日本ハムが「ポ~ニョポ~ニョ禁止令」を発令することが6日、分かった。練習中は流行歌などをBGMに雰囲気を盛り上げているが、その中で昨年のヒット映画の主題歌「崖の上のポニョ」を排除する方針を決めた。理由は今季2年目のジェイソン・ボッツ内野手(28)が昨季不振の際に、同曲の替え歌で応援団から“ちゃかされ”て傷心。心情に配慮し、敬遠する措置をとる。
汚名返上を期す助っ人に朗報だ。昨年6月に途中加入したボッツが、ポニョの“トラウマ”から解放されることになった。大不振だった8月10日西武戦。活躍に不満だった日本ハム応援席に異変が起きた。それまでは歴代外国人選手の応援歌を流用してきたが、一時的に「崖の上~」の歌詞を替えた応援がスタートしたのだ。
<歌詞>ボッツ
ボッツ
ジェイソン・ボッツ
遠い国からやって来た。大きな、大きなファウル
成績次第では今季契約はなかった当時の状況「崖っぷち」と「崖の上」を引っかけられた、いわば“ブーイング”のような対応。山中通訳によれば「本人も(変化は)理解していた」という。ほかの関係者によればかなり心を痛めていたようで、落ち込みぶりも見られた。
キャンプ地では例年、選手の選曲した曲が大音量でかかるが「崖の上~」が含まれているか、周囲がチェック。進退がかかった1年の出だしで、ボッツの集中力をそがないようにと配慮する。球団関係者は「もともと、アップテンポな曲が多いが一応、ポニョには気を付けたい」と真顔で話す。映画同様に“大ヒット”を打てるか、大橋のぞみちゃんにかかっている。【高山通史】
[2009年1月7日10時50分
紙面から]ソーシャルブックマーク