64ビットWindows対応のプログラミングで注意すべきは、構造体のアライメントとパディングの問題だ。4月に行われたワークショップで筆者がおもしろいと感じたことを紹介する。(特集:64ビットコンピューティング最前線)
C MAGAZINE 2005年6月号より転載
昨年まで私が編集作業マシンとして使っていたのは、Pentium II 300MHz(450MHzにオーバークロック)だったのですが、いろいろとあって今年の初めにAthlon 64 3500+(2.2GHz)にアップグレードしました。
初めは編集作業の安定性を考えて32ビット版のWindows XPでがまんしていたものの、MSDN会員向けに届いたWindows XP x64 Edition評価版の案内を見ていたらどうしてもがまんできなくなってOSを入れ替えちゃいました。当然、最初はグラフィックカードやプリンタドライバが整っていないので仕事には多少の支障がありましたが、Visual Studio 2005(β1)を動かしたりしてはニヤニヤする毎日。
そこへ、またもMSDN事務局から「64ビットWindowsプラットホームワークショップ」の案内が……。ちょうど、C MAGAZINEの入稿で忙しいときでしたが、個人的な興味が最優先、ボスに確認をとる間も惜しいので、事後報告ということにして即申し込みました。
問題のワークショップは4月7日、8日に開催されたIntel Developer FORUMの会場で行われました。仕事をさぼって自分だけ楽しんできたというと申しわけないので、ワークショップで聞いてきた内容の中から気になった点を紹介しましょう。ただし、64ビットアーキテクチャの詳細やプログラミング手法などは、本号でもch3氏が、特別記事「新しい64ビット環境x64の特徴と開発手法――AMD64とEM64T」(ITmedia編集部注:Cマガジン2005年6月号62〜73ページ)で解説されているのでそちらをご覧いただくこととして、ここでは開発のための記事では取り上げにくそうな部分で、筆者がおもしろいと感じたことを紹介します。
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