こんばんは傍島です。
涼しくなり、絶賛、食欲の秋です。私が住む地域では、黒枝豆に栗、そして松茸と大地の恵みが楽しめます。これらが落ち着くとカニの季節がやってくるので、一年でも最も美味しい季節を迎えることになるワケです。もう楽しみで仕方がありません(笑)。
今秋、Appleからの恵みといえば、『iOS 5』と『iPhone 4S』です。iPhone 4Sは、見送りの予定ですが、iOS 5へは早々とアップデートして堪能しています。iOS 5では、弱点だった通知システムがモダンな設計となり、使いやすくなりました。また、いつものごとく初物にはどこかにバグがあり、我慢しながら使うんだろうなぁ...と覚悟していたのですが、幸か不幸かバグにも遭遇せず、非常に快適に使っています。
円熟の極みとも言えるiOS 5には、忌まわしい「ホームボタンが反応しない」という問題に対する解決法も用意されているので、ご紹介します。ホームボタンをデコピンしている人は、続きをご覧ください。
その解決策とは、ホームボタンをソフトウェア的に実現する機能です。
有効にするには「設定>一般>アクセシビリティ」の「身体機能サポート」にある「AssistiveTouch」を「オン」に設定します。すると、画面上に黒い四角バックの白い丸ボタンが表示されるはずです。それをタップすると、画面中央に「ジェスチャー」、「デバイス」、「ホーム」、「よく使う項目」が表示されます。これの「ホーム」を押すと、ホームボタンを押した時と同じ操作になるというワケです。
たどってきたメニューからもわかるように、この機能はホームボタンを力を入れて押せないハンディキャップを持つ人向けの機能のようですが、毎朝儀式のごとくホームボタンをデコピンしている人達にとっても有用です。これでイライラと指先の痛みから解放されます。このボタンは、置き場所を変えることもでき、白いボタンをドラッグすれば、画面の四辺のどこへでも置くことができます。
先でも説明したように、この機能はハンディキャップを持つ方々向けの機能ですが、健常者でも活用できます。こうした部分に力を入れることができるのは、先頭を走るiOSだからこそかもしれません。また、効率だけを求めるための道具ではなく、あらゆる人達の能力を高める道具として、あるべき姿に向かっているようにも感じます。私がコンピュータに魅力を感じたのは、こうした側面だったはずと思い出させてくれるキッカケにもなった機能です。是非、一度お試しください。
(傍島康雄)