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トップページ 報道発表資料一覧 "SoftEther VPN 2.0 Release Candidate 1" を公開Select Language:

 

2005年9月30日(金)

ソフトイーサ株式会社 (茨城県つくば市)
代表取締役 社長 登 大遊


Linux, FreeBSD, Solaris, Mac OS X に新たに対応し、
住民基本台帳カードと連携したユーザー認証機能も搭載

"SoftEther VPN 2.0 Release Candidate 1" を公開



 筑波大学発ベンチャー企業である ソフトイーサ株式会社 (代表取締役 登 大遊/本社所在地 茨城県つくば市) は、SoftEther VPN 2.0 Release Candidate 1 (以下 RC1) ビルド 4800 を、本日公開いたしました。

 RC1 では、9月16日付けで発表いたしました「住民基本台帳カードと連携したユーザー認証」機能が 利用可能になりました。また、Linux 等各種 UNIX OS への対応も行い、従来の Windows (x86 CPU) 以外に、Linux (x86, PowerPC, SH4)、FreeBSD (x86)、Solaris (x86, SPARC), Mac OS X (PowerPC) の各種プラットフォーム上で SoftEther VPN 2.0 を稼動させることができるようになりました。

 

 これまでのベータ版のバージョン表記「Beta」と異なり、ビルド 4800 以降は「Release Candidate」(リリース候補) という表記でベータ版がリリースされます。基本的に、SoftEther VPN 2.0 に搭載されることになる機能は RC1 の段階ですべて搭載されております (コマンドライン管理ユーティリティについては、近日中に提供予定です)。今後はより完成度を高め、不具合が発見された場合はそれを修正することを主要な目的として、ベータテストを継続して行います。

 

 SoftEther VPN 2.0 RC1 に関する詳しい情報は、下記の URL に掲載されており、ソフトウェア本体をダウンロードしてご使用いただくことも可能です。

https://www2.softether.jp/jp/vpn2/

 

RC1 で新たに対応したオペレーティング システムおよび CPU

 従来、SoftEther VPN 2.0 は Windows 版のみが公開されていましたが、RC1 では新たに Linux 版、FreeBSD 版、Solaris 版および Mac OS X 版を開発・公開いたしました。
RC1 では、従来の Windows 版に加え、新たに下記のオペレーティング システムおよび CPU に対応いたしました (表1)。

対応オペレーティング システム 対応 CPU
Linux (カーネル 2.4 以降) Intel x86
PowerPC
日立製作所 SH4
FreeBSD (4.x 以降) Intel x86
Solaris 7 (SPARC のみ)
Solaris 8 (SPARC のみ)
Solaris 9 (SPARC および Intel x86)
Solaris 10 (SPARC および Intel x86)
Intel x86
Sun SPARC
Mac OS X PowerPC

(表1 RC1 で新たに対応したオペレーティング システムおよび CPU)


 SoftEther VPN 2.0 が Windows 以外の各種 UNIX 系オペレーティング・システムに対応したことにより、運用ポリシー上の問題などで Windows サーバーを積極的に VPN サーバーや VPN ゲートウェイとして利用することができなかった環境においても、Linux 等の UNIX 系 OS を使用して VPN サーバーを簡単に構築することができるようになりました。

 また、多くの企業システムで採用されている Sun Microsystems 社の Solaris オペレーティング システム、および SPARC CPU に対応したことにより、SoftEther VPN 2.0 をご利用いただける環境およびユーザー層が増大しました。

 さらに、PowerPC や 日立製作所 SH4 などの組み込み分野で多く使用されている CPU に対応したことにより、スイッチ/ルータなどのネットワーク機器やデジタル家電製品などの組み込み型小型コンピュータが搭載されているデバイスに SoftEther VPN 2.0 を組み込むことも技術的に可能となり、活用方法の幅が大きく広がります。

 

SoftEther VPN 2.0 コマンドライン管理ユーティリティの提供

 RC1 では、表1 に列挙されているプラットフォームで SoftEther VPN Server 2.0 および SoftEther VPN Bridge 2.0 を稼動させることができますが、UNIX 系 OS 上で動作する VPN Server / Bridge の管理ソフトウェアが未完成のため、現時点ではこれらの UNIX 系 OS で動作させる VPN Server / Bridge を管理するためには、別の Windows が動作している端末から SoftEther VPN Server Manager 2.0 (Windows 版) で接続して管理する必要があります。

 ソフトイーサ株式会社では、現在 GUI で提供されている SoftEther VPN Server Manager 2.0 の CUI 版である「SoftEther VPN 2.0 コマンドライン管理ユーティリティ」を 10 月上旬に提供する予定です。このコマンドライン管理ユーティリティは Windows 以外にも各種 UNIX 系 OS で動作し、SoftEther VPN Server Manager 2.0 (Windows 版) で管理することができるすべての操作をコマンドを入力することによって可能とします。また、実行するコマンドをバッチ状に記述して一括処理することも可能になります。

 コマンドライン管理ユーティリティは 10 月上旬に "vpncmd" という独立したソフトウェアとして提供いたしますが、その後に SoftEther VPN 2.0 の新しいビルドがリリースされる時点で、SoftEther VPN 2.0 のプログラムに統合される予定です。

 

その他の変更点

 SoftEther VPN 2.0 RC1 では、UNIX 系 OS への対応の他に、下記の変更点および追加機能があります。

  • 住民基本台帳カード内の電子証明書を用いたセキュアなユーザー認証が可能になりました。

  • Windows 版 SoftEther VPN Server 2.0 で仮想 HUB 内を流れるパケットの処理ルーチンを最適化することにより、VPN パケット処理にかかわる遅延時間を短縮しました。

  • SoftEther VPN 2.0 Beta 4 公開後から現在までにお寄せ頂いた細かな要望や不具合修正が適用されています。

 



今後の VPN 2.0 開発スケジュールについて

 ソフトイーサ株式会社では、次のベータ版ビルドとして、Release Candidate 2 (RC2) のリリースを 10月末を目標に開発しており、SoftEther VPN 2.0 に関するオンライン マニュアルを10月~11月にかけて整備予定です。また、ソフトイーサ株式会社ではソフトイーサVPN株式会社と提携し、2005年11月末を目標に 製品版「VPN 2.0」(仮称) の製品化を進めて参ります。

 

 



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