「プリクラ帳は作らなくなりました」「デコメも使わなくなりました」――。
友達と撮ったプリクラを交換し合い、絵文字たっぷりのメールを延々と交わす――そんな“女子高生像”はもう古いのかもしれない。サイバーエージェントが自社サービスユーザーを対象に行った座談会と調査から、今どきの女子高生のスマートフォン事情が見えてきた。
調査は、利用者の95%が女性で13〜19歳が過半数を占めるという“ホムペ”(個人サイト)作成アプリ「Candy」上で実施。また7月にはCandyユーザーの女子高生を対象に、座談会形式のヒアリングを開催。アドレス交換の方法やスマートフォン上でのお金の使い方など、5人の現役女子高生の口から率直なスマートフォン事情が語られた。
座談会に集まったのは、都内の高校3年のありてぃさん(iPhoneユーザー)、高校2年でカナダ留学中のまつもとさん(iPhoneユーザー)、インターナショナルハイスクール2年のわこさん(Samsung「GALAXY」ユーザー)、静岡県内の高校2年のゆうさん(NECカシオ「Medias」ユーザー)、ゆうさんの同級生のみちさん(iPhoneユーザー)の5人。全員がスマートフォンユーザーだ。
スマートフォン歴は「2年前から」が1人(まつもとさん)、「去年から」が3人(ありてぃさん、わこさん、ゆうさん)、「今年から」が1人(みちさん)。使い始めた理由は「普通のケータイより使いやすいから」「みんなが替えていたから」などで、「友達の半分くらいがスマートフォンを使っている」と全員が口をそろえた。
スマートフォンにしてよかった点は「SkypeやFacebookが簡単に使える」(まつもとさん)、「(ストレージの)容量が大きい」(ゆうさん)、「mixiの『イイネ!』が押しやすい」「動画の画質がいい」(みちさん)など。SNSや動画共有サイトにアクセスしたり、写真を撮って保存したりと、使い方は多様だ。
一方、スマートフォンならではのデメリットを感じることもあるという。多く挙げられたのは「メールが使いづらい」ということ。iPhoneユーザーのみちさんは「メール送信を中止できないから、よく間違えて送ってしまいます」と不満をもらす。
同じくiPhoneユーザーのまつもとさんは、スマートフォンに替えてから「チャットは使うけど、メールを使わなくなりました」という。GALAXYユーザーのわこさんも「昔は1日100通くらいメールしていましたが、今はメールの数が減りました」といい、「ガラケーのころの方がいっぱいメールしていました」と振り返る。
“メール離れ”に伴い、デコレーション素材などもあまり利用しなくなったという。「デコメは使わなくなりました。メールでもネットでも」(全員)
メールの代替手段として女子高生に広がっているのは、「LINE」(NHN Japan)を始めとするメッセージアプリだ。
座談会メンバーも、5人全員がLINEを“標準装備”。中でもわこさんやみちさんは、複数のメッセージアプリをインストールして使い分けているという。「機種によって使えないアプリもあるから、Viber、Skype、カカオトークを相手によって使い分けます。アプリを使って友達と夜から朝までしゃべったり……」(わこさん)
とはいえ調査結果をみると、メールを支持するユーザーも依然として多いようだ。「友達とのメインの連絡手段」は「メール」(54%)がトップで、2位の「LINE」が39%。一方、3位の「電話」はわずか3%だった。
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