イオンとNTTドコモ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の3社は1月24日、JR東日本とドコモが共同開発した、電子マネー「Suica」とクレジット決済「iD」の両方に対応する決済端末を、イオン店舗に導入することを発表した。
2月1日よりジャスコ、イオンスーパーセンター、マックスバリュー、メガマート、カルフールなど関東の89店舗で導入を開始、約4000台を設置する。2008年度中には全国のイオンのショッピングセンター約3700拠点2万3000店に、共用リーダー/ライター約5万台を設置する計画だ。
なお2月1日から、3社共同で「イオンで『Suica』とケータイクレジット『iD』使えます♪」キャンペーンを実施。テレビCMを放映するほか、車体広告やポスター、自動改札広告などの交通広告、メッセージFなどの携帯電話を使った広告を展開し、「イオンSuicaカード」(2005年12月の記事参照)やモバイルSuica、イオンiD(2006年10月の記事参照)の入会/利用促進キャンペーンを行う。
ドコモとJR東日本は2005年7月に、ドコモのクレジットカード機能(現在の「iD」、特集ページ参照)とSuica電子マネーの共通インフラを構築することを発表しており(2005年7月の記事参照)、2006年4月には共用リーダー/ライターについても言及している(2006年4月の記事参照)。今回、イオン店舗でこの共用リーダー/ライターが初めて導入されることになる。
イオン系列のコンビニエンスストア「ミニストップ」も、2008年度中に全国の店舗で共用端末を導入予定だ。ミニストップでは現在、一部店舗でSuicaとEdyを導入しているが(2006年11月の記事参照)、導入店舗にはSuica専用端末とEdy専用端末の両方が設置されている。イオン広報部によれば、Suica専用端末は今後、Suica/iD共用端末にリプレースされていくという。
リーダー/ライターはSuicaとiDの2方式に対応するほか、後から他の決済方式も追加することができる仕様になっている。「今のところは2方式でスタートする。今後、非接触ICを使った他の決済方式についても、追加して導入する可能性を検討している」(イオン広報部)。
なおイオンは2006年3月に銀行業への参入を発表しており、「イオン銀行」(仮称)では独自方式の電子マネーを使う方針を明らかにしている(3月10日の記事参照)。
イオンの独自電子マネーについてはまだ詳細が明らかになっていないが、イオン広報部では「電子マネーがどのように展開予定か、詳細についてはまだ決まっていないが、始まれば(Suica/iDの)共用端末に追加して載っていくになるだろう」と話している。
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