米Googleと自動車メーカーら6社は1月6日、自動車へのAndroidプラットフォーム搭載促進を目指すアライアンス「Open Automotive Alliance(OAA)」の立ち上げを発表した。参加するのはGoogle、Audi、General Motors(GM)、ホンダ、Hyundai(現代自動車)の自動車メーカー4社と、半導体メーカーのNVIDIA。
発表資料によると、OAAは自動車における技術革新を加速させることが目的という。オープンなAndroidプラットフォームの活用によって、自動車メーカーは最先端技術の提供が容易になり、Android開発者は安全で拡張性の高い方法でドライバーや乗客向けのサービスを提供する新たな機会を獲得するとしている。
OAAでは自動車とAndroid端末の連係強化に取り組んでいる他、将来的には自動車自体をAndroid端末とする新しいAndroidプラットフォームの開発にも着手しているという。
2014年末までにAndroidと統合した自動車が登場する見込みだ。
AndroidにはGoogle Mapsのナビ機能が搭載されており、Android 4.4(コードネーム:KitKat)はBluetooth MAP(Message Access Profile)をサポートし、対応する自動車とメッセージを送受信できる。また、Googleが昨年6月に買収したWazeのクラウドソーシング交通情報機能がモバイル版のGoogle Mapsで利用できる。
車載OS関連の団体としては、2012年9月にLinux Foundationが「Automotive Grade Linux(AGL)」を立ち上げている。こちらには自動車メーカーとしては日産、トヨタ、Jaguar Land Rover、Hundaiが参加している。NVIDIAも参加企業だ。
米AppleはiOS 7に車のダッシュボードでiOSを使える「iOS in the Car」を搭載した。これはナビゲーション、通話、音楽再生などをSiriを通じて利用できるようにするサービスで、昨年6月のiOS 7発表段階ではホンダ、日産、GM(ChevroletとOpel)、Jaguar、Hundai、Volvoなどがパートナー企業として紹介された。
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