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Docker、オフィシャルイメージのOSをAlpine Linuxへ切り替える計画が明らかに。OSの軽量化に傾倒するDocker

2016年2月10日

Dockerは現在、同社が提供するオフィシャルなDockerイメージのOSにUbuntu Linuxを採用していますが、これをAlpine Linuxへ切り替える計画があることが明らかになりました。

海外のメディアで次のように報じられています。

UbuntuからAlpine Linuxへの切り替え計画が明らかになった理由は、同社の従業員がHacker Newsのスレッドで次のように発言したため

Incidentay, we have hired Natanael Copa, the awesome creator of Alpine Linux and are in the process of switching the Docker official image library from ubuntu to Alpine.

私たちは(Dockerに)雇われており、Alpine Linuxの開発者であるNatanael Copaと私たちは、DockerのオフィシャルイメージのライブラリをUbuntuからAlpineへ切り替える作業をしているところだ。

ただし正式な発表は行われておらず、本当にDockerがAlpine Linuxを採用するかどうかは未確認です。

Alpine Linuxはわずか5MBのベースイメージ

Alpine Linuxは、静的リンクに最適化された標準Cライブラリの「musl libc」と、組み込みなどでよく使われているLinuxユーティリティの「BusyBox」をベースにした非常に軽量でセキュアなLinuxディストリビューションです。

Qiitaに投稿された記事「Alpine Linux で Docker イメージを劇的に小さくする - Qiita」によると、Ubuntuなど従来のディストリビューションのベースイメージは100MB以上ある一方、Alpine Linuxは5MB程度しかありません。

多数のコンテナを扱う場合にはAlpine Linuxの軽量さは有利に働くことは間違いないでしょう。

OSの軽量化に傾倒するDocker

先月Dockerが買収したUnikernel Systemsも、数メガバイトしかない非常に軽量なOSレイヤを用いることで1秒以内で高速に起動する仮想マシンを実現しています。

Dockerはもともと、従来の仮想マシンよりも軽量で高速に扱えることが大きな利点の1つとして注目され始めました。同社はいまでもそれを重視し、OSの軽量化という手段をさらに推し進めることで、その利点を高めることにまい進しているようにも見えます。

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Junichi Niino(jniino)
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