
って言って指差した。

入り口で入場料を払い中へ。
どうも私が一番乗りだったようだ。
中は誰もいない。
入り口横の階段を上に上がると、
凄い景色が…。
本当に感動した。
古代の人々が、
よくこんなにも大きな建物を建てたものだと関心させられた。
今まで古代の建物の中で一番凄いものは、
アテネのパルテノン神殿だと思っていたけど、
私的にはそれを上回るものだった。

バールベック遺跡をくまなく周り、
階段から神殿をぼーっと眺める。
気が付けば1時間位経っていた。
私はこの遺跡について「古代遺跡」と言うことだけで、
歴史的背景や何のために作られたのかなどなど、
全くわからない。
しかし、この遺跡は何か私を惹きつける物があった。
やっぱり、凄いものは凄い。

結局2時間半遺跡を回り、
今日はシリアへ国境越えだ。

事前にシリアへはバールベックからセルビスが出ていると情報を得ていた。
私はシリア方面へ向かうセルビスステーションへ行った。
「シリアへ行きたいんやけど…」
と英語で意思を伝えたが、
誰一人として英語がわからないため、
アラビア語で返事が返ってくる。
「わからない…」
このセルビスがシリアへ行くのかどうかもわからない。
とりあえず、運転手が「乗れ」と言うので、
「もし間違って乗っているようだったら、
最終地点まで行き、そこからベイルートまで引き返してきたらいい話」
と軽い考えでセルビスに乗った。

途中、パレスチナ人難民キャンプなどを横目に、
セルビスはシリア方面へ向かう。
心配していたが2時間半位でレバノン側の国境に到着した。
「こっちへ来い!!」と同乗者が手招きし、
彼が色々とアラビア語ではあったが教えてくれ、
難なくレバノン側の国境を通過。

セルビスは更に緩衝帯を進む。
そして、シリアの入国審査場前でセルビスの運転手にさよならを告げた。
バールベック~シリア国境まで5000LP(約300円)

そして、シリア側の入国審査場で入国審査を受けることになる。
シリア人・レバノン人入り乱れ、
順番抜かしが多々横行。
私が入る余地も無い。
1時間位放置プレイを味わう。
急いでるのに1時間のロス。
このまま放置されるのかと思った瞬間、
事務所の中から1人入国管理官が出てきた。
私に「パスポートを貸せ」と言って、
他のカウンターに殺到していたレバノン人・シリア人を追い越して、
「書類に必要事項を記入して俺に渡せ」と言われた。

「地球の歩き方」にはレバノンからシリアに入る場合、
国境でシリアビザが取得できると書いてあったが、
ここに限ってはそんな国境でビザが取得できそうな感じが一切しなかった。
私はあらかじめビザを日本で取得していたので、
無用な労力を使用することは無かった。
後から通ったシリア・ヨルダン国境ではビザは何とかなりそうな気がしたが…。

書類を書いた後、
しばしカウンター前で待つ。
先程の職員が私にパスポートと書類を出すように促し渡すと、
他の人々を差し置いて誰よりも先にシリアの入国印を押してくれた。

「シュクラン(有難う)」とアラビア語でお礼を告げ、
先へ急ぐ。

銀行でシリアポンドを替えた後、
再びゲートでシリア軍によるパスポートチェックがもう一度入り、
歩いてゲートの外へ。

ゲートの外ではホムス中心部へ行くセルビスがすでに客待ちをしており、
そのセルビスタクシーに乗ってホムスのバスターミナルへ。

セルビスに降りるや否や私が行きたい所を知っているのか、
「パルミラ?」と声が掛かる。
「どこから乗ればいいのか?」聞いてみると、
10人くらいの親父が私をバス会社のカウンターに連れて行ってくれた。
ホムス~パルミラ100SP(シリアポンド)約200円。
着いたのが午後二時で、
バスの出発は午後3時。
昼食を食べていなかったので、
バスターミナル内にある食堂で、
店先に売られていたシュワルマを食べる。

シュワルマとは鶏肉や羊肉を生野菜やフライドポテトなどとともに
ナンで巻いた食べ物です。
バスターミナルで販売されていたシュワルマは1つ50円也。
安くてボリューム満点。

そして、バスが20分前に来たので乗り込んだ。
バスは地平線が延びる大地を駆け抜け、
パルミラまでは3時間位掛かっていた。
ベンツ製のバスなので少し期待はしたが、
内部はボロボロだった。

僕はこのバスがパルミラで終点と思っていたが、
そうではなかったようだ。
周りの人間は私がパルミラに行くことを知っていた。
そういうことも有り、
パルミラに着いたが私は気が付かず、
バスが動き始めたが、
周りの乗客が運転手にストップするように促し、
無事にパルミラで降りることが出来た。

ここには当然客引きも来ている。
客引きががひつこく声を掛けてきた。
もう大分暗くなっていたので、
客引きのホテルに宿泊することも一つの手だったが、
「多分どのホテルも閑散状態にあることは間違いない」
という根拠の無い自信があって、
自分で探すことにした。

バスターミナルから市内へは歩いて15分。
地元の人間に聞きながら、
何とか町の中心部に辿り着くことが出来た。

ここでもやっぱりしつこい客引きが…。
客引「ホテルに泊まらん?日本人もたくさんいるホテルなので安心」
私「別にここまで来て日本人に会いに来た訳じゃないしいらん」
客引「一泊○○ドルで…。(長々と宿の紹介を始める)」
私「悪いけど、宿が決まってる」
客引「私が連れて行ってあげるから、ホテル名を教えろ」
私「自分で探すから大丈夫(実は宿泊先を決めてないので、この質問をされた時は困った)」
客引「こっちが親切に連れて行ってあげるって言ってるのに何で教えないんだ!!」
私「何で関係の無い人に私の宿泊先を教えんとあかんの?」
客引「だから親切に連れて行ってあげようと思ってるのに。それにどのホテルも今日は満室。空いてる部屋なんてどこにも無い」
私「じゃあ、もし部屋が無ければあなたのホテルに宿泊するので、付いてこんといて」

結局客引きは相当しつこかったけど、
「お前は変な日本人だ」
って言われ、客引きは私から離れていった。

さて、肝心の宿探し。
1軒目、2軒目あたるが、彼が言うとおり満室。
3軒目、地球の歩き方にも載っていなかったホテルへ。
確かオリエンタル?オリエント?ホテルっていう名前だったと思う。
1泊30ドル(朝食、トイレ、バス、冷蔵庫付き)との事。
「いくらか安くして」と言うと、
25ドルにしてくれた。

部屋は非常にこぎれいで、
この旅で一番良いホテルだった。

結局この日は外が暗かったので、
外へシュワルマを買いに行き、
それを夕食にして一日が終了した。

  • ベイルート市内

    ベイルート市内

  • ベイルート市内

    ベイルート市内

  • ベイルート市内

    ベイルート市内

  • ベイルート市内

    ベイルート市内

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  • ベイルート〜バールベック。<br />セルビスより。

    ベイルート〜バールベック。
    セルビスより。

  • ベイルート〜バールベック。<br />セルビスより。

    ベイルート〜バールベック。
    セルビスより。

  • バールベック市内。

    バールベック市内。

  • 朝食に食べたアラブ菓子。<br />甘くて胃に優しくない。

    朝食に食べたアラブ菓子。
    甘くて胃に優しくない。

  • アラブ菓子

    アラブ菓子

  • バールベック遺跡

    バールベック遺跡

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    バールベック遺跡

  • バールベック遺跡

    バールベック遺跡

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  • バールベック遺跡から見た山々

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    バールベック遺跡

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    バールベック遺跡

  • バールベック遺跡

    バールベック遺跡

  • バールベック遺跡

    バールベック遺跡

  • バールベック遺跡

    バールベック遺跡

  • レバノン・バールベックからシリア国境へ向かうセルビスタクシーの中から写した写真。<br />この道の数キロ先が国境。<br />国境付近では頻繁にパスポートのチェックが行われた。

    レバノン・バールベックからシリア国境へ向かうセルビスタクシーの中から写した写真。
    この道の数キロ先が国境。
    国境付近では頻繁にパスポートのチェックが行われた。

  • パルミラいきのバスの車内。<br />花々で結構綺麗に見えるが、<br />バスの中は相当汚かった。<br />ホムス〜パルミラまで100SP(シリアポンド)。

    パルミラいきのバスの車内。
    花々で結構綺麗に見えるが、
    バスの中は相当汚かった。
    ホムス〜パルミラまで100SP(シリアポンド)。

  • ホムス〜パルミラのバスの車内から映した写真。<br />パルミラまでは数時間。<br />その間荒れ果てた大地が広がっていた。

    ホムス〜パルミラのバスの車内から映した写真。
    パルミラまでは数時間。
    その間荒れ果てた大地が広がっていた。

  • シュワルマ。1つ100円也。<br />シリア版ファーストフード!?

    シュワルマ。1つ100円也。
    シリア版ファーストフード!?

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