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3 か月間でスタートアップを急激に成長させる Accelerator Program の仕組み
Y Combinator に学ぶ
スタートアップ強化プログラム
Takaaki Umada
January 22th, 2015
Big thanks to Y Combinator
https://www.ycombinator.com/
1
2
Y Combinator
世界で最も成功しているスタートアップ養成所
本ドキュメントの目的
Y Combinator (YC) のプログラムを知り、スタートアップが短期間で成長できる仕組みの
一部を理解するために用意しました
• YC の仕組みの一部を自分たちのスタートアップに取り入れ、“YC に入らなくても“ 自分
たちのスタートアップを強化できる参考文献としてご利用いただければと思います
本スライドではカバーできていない、Dinner での講義内容や Office Hours のアドバイス
内容については以下を参照してください
3
Objectives
Y Combinator & スタンフォード大学「スタート
アップの始め方 (CS183B)」受講ガイド - Summary
of How to Start a Startup 2014 Fall
http://www.slideshare.net/takaumada/how-to-start-a-startup-42996994
Y Combinator 創業者 Paul Graham からのスター
トアップへのアドバイス(スタートアップが迷っ
た時に読む Paul Graham からのアドバイス)
http://www.slideshare.net/takaumada/paul-graham-advicesonstartups
Why Y Combinator
4
?
最も成功しているアクセラレータープログラム
Y Combinator は最も著名なスタートアップを輩出している
• Dropbox, Airbnb, Stripe, Instacart など、多くの成功しているスタートアップが YC 出身
• 卒業後の資金調達額も平均して高い
2005 年から最も多くのスタートアップを輩出している
• 小規模なアクセラレーターよりも、多くのスタートアップに対応できるやり方と想定
最も「ハンズオフ」型のアクセラレータープログラム
• 基本的にはスタートアップの裁量に任せる形で進むプログラム
• TechStars のようにメンター中心のものではないので、”形式は” 最も真似しやすい
5
Y Combinator = The Most Successful Accelerator Program
6
Y Combinator 500 Startups
Techstars (incl.
franchise) AngelPad Launchpad LA MuckerLab
Microsoft
Ventures
Stage Seed - Later Seed Seed - Later Seed Seed Pre-seed Seed - Later
2013 Overall
Ranking 1 - 2 3 5 4 -
Difference Network Marketing Mentorship Enterprise Cloud, Mobile Pre-seed Customer
Fundraising by
Grads. (avg.) $5.8M $0.7M $3.2M $2.7M $2.3M $5.8M $1.2M
Location Mountain ViewMoutain View Boulder, othersSan Francisco Santa Monica Sana Monica WW (7 plc.)
Period (month) 3 4 3 3 4 3 - 4 4
Times / Year 2 2 1 2 anytime 1 2
Fee 7% 7% 7 - 10% 6 - 7% 6% 6 - 8% 0%
Funding $120k
$100k (25k for
program) $120k $60k $25k - 100k $21k $0
Capacity 100+ 30 10 12 8 6-10 10 (each plc.)
Co-Working Space - Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Acceptance Rate <2% <3% <1% <1% <1% <1% <3%
Application
Deadlines Mar. / Oct. depends depends TBD anytime 12/31 See websites
2015年1月時点の情報であり、詳細はご自分でご確認ください。Ranking 出典は http://yael-hochberg.com/rankings.htm, Fundraise は Seed-db
著名なアクセラレータープログラムの比較
!
Y Combinator Basics
「最も生産的な3か月」を過ごすために
7
Y Combinator 期間中に言われること
•優れたプロダクトを作る (コードを書く)
•顧客と話す
•適度な運動
•食事
•睡眠
それ以外はするな
8
Y Combinator Principles
具体的なアクション
即刻リリースしろ
• ユーザーからフィードバックを集めて改良する
• それを繰り返しながら Demo Day までになるべく多くのユーザーを獲得する
毎週数字で測れるものを作れ
• 10% の成長を目標に毎週計測する。そしてある週の目標達成に失敗したら、次の週
は二度と失敗しないようにする方法を考えること。
• 目標設定は集中力を養うのに効果がある。数百のやるべきことの中から、目標達成
のために必要な仕事のみを選択肢、適切な時間の使い方を考え抜くこと。
(最初の二か月は)資金調達はするな
• プロダクトに集中するため。ただし Demo Day では投資家から調達金額を聞かれる
ので、タイミングよく始めること。
9
Actions
ポリシー
期間中 Bay Area に住むことだけが義務
• Office hours などでの Face to Face のコミュニケーションを重視している
• Dinner などのイベントに極力参加してもらう(ただし義務ではない)
• また Mountain View はその他の遊び場がなくて気が散らなくて良いのでお勧め
コワーキングスペースは設けない
• 投資家の目が光るスペースで仕事することで、スタートアップの自律性を奪うと考
えているから。またスタートアップ独自の文化を作れないことを懸念している
• コワーキングスペースではプロダクトに集中できないしカジュアルなコミュニケー
ションもできない
秘密主義
• 参加スタートアップを発表しない:まだ発表できる段階ではないものが多いため
• Dinner で失敗談などをオフレコで話してもらう
10
Y Combinator Polices
Y Combinator から得られるもの
11
Benefits from Y Combinator
Network Fund
ServiceRhythm of Business
ベネフィットの詳細(例)
12
Details of Benefits
Network Fund
ServiceRhythm of Business
• YC Partner
• Alumni
• Graduate
• Investor
• Press
• Customer
• Partner (Legal, etc)
• Human Resource
(from HN)
• 7% equity for
$120,000
• Easier to Get Higher
Valuation in the
next round
• Sequoia &
Andreessen
Horowitz Training
• Kick Off
• Office Hours
• Weekly Dinner
• Guest Speaker
• Prototype Day
• Angel Day
• Rehearsal Day
• Alumni Demo Day
• Demo Day
• Last Dinner
• Free Services (cloud,
bio lab, net, etc.)
• Professional Service
• Standard Document
• Office Space (from
other companies)
• YC User Manual
• Mailing List
• Internal Database
(investors, etc.)
• Mini-conference
• Internal Tools
ビジネスのリズムは自分たちで真似が可能
13
Rhythm of Business is Mutable
Network Fund
ServiceRhythm of Business
• YC Partner
• Alumni
• Graduate
• Investor
• Press
• Customer
• Partner (Legal, etc)
• Human Resource
(from HN)
• 7% equity for
$120,000
• Easier to Get Higher
Valuation in the
next round
• Kick Off
• Office Hours
• Weekly Dinner
• Guest Speaker
• Prototype Day
• Angel Day
• Rehearsal Day
• Alumni Demo Day
• Demo Day
• Last Dinner
• Free Services (cloud,
bio lab, net, etc.)
• Professional Service
• Standard Document
• Office Space (from
other companies)
• YC User Manual
• Mailing List
• Internal Database
(investors, etc.)
• Mini-conference
• Internal Tools
自分たちで
真似が可能
スライドの方向性
以降のスライドでは、Y Combinator のプログラム内容や中で行われているイベントを解説
することで、各スタートアップがそのビジネスのリズムを取り入れられるようにする
• 最も生産的な3か月を過ごすための締め切りの設け方の参考に
14
Direction
Rhythm of Business
Deadline-driven
15
1バッチのスケジュール
16
Time Schedule
1 2 30
Kickoff Demo
Day
Prototype Day Angel Day
Rehearsal
Day
Alumni
Day
After
Party
Party Reunion
Dinner
Office Hours (Individual, Group, Company, Investor)
Tuesday Dinner
Angel Coaching
Mini-conference
OneShotActivityRecurrentActivity
month
Last
Dinner
オリエンテーション: Day 1
• Sam Altman (昔は Paul Graham) からの 2 時間の「YC で大切なこと」のレクチャー
• 基本的な内容は PG の著書やエッセイに書いてあることと同じ
• 「今すぐ始めろ」と言われてオフィスアワーも開始される
• Demo Day の日程の発表
• The Process の解説
• 企業設立の基本事項について (主に YC の CFO である Kirsty Nathoo から)
• 関連書類や YC からの投資、YCVC ($80k) に関する情報の提供
• 企業設立や財務、スタートアップの資金調達や福利厚生、給与、出資金の使い方な
どを解説
• Stock Option の行使価格や税金の払い方の相談にも乗ってくれる
• その後 YC の様式に従って独立法人を作る
17
Kickoff - Orientation
1 2 30
Author Kevin Hale from San Francisco, CA, United States
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paul_Graham_talking_about_Prototype_Day_at_Y_Combinator_Summer_2009.jpg
18
19http://martin.kleppmann.com/2010/12/21/having-a-launched-product-is-hard.html
図. Paul Graham が書いた
スタートアップが通る道
20http://www.fastcompany.com/1825877/5-things-i-learned-about-entrepreneurship-y-combinators-paul-graham
新規性が
徐々に消える
悲しみの谷
改善の
リリース
愚かさが
クラッシュする
偽の希望が小
刻みに現れる
約束の地に!
流動性の
獲得
Y Combinator: The Process – スタートアップが通る道
買い手の
登場
TechCrunch による
イニシエーション
プロトタイプ デー: 開始後 3 ~ 4 週間
• Mini-Demo Day 的なイベントとして実施
• バッチ開始約 1 か月後に設定される、初めて全チームが何をやっているかを知る場。
• 目的としてはプレゼンの方法を考えさせるために行われる。
• そのバッチのメンバーしか参加できないし、事前準備は不要と言われる
• 各プレゼンが終わると Paul Graham からのプレゼンのフィードバックが受けられる
• また同じバッチの同期で、お互いに手伝えるところは手伝えるようにと促される
• 参加者投票での上位 10 チームの発表
• 各参加者は 2 つのチームにメールで投票できる。投票は投資家目線で行う
21
Prototype Day
1 2 30
https://www.facebook.com/YCombinator/photos/a.10151941957509107.1073741826.322394689106/10152739151739107/?type=1 22
エンジェル デー: 期間の半ば
• 非公式で簡単なプレゼンをエンジェル向けに行う(Demo Day と同じスタイル)
• Angel Day 後は、個人投資家から組になりたいスタートアップを選んでもらい、YC 側が
マッチングを行う
• その後 Demo Day まで、スタートアップは 2 人の個人投資家と組になり、定期的に
会いながら Demo Day まで指導を受ける
• 個人投資家には電話や対面で週に最低一度話すことをコミットし、Demo Day まで
プレゼンの練習台になる
• そして個人投資家は次のラウンドである程度の投資が許される(正式ではないが)
23
Angel Day
1 2 30
デモ デー
• 数百人の投資家に対して各チームは 150 秒でプレゼンを行い、今の段階で投資家を納得
させる
• 1バッチ中のスタートアップの数が増えたため2日間に分けて開催
• 招待を受けるためには登録が必要
• Demo Day の様子は各プレスに取材される
• 注目のスタートアップは記事が出たり、ビデオが撮影されることもある
• Demo Day 後は、各チームと YC が共同で連絡を取り合いながらスムーズな資金調達を行
えるように YC がサポートする
• a breadth first search, weighted by expected value で投資家を探すようアドバイス
• 場合によっては、YC が投資家と直接話す場合もある
24
Demo Day
1 2 30
https://www.ycombinator.com/atyc/ 25
http://www.forbes.com/sites/parmyolson/2013/08/20/latest-batch-of-y-combinator-startups-established-entrepreneurs-
solving-real-world-problems/
26
その他のマイルストーン
• Party
• 1 週目か 2 週目に実施される。その後 Home party が行われるときもある。
• Rehearsal Day
• Demo Day の1週間前に設定される。Prototype Day と形式は同じ
• 早くしゃべりすぎることやスライドのフィードバックをもらう
• Alumni Demo Day
• Demo Day 前日のリハーサル目的で卒業生たち向けに Demo を行う
• 卒業生によるエンジェル投資が決まることもある
• After Party
• Demo Day 後、投資家たちが帰った後のパーティー
• Reunion Party
• バッチ終了の 6 週間後ぐらいに行われるパーティー。卒業後、そのぐらいのタイミ
ングでは大体のスタートアップが凹んでいるので励ますために行われる
• その後定期的に同期による Dinner が開催されることもある
27
Other Milestones
1 2 30
オフィスアワー
• 空き時間が提示され、スタートアップがシステムで予約してオフィスアワーを行う
• 1 スロットは 20 分。週に 2, 3 日設定されることが多い。
• スタートアップから時間が空いているパートナーに申請することができる
• メンター制ではなく、すべてのパートナーに助言を求めることができる
• 話す内容はスタートアップのステージによって異なる
• 時間の 1 割は大きなビジョンについて話し、Growth のチェックのほか、基本的に緊
急な問題について話す
• 初期段階は「何を緊急の問題とすべきか」を話すことが多く、アイデアが決まった
後は「最初に何を作るべきか」を議論する。その後「どうリリースすべきか」「投
資家へのピッチ」についてホワイトボードの前で話す。リリース後は「もっとユー
ザーに近づく方法」や Demo Day 前はプレゼンについて話すことが多い。
• 弁護士や専門的なことを聞くことも可能
• YC 参加者は卒業後も Office Hours を利用することができる
• ただしバッチの最初の週と Demo Day の直前はそのバッチ用に確保されている
28
Office Hours
1 2 30
Picplum at YC office hours in July. Photo Credit: Garry Tan
http://paulstamatiou.com/startup-user-retention-lifecycle-email/
29
その他のオフィスアワー
• Grouped Office Hours
• バッチをカテゴリに分けて、5 ~ 6 のスタートアップと複数のパートナーがオフィス
アワーを行う
• スタートアップはお互いの課題を聞きけるほか、成長度合いも知れる
• Company Office Hours
• YC の支援企業である Apple や Google、Rackspace などがテクニカルな問題を解決
するためのオフィスアワーを行う
• Investor Office Hours
• Sequoia や Andreessen Horowitz から投資家を招いてのオフィスアワーを行う。投資
はせず、投資家からのフィードバックをもらう場
• 変曲点ミーティング
• 分岐点にあるスタートアップ 1 社に対して複数のパートナーが多方面から一斉に指
摘する
30
Other Office Hours
1 2 30
https://www.ycombinator.com/atyc/ 31
夕食会: 毎週火曜日に開催
• 毎週火曜日の 14 時から開催
• 18 時ぐらいに集まり出し、19:15 ぐらいから Dinner 自体は開始する。テーブルは
Kate Courteau がデザインした 30 フィートの白テーブル。
• 18 時までは各チームの進捗度合をお互いに見せ合う、小規模な Demo Day を行う
• 食事をとった後、スタートアップ業界の有名人の講演が始まる
• 基本的には自分のスタートアップで起きた裏話をしてもらう(録音や公開は禁止)
• 実践的なアドバイスを様々な角度で話してもらえるので刺激的
• その後質疑応答が終わると、小さなグループに分けれて会話が始まる。その際に YC
が講演者と、特に話したがっているスタートアップをつなげたりする
32
Dinner
1 2 30
http://www.paulgraham.com/yctable.html 33
最後の夕食会: デモデーから1週間後
• Demo Day から 1 週間後、資金調達に関するアドバイスをする場として設定される
• 高い valuation を追ってはいけない、と釘を刺される。特に株の持ち分を減らしすぎ
ないようにすること。
• 何か分からないことがあったら相談するようにアドバイスされる。
• その後、定期的に Dinner が同期で開催されることもあれば、それぞれの地域に戻って仕
事を続けることもある
• なお、YC 終了時にはスタートアップの 30% が co-founders の一部を失っている
34
Last Dinner
1 2 30
その他のイベント
• Angel Coaching
• 組になった個人投資家によるコーチングが週に一度定期的に行われる
• Mini-conference
• 営業や資金調達など、トピックを絞ったカンファレンスを年間 10 – 15 回開催
• YC 現役ならびに卒業生のみが参加できる
35
Other Events
1 2 30
Recommended Actions
「悪いが Y Combinator に参加しているんだ。目を覚ましてから寝るまで仕事をし続けて
いないと減点されてしまう。だから付き合えないんだ」と言ってやれ。みんな納得する。
(The Launch Pad)
37
真似る場合のおすすめ
• スタートアップの同期を作る
• 3か月の間だけ毎週定めた日に集まるスタートアップの仲間を作る
• 定期的に状況を報告しあい、またお互いがお互いの顧客になること
• ビジネスのリズムを真似る
• アドバイザーとの Office Hours の合意を得る
• 対外的な発表の機会を定期的に作る
• 毎週計測して報告する
• 毎週の目標を設定し、それを達成するために三か月走り抜く
38
Recommendations
参考文献
• The Launch Pad: Inside Y Combinator
• Accelerate: Founder Insights Into Accelerator Programs
• MEET GENERATION Y Y COMBINATOR 世界最強のITビジネス・ブートキャンプ(WIRED
Single Stories 004)
• Do More Faster: TechStars Lessons to Accelerate Your Startup
• その他 Y Combinator の Web サイトなど
• http://www.ycombinator.com/
39
Reference
40
Y Combinator
世界で最も成功しているスタートアップ養成所

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  • 6. 6 Y Combinator 500 Startups Techstars (incl. franchise) AngelPad Launchpad LA MuckerLab Microsoft Ventures Stage Seed - Later Seed Seed - Later Seed Seed Pre-seed Seed - Later 2013 Overall Ranking 1 - 2 3 5 4 - Difference Network Marketing Mentorship Enterprise Cloud, Mobile Pre-seed Customer Fundraising by Grads. (avg.) $5.8M $0.7M $3.2M $2.7M $2.3M $5.8M $1.2M Location Mountain ViewMoutain View Boulder, othersSan Francisco Santa Monica Sana Monica WW (7 plc.) Period (month) 3 4 3 3 4 3 - 4 4 Times / Year 2 2 1 2 anytime 1 2 Fee 7% 7% 7 - 10% 6 - 7% 6% 6 - 8% 0% Funding $120k $100k (25k for program) $120k $60k $25k - 100k $21k $0 Capacity 100+ 30 10 12 8 6-10 10 (each plc.) Co-Working Space - Yes Yes Yes Yes Yes Yes Acceptance Rate <2% <3% <1% <1% <1% <1% <3% Application Deadlines Mar. / Oct. depends depends TBD anytime 12/31 See websites 2015年1月時点の情報であり、詳細はご自分でご確認ください。Ranking 出典は http://yael-hochberg.com/rankings.htm, Fundraise は Seed-db 著名なアクセラレータープログラムの比較 !
  • 8. Y Combinator 期間中に言われること •優れたプロダクトを作る (コードを書く) •顧客と話す •適度な運動 •食事 •睡眠 それ以外はするな 8 Y Combinator Principles
  • 9. 具体的なアクション 即刻リリースしろ • ユーザーからフィードバックを集めて改良する • それを繰り返しながら Demo Day までになるべく多くのユーザーを獲得する 毎週数字で測れるものを作れ • 10% の成長を目標に毎週計測する。そしてある週の目標達成に失敗したら、次の週 は二度と失敗しないようにする方法を考えること。 • 目標設定は集中力を養うのに効果がある。数百のやるべきことの中から、目標達成 のために必要な仕事のみを選択肢、適切な時間の使い方を考え抜くこと。 (最初の二か月は)資金調達はするな • プロダクトに集中するため。ただし Demo Day では投資家から調達金額を聞かれる ので、タイミングよく始めること。 9 Actions
  • 10. ポリシー 期間中 Bay Area に住むことだけが義務 • Office hours などでの Face to Face のコミュニケーションを重視している • Dinner などのイベントに極力参加してもらう(ただし義務ではない) • また Mountain View はその他の遊び場がなくて気が散らなくて良いのでお勧め コワーキングスペースは設けない • 投資家の目が光るスペースで仕事することで、スタートアップの自律性を奪うと考 えているから。またスタートアップ独自の文化を作れないことを懸念している • コワーキングスペースではプロダクトに集中できないしカジュアルなコミュニケー ションもできない 秘密主義 • 参加スタートアップを発表しない:まだ発表できる段階ではないものが多いため • Dinner で失敗談などをオフレコで話してもらう 10 Y Combinator Polices
  • 11. Y Combinator から得られるもの 11 Benefits from Y Combinator Network Fund ServiceRhythm of Business
  • 12. ベネフィットの詳細(例) 12 Details of Benefits Network Fund ServiceRhythm of Business • YC Partner • Alumni • Graduate • Investor • Press • Customer • Partner (Legal, etc) • Human Resource (from HN) • 7% equity for $120,000 • Easier to Get Higher Valuation in the next round • Sequoia & Andreessen Horowitz Training • Kick Off • Office Hours • Weekly Dinner • Guest Speaker • Prototype Day • Angel Day • Rehearsal Day • Alumni Demo Day • Demo Day • Last Dinner • Free Services (cloud, bio lab, net, etc.) • Professional Service • Standard Document • Office Space (from other companies) • YC User Manual • Mailing List • Internal Database (investors, etc.) • Mini-conference • Internal Tools
  • 13. ビジネスのリズムは自分たちで真似が可能 13 Rhythm of Business is Mutable Network Fund ServiceRhythm of Business • YC Partner • Alumni • Graduate • Investor • Press • Customer • Partner (Legal, etc) • Human Resource (from HN) • 7% equity for $120,000 • Easier to Get Higher Valuation in the next round • Kick Off • Office Hours • Weekly Dinner • Guest Speaker • Prototype Day • Angel Day • Rehearsal Day • Alumni Demo Day • Demo Day • Last Dinner • Free Services (cloud, bio lab, net, etc.) • Professional Service • Standard Document • Office Space (from other companies) • YC User Manual • Mailing List • Internal Database (investors, etc.) • Mini-conference • Internal Tools 自分たちで 真似が可能
  • 16. 1バッチのスケジュール 16 Time Schedule 1 2 30 Kickoff Demo Day Prototype Day Angel Day Rehearsal Day Alumni Day After Party Party Reunion Dinner Office Hours (Individual, Group, Company, Investor) Tuesday Dinner Angel Coaching Mini-conference OneShotActivityRecurrentActivity month Last Dinner
  • 17. オリエンテーション: Day 1 • Sam Altman (昔は Paul Graham) からの 2 時間の「YC で大切なこと」のレクチャー • 基本的な内容は PG の著書やエッセイに書いてあることと同じ • 「今すぐ始めろ」と言われてオフィスアワーも開始される • Demo Day の日程の発表 • The Process の解説 • 企業設立の基本事項について (主に YC の CFO である Kirsty Nathoo から) • 関連書類や YC からの投資、YCVC ($80k) に関する情報の提供 • 企業設立や財務、スタートアップの資金調達や福利厚生、給与、出資金の使い方な どを解説 • Stock Option の行使価格や税金の払い方の相談にも乗ってくれる • その後 YC の様式に従って独立法人を作る 17 Kickoff - Orientation 1 2 30
  • 18. Author Kevin Hale from San Francisco, CA, United States http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paul_Graham_talking_about_Prototype_Day_at_Y_Combinator_Summer_2009.jpg 18
  • 21. プロトタイプ デー: 開始後 3 ~ 4 週間 • Mini-Demo Day 的なイベントとして実施 • バッチ開始約 1 か月後に設定される、初めて全チームが何をやっているかを知る場。 • 目的としてはプレゼンの方法を考えさせるために行われる。 • そのバッチのメンバーしか参加できないし、事前準備は不要と言われる • 各プレゼンが終わると Paul Graham からのプレゼンのフィードバックが受けられる • また同じバッチの同期で、お互いに手伝えるところは手伝えるようにと促される • 参加者投票での上位 10 チームの発表 • 各参加者は 2 つのチームにメールで投票できる。投票は投資家目線で行う 21 Prototype Day 1 2 30
  • 23. エンジェル デー: 期間の半ば • 非公式で簡単なプレゼンをエンジェル向けに行う(Demo Day と同じスタイル) • Angel Day 後は、個人投資家から組になりたいスタートアップを選んでもらい、YC 側が マッチングを行う • その後 Demo Day まで、スタートアップは 2 人の個人投資家と組になり、定期的に 会いながら Demo Day まで指導を受ける • 個人投資家には電話や対面で週に最低一度話すことをコミットし、Demo Day まで プレゼンの練習台になる • そして個人投資家は次のラウンドである程度の投資が許される(正式ではないが) 23 Angel Day 1 2 30
  • 24. デモ デー • 数百人の投資家に対して各チームは 150 秒でプレゼンを行い、今の段階で投資家を納得 させる • 1バッチ中のスタートアップの数が増えたため2日間に分けて開催 • 招待を受けるためには登録が必要 • Demo Day の様子は各プレスに取材される • 注目のスタートアップは記事が出たり、ビデオが撮影されることもある • Demo Day 後は、各チームと YC が共同で連絡を取り合いながらスムーズな資金調達を行 えるように YC がサポートする • a breadth first search, weighted by expected value で投資家を探すようアドバイス • 場合によっては、YC が投資家と直接話す場合もある 24 Demo Day 1 2 30
  • 27. その他のマイルストーン • Party • 1 週目か 2 週目に実施される。その後 Home party が行われるときもある。 • Rehearsal Day • Demo Day の1週間前に設定される。Prototype Day と形式は同じ • 早くしゃべりすぎることやスライドのフィードバックをもらう • Alumni Demo Day • Demo Day 前日のリハーサル目的で卒業生たち向けに Demo を行う • 卒業生によるエンジェル投資が決まることもある • After Party • Demo Day 後、投資家たちが帰った後のパーティー • Reunion Party • バッチ終了の 6 週間後ぐらいに行われるパーティー。卒業後、そのぐらいのタイミ ングでは大体のスタートアップが凹んでいるので励ますために行われる • その後定期的に同期による Dinner が開催されることもある 27 Other Milestones 1 2 30
  • 28. オフィスアワー • 空き時間が提示され、スタートアップがシステムで予約してオフィスアワーを行う • 1 スロットは 20 分。週に 2, 3 日設定されることが多い。 • スタートアップから時間が空いているパートナーに申請することができる • メンター制ではなく、すべてのパートナーに助言を求めることができる • 話す内容はスタートアップのステージによって異なる • 時間の 1 割は大きなビジョンについて話し、Growth のチェックのほか、基本的に緊 急な問題について話す • 初期段階は「何を緊急の問題とすべきか」を話すことが多く、アイデアが決まった 後は「最初に何を作るべきか」を議論する。その後「どうリリースすべきか」「投 資家へのピッチ」についてホワイトボードの前で話す。リリース後は「もっとユー ザーに近づく方法」や Demo Day 前はプレゼンについて話すことが多い。 • 弁護士や専門的なことを聞くことも可能 • YC 参加者は卒業後も Office Hours を利用することができる • ただしバッチの最初の週と Demo Day の直前はそのバッチ用に確保されている 28 Office Hours 1 2 30
  • 29. Picplum at YC office hours in July. Photo Credit: Garry Tan http://paulstamatiou.com/startup-user-retention-lifecycle-email/ 29
  • 30. その他のオフィスアワー • Grouped Office Hours • バッチをカテゴリに分けて、5 ~ 6 のスタートアップと複数のパートナーがオフィス アワーを行う • スタートアップはお互いの課題を聞きけるほか、成長度合いも知れる • Company Office Hours • YC の支援企業である Apple や Google、Rackspace などがテクニカルな問題を解決 するためのオフィスアワーを行う • Investor Office Hours • Sequoia や Andreessen Horowitz から投資家を招いてのオフィスアワーを行う。投資 はせず、投資家からのフィードバックをもらう場 • 変曲点ミーティング • 分岐点にあるスタートアップ 1 社に対して複数のパートナーが多方面から一斉に指 摘する 30 Other Office Hours 1 2 30
  • 32. 夕食会: 毎週火曜日に開催 • 毎週火曜日の 14 時から開催 • 18 時ぐらいに集まり出し、19:15 ぐらいから Dinner 自体は開始する。テーブルは Kate Courteau がデザインした 30 フィートの白テーブル。 • 18 時までは各チームの進捗度合をお互いに見せ合う、小規模な Demo Day を行う • 食事をとった後、スタートアップ業界の有名人の講演が始まる • 基本的には自分のスタートアップで起きた裏話をしてもらう(録音や公開は禁止) • 実践的なアドバイスを様々な角度で話してもらえるので刺激的 • その後質疑応答が終わると、小さなグループに分けれて会話が始まる。その際に YC が講演者と、特に話したがっているスタートアップをつなげたりする 32 Dinner 1 2 30
  • 34. 最後の夕食会: デモデーから1週間後 • Demo Day から 1 週間後、資金調達に関するアドバイスをする場として設定される • 高い valuation を追ってはいけない、と釘を刺される。特に株の持ち分を減らしすぎ ないようにすること。 • 何か分からないことがあったら相談するようにアドバイスされる。 • その後、定期的に Dinner が同期で開催されることもあれば、それぞれの地域に戻って仕 事を続けることもある • なお、YC 終了時にはスタートアップの 30% が co-founders の一部を失っている 34 Last Dinner 1 2 30
  • 35. その他のイベント • Angel Coaching • 組になった個人投資家によるコーチングが週に一度定期的に行われる • Mini-conference • 営業や資金調達など、トピックを絞ったカンファレンスを年間 10 – 15 回開催 • YC 現役ならびに卒業生のみが参加できる 35 Other Events 1 2 30
  • 36. Recommended Actions 「悪いが Y Combinator に参加しているんだ。目を覚ましてから寝るまで仕事をし続けて いないと減点されてしまう。だから付き合えないんだ」と言ってやれ。みんな納得する。 (The Launch Pad) 37
  • 37. 真似る場合のおすすめ • スタートアップの同期を作る • 3か月の間だけ毎週定めた日に集まるスタートアップの仲間を作る • 定期的に状況を報告しあい、またお互いがお互いの顧客になること • ビジネスのリズムを真似る • アドバイザーとの Office Hours の合意を得る • 対外的な発表の機会を定期的に作る • 毎週計測して報告する • 毎週の目標を設定し、それを達成するために三か月走り抜く 38 Recommendations
  • 38. 参考文献 • The Launch Pad: Inside Y Combinator • Accelerate: Founder Insights Into Accelerator Programs • MEET GENERATION Y Y COMBINATOR 世界最強のITビジネス・ブートキャンプ(WIRED Single Stories 004) • Do More Faster: TechStars Lessons to Accelerate Your Startup • その他 Y Combinator の Web サイトなど • http://www.ycombinator.com/ 39 Reference