任天堂は10月29日、経営方針説明会を開き、初のスマートデバイス向けアプリ「Miitomo」を来年3月にリリースすると発表した。年内に第1弾をリリースする計画だったが、「アプリの一層の品質向上とスマートデバイス事業全体の最適化を考慮」(君島達己社長)し、来年にずれ込む。新会員サービス「My Nintendo」(マイニンテンドー)もアプリと同時にスタートする。
新アプリは基本無料の「Free to Start」型。ユーザーが自分の分身(アバター)となる「Mii」を作成し、友人のMiiとコミュニケーションができるアプリ。Miiがユーザーが質問をし、ユーザーの答えをもとに友人のMiiとコミュニケーションする仕組みで、「Miiからきかれたことを、Miiが勝手に発信するという『ネタふりコミュニケーション』がMiitomoの特徴」。能動的な人、消極的な人の両方が参加しやすいという。
交流はフレンド登録した友人間のみで、「安心・安全に配慮したコミュニケーションアプリ」だとしている。
新会員サービス「マイニンテンドー」は、新アカウント「Nintendo Account」(ニンテンドーアカウント)がベース。同アカウントはFacebookアカウントやGoogleアカウント、Twitterアカウントでもログインが可能。ニンテンドーネットワークIDはそのまま利用できる。
新サービスでは、任天堂公式サイトからダウンロードソフトが購入でき、ユーザーのプロフィールや購入状況、プレイ状況に応じてプレゼントやソフトがお得に購入できるお知らせなどが届くという。
スマートデバイスも含む新ポイントプログラムもスタート。「ゲーム専用機のソフトで遊んでも、スマートデバイスのアプリで遊んでも、ポイントが付与され、そのポイントはゲーム専用機でも、スマートデバイスでも使える」という。
ゲームを一緒に楽しむ「フレンド関係」を作ることもできるほか、将来はキャラクターデータやゲームのセーブデータをクラウド上に保存することも可能になるという。
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