大学生の勉強でも生涯学習でも、Googleは学習に欠かせないツールになっています。そこで、あなたの学習に役立つGoogle検索のコツと、その他のアプリの効果的な使い方をお教えします。
過去に取り上げたものも含まれますが、学習向けのコツに注目して、もう1度ここでおさらいしておきましょう。
必要な情報をズバリ見つける
通常のググり方は知っていても、効率的なググり方を知っている人はあまり多くありません。「Hack College」による上記動画が、3つのコツを1分間でわかりやすくまとめてくれています。
1. 具体的に検索
- 特定のサイト内で探す: site:[webサイトのURL]と検索フレーズ
- 著者名で探す: author:[著者名]
- タイトルに含まれるワードで探す: intitle:[検索ワード]
2. ファイル形式で検索
- filetype:[jpg/doc/pdfなどの拡張子]
3. 検索範囲を広げる
アスタリスク(*)を空欄を埋めるためのワイルドカードとして使う。例えば、「Why money is*」(お金はなぜ*)など
以下は応用編です。
練習用の試験問題や参考資料を探す
「site:」演算子を使って「site:ac.jp」と指定すれば、大学などの教育サイトのみを検索できます。例えば、「site:ac.jp 化学 試験」などのようにすれば、練習用の試験問題を探すことができます。さらに、「filetype:pdf」または「filetype:doc」と組み合わせることで、試験問題の文書のみを探すことができるようになります。検索演算子についてはこちらのGoogleヘルプページをご覧ください。また、より高度な演算子についてはこちら(英語)が便利です。ヘルプファイルはhlp、Javascriptファイルはjsなど、非公式なファイル形式についてはこちら(英語)をご覧ください。
歴史/政治を学んでいる学生さん(または政府に興味がある人)には、「site:go.jp」も便利かもしれません。
詳細なリサーチ
演算子「related:」を使うと、類似サイトを検索して、リサーチの幅を広げることができます。例えば、「related:www.lifehacker.jp」などのように使います。
検索結果の制限
たとえば、教授からある情報源の使用を禁じられたとします。そんなときには、-(ダッシュ)演算子を使って、特定のサイトを検索結果から除外できます。たとえば、「暗号 -site:wikipedia.org」のように。これは、1つの言葉に複数の意味がある場合にも使用できます(「ジャガー -車」など)。
同様に、日付や単位などの数値の範囲で検索したい場合は、ピリオド2つ(..)を使って範囲を指定します。例えば、「製造 1990..2001」や「ラップトップ ..$1000」のように(最小値または最大値のみを指定する場合は、片方の数字を省略します)。
演算子を組み合わせる
上記のトリックを組み合わせることで、あらゆる検索が自由自在になります。例えば、「site:nytimes.com high school "test scores" -SAT 2010..2014」で検索をかけると、2010年から2014年の高校生による試験の得点でSATを除いたものを、ニューヨーク・タイムズ紙のサイト内で探すことができます。
以上をわかりやすく図示したものがこちら(英語)にありますので参考にしてください。
Google検索のショートカットを使う
わざわざウェブページを開かなくても、ブラウザが答えを教えてくれる場合があります。
定義を調べる
「define [単語]」と入力すると、単語の意味を調べることができます。
計算
計算や単位変換も、ブラウザがすぐに答えてくれます(エンターすら押さずにOK!)。
Googleに空欄を埋めてもらう
オートコンプリート機能により、検索フレーズの一部を入力するだけで答えが得られることもあります。例えば、「Martin Luther King Jr. was born on」(マルチン・ルーサー・キングJr.の誕生日は)と入力するだけで、「January 15 1929」と出てきます。同様に、「Thomas Edison invented」(トーマス・エジソンが発明したのは)と打つと、有名な発明がいくつか表示されます。また、Googleのナレッジグラフ(検索結果ページの右側に検索ワードの情報が表示されもの)なら、探している答えをさらに素早く示してくれることも。オートコンプリートが役立たなければ、ワイルドカード「*」を使用することで、より多くの答えを得ることができます。例えば「Obama voted * on the * bill」(オバマは*法案に*と投票した)と検索すれば、様々な法案にまつわるストーリーが出てくるでしょう。
Googleドライブでリサーチ結果を整理・引用
Googleドライブにはリサーチツールが付いていて、あなたが論文を書いている間に情報を収集してくれます。さらに、引用文献を見つけて定型のフォーマットで文書に挿入してくれるので、本当に助かります。
実行するには、文書またはプレゼンテーションの作成画面で「ツール」メニューから「リサーチ」を選択し、検索したい用語を入力します。文書内の検索したいワードまたはフレーズを右クリックしてもOK。検索ボックスのGoogleアイコンをクリックすると、「画像」「論文」「引用」などのプルダウンメニューが表示され、検索結果を絞り込めます。
リサーチウィンドウに表示されたリンクにマウスオーバーすると、「プレビュー」ボタンが表示されます。クリックすると新しいタブでページが開き、選択したテキストを文書内にドラッグ&ドロップできます。「引用」ボタンを押すと引用を取得します(MLA、APA、またはシカゴスタイル)。「リンクを挿入」ボタンで、作業中の文書内にサイトのリンクを挿入できます。
GoogleブックスとGoogle Scholarを利用する
かつて、論文執筆のための資料探しには、必要な情報が載っているかもしれない本を探すために図書館に行かなければなりませんでした。ところが今は、Googleブックスで関連書籍(雑誌含む)を検索し、部分的に引用したり、参考文献目録用に書誌情報を引っ張ってくることができます。
books.google.comから、リサーチを開始しましょう。ブックス検索オプションでは、言語、著者、出版日などを指定して、より高度な検索を実施できます。「検索ツール」を使って、プレビューのあるものを表示したり、本または雑誌を指定したり、日付で絞り込んだり、日付で並べ替えたりすることができます。
公開されている本はPDFでダウンロードできます。著作権切れの本や著者/出版社によって許可された本は、すべてを閲覧できます。本の内容の検索も可能で、検索ワードがハイライト表示されます。今後のために、本をライブラリに追加しておくこともできます。
さらに、タイトルで検索すると概要ページが表示され、人気のある段落、ワードクラウド、書誌情報、その他の参考情報を確認できます。
最後に、研究資料(ジャーナルや特許など)を探す際のGoogle Scholarの使い方を教えてくれる、ダン・ラッセル氏のビデオを紹介します(Googleによる一覧はこちら)。
MELANIE PINOLA(原文/訳:堀込泰三)