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art

妄想芸術劇場 #03 クッピイ

1990年の『ニャン2倶楽部』、そして93年の『ニャン2倶楽部Z』創刊当初から設けられてきた投稿イラスト・ページ。先週まで前後編で紹介した「ぴんから体操」をはじめとして、これまで数々の名物投稿者を生み出してきた。そのなかでも「クッピイ」氏は1990年のニャン2創刊時から投稿を開始し、現在は追い切れていないけれど2010年代前半までは確実に継続していた常連投稿者である。20年以上にわたって、ほとんど途切れること...

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LATEST ISSUE
最新号 2025年01月01日 Vol.627

design

写真とドレスの関係性 ―「ファッション写真が語るモード」展を見て

ファッション好きのひとがいて、ファッション写真好きのひとがいる。でもこの2つの世界はいつもそのまま重なるとはかぎらない。 服は美しい服、可愛い服というふうに見るのだし、ファッション写真はまず美しい写真として見るので、そこにどれだけ美しい服が写っているのか、がいちばん大切かというと、そうとはかぎらない。ヘルムート・ニュートンの写真はまず「写真としてかっこいい」のであって、そこに写ってるボンデージ・ファッションやスタイリストの腕のほうに唸る、というひとは少数派だろう(スタイリングするほど着てないし)。

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design

デザインの世間体 029  めくるめく日めくり (写真・文:若生友見)

明けましておめでとうございます!  2025年一発目は何のネタがいいか考えたのですが、私の初期の作品に日めくりカレンダーをテーマにしたものがあるので今回はそちらをご紹介します。 これは「日めくりカレンダーを日めくりカレンダーたらしめているのは、日付け部分よりも周囲のフォーマットなのではないか?」という暴論に近いコンセプトで作った作品です。

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travel

スリープウォーキング・チャイナ 12  闇に惹かれる人々 ──マレーシアで流行する無常信仰を追って  写真・文:無常くん(副書記)

 中国には死神を崇拝する奇天烈な民間信仰がある。その死神は名を「無常(むじょう)」といって、血の涙を流しているわ、長い舌をベロリと垂らしているわ、とにかくキモくてコワい容貌をしているのだが、なぜか中国では根強い人気を誇り、全国各地の廟で盛んに祀られている。  私はかれこれ10年ほどこの無常の調査に取り組んでおり、昨年その成果をまとめた世界初の無常研究書『中国の死神』を上梓した。結果、「こんな神さまがいたなんて!」という驚きの声を読者諸氏から引き出すとともに、日本でほぼゼロに等しかった無常の知名度アップに貢献することができた。  しかし私はいいたい。日本人よ、驚くのはまだ早い。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 83  星占いテロをやめてくれ (写真・文:オカダキサラ)

「今日の星座占いランキングです」という文言を見ると、占い結果が見えないように、できる限り距離を取ります。占いなんて当たるわけない、と思いながら、見て(聞いて)しまうとなんだかんだ気にしてしまうからです。これから占いを公開しますよー、とアナウンサーが事前に案内してくれるならチャンネルを変えるなり、視線を外すなり、耳を塞ぐなり対処ができるのですが、何の気なしに見上げた街の電子掲示板に、星占いランキングが表示されていた日は最悪です。自分の星座が何位であろうと、それだけで不運と呼べます。 なるべく自分の運勢に触れるコンテンツは避けていたのに、どうしても目に飛び込んで来るものがあります。厄年です。

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lifestyle

バンカラ女銘々伝 第19回  「鉄成金」と呼ばれた女 中村照子 (文:平山亜佐子)

明治末から大正時代に権勢を誇ったのは成金である。 数は少ないながら、なかには女性もいた。有名なのは鈴木商店の鈴木よねだ。夫がはじめた砂糖商を未亡人となった後に受け継ぎ、「三井三菱と天下を三分する」と公言するほどの大商社に成長させた。全盛期の1920(大正9)年にはスエズ運河を通過する積荷の一割を占めるといわれるほどだった。ただ、鈴木商店の場合はなんといっても番頭の力に負うところが大きい。その点、今回紹介する中村照子は自力で大博打を打ったところが、よりバンカラ度が高いと思うのである。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  65話 パラパラ (画・文:新開のり子)

私が高校生時代、ディスコが流行っていました。渋谷の公園通りのディズニーショップの辺りにかつて「ラ・スカーラ」というディスコがありました。 サーフボードの形のキーホルダーがラ・スカーラの入場パスでした。 黒のジョッパーズにI.S.(アイエス)と大きなロゴ入りTシャツ、そして黒のk-swissでキメて、「ラ・スカーラ」に向かいます。 踊り狂う人達やクルクル回転する照明を見て、テンションがドンッと上がります。

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travel

ユーラシア後ろ歩き 23  人は地下鉄で暮らせるか (文・写真:多田麻美)

私は、早く宿に戻りたかったので、バスから地下鉄へと乗り換えた。バスや路面電車と違い、地下鉄だと最寄りの駅から宿まで少し歩くことになったが、夜に路線を乗り間違えた時の恐さを思うと、行き先が解りやすい地下鉄の方が気楽だった。 ロシアではモスクワの地下鉄の駅がその宮殿のような豪華さによって有名だ。だが、ペテルブルグの地下鉄の駅にも、なかなかの意匠が凝らされている。

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AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合いありがとうございました。正月らしい?ボリューム満点号になりました。コタツでみかん食べながら、ゆっくりお付き合いしていただけたでしょうか。

最初に取り上げた神戸ファッション美術館は、興味深い展示も収蔵品もたくさんあるのでロードサイダーズではよく取材させてもらっています。六甲アイランドにある美術館までは、JRだと住吉駅(三ノ宮から2つめ)、そこから六甲ライナーというモノレールに乗り換えて10分足らず。三ノ宮駅から30分もかからないので、外から来る人間にはどうってことないのですが、神戸のひとたちは「ちょっと遠いしな~」と、みんな言う。

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BACKNUMBERS
バックナンバー

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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