自社製の釣りゲームに似たゲームの配信で著作権を侵害されたとして、グリーがディー・エヌ・エー(DeNA)に対し配信差し止めと損害賠償を求めた訴訟で、知財高裁(高部真規子裁判長)は8月8日、DeNAに対し配信差し止めと損害賠償支払いを命じた一審・東京地裁判決を取り消し、グリーの請求を棄却した。
訴訟は2009年9月、DeNAがモバゲータウン(現Mobage)で配信していた「釣りゲータウン2」が、グリーの「釣り★スタ」に似ているとして、グリーがDeNAと開発元のORSOに対し配信差し止めと損害賠償を求めて提訴。
一審・東京地裁判決は著作権法と不正競争防止法に基づき、DeNAに対し約2億3000万円の損害賠償の支払いと「釣りゲータウン2」の配信差し止めを命じた。DeNAは即日控訴し、知財高裁で審理されていた。
DeNAは「主張が全面的に認められた」と歓迎、「当社らの正当性が証明されたものと考えます」とのコメントを発表した。
グリーは「判決内容に承服できない」として即日上告する方針を明らかにした。
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