Windows付属のエクスプローラの機能に飽き足らない場合は、ファイラーを使ってみよう。フォルダのタブ切り替えをはじめ、最近進化が著しいタブブラウザのような使い勝手のものもある。
初めて「Firefox」や「Sleipnir」「Internet Explorer 7」などのタブ型ブラウザを使ったとき、タブを使ってウィンドウを切り替える便利さに感心した人は多いだろう。
いったんタブの便利さに触れると不満に思えてくるのが、ファイルの管理だ。Windowsユーザーなら、フォルダを開いたりファイルを移動するのに、Windows付属のエクスプローラをそのまま使っている人がほとんどだろう。「これもタブで切り替えて管理できれば、デスクトップがウィンドウだらけにならないで済むのに……」と思ったことはないだろうか。
ファイル管理ソフト(ファイラー)と呼ばれるソフトウェアには、フォルダをタブごとに切り替えてファイルを管理できるものがある。これを使えば「デスクトップがウィンドウだらけ」を避けられる。キーボードショートカットやマウスジェスチャーのような、先進的なブラウザで採用している機能も取り入れている。
ファイラーは機能も見た目も多種多様だが、ここでは見た目はできるだけシンプルでエクスプローラに近く、エクスプローラに慣れた人が違和感なく使えること、タブ形式でフォルダを見ることができることを重視して3つのソフトウェアを紹介する。
MDIEのウィンドウ上部には多くのアイコンが並び、まるでブラウザのように使える機能がそろっている。たとえば、タブを一度に閉じる機能だけでも「すべてのタブを閉じる」「アクティブなタブから右側(左側)を全部閉じる」「アクティブなタブ以外をすべて閉じる」などのアイコンがある。
このほか、ウィンドウを閉じないようにタブをロックしたり、ウィンドウをタブ表示でなく縦や横に並べる表示に切り替えたりといった機能もある。
マウスジェスチャーを多用する人にもお勧めだ。マウスジェスチャーでフォルダの移動などができ、割り当ては自分で設定できる。
Egg Explorerは、キーボードショートカットを多用する人に便利だ。デフォルトではショートカットが割り当てられている動作はそれほど多くないが、ファイルのソートや、新規タブの作成など、最大で118種類の動作に割り当てができる。
その一方、「切り取り」「コピー」「貼り付け」のボタンが用意されているので、マウス派にも使いやすい。例えば、「特定のファイルを別のフォルダに移動する」という最も頻度の高い作業が、ファイル選択−切り取り−移動先のフォルダを選択−貼り付け、と、それぞれクリックしていくだけで済んでしまう。
ExplorerXPは、英語のソフトウェアなのでメニューも英語だ。タブは下部に表示する。Egg Explorerほど種類は多くないが、キーボードショートカットにも対応している。
特徴として、複数のファイル名をまとめて変更したり、複数のファイルを1つにまとめる機能がある。さまざまな形式のファイルに対してまとめる機能を使ってみたところ、3つのテキストファイルを1つにつなげることができたが、Word、Excel、画像ファイル(JPEG)を結合させることはできなかった。
ソフト名 | OS | 利用料 | 作者 |
---|---|---|---|
MDIE | Windows 2000/XP | 無料 | 佐野氏 |
Egg Explorer | Windows 98/98SE/Me/NT/2000/XP | 無料 | AE85氏 |
ExplorerXP | Windows 2000/XP | 無料(非商用の場合) | Nikolay Avrionov氏 |
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