ヤフーとゼンリン子会社のジオ技術研究所が共同発表したiPad用3D地図アプリのβ版が、「3D&バーチャルリアリティ展」(東京ビッグサイト、6月22〜24日)で参考出展されている。ジオ技術研究所の広域3次元地図「Pegasus eye Map」上にYahoo!JAPANのグルメ情報・路線情報・投稿画像を表示できるのが特徴で、ユーザーはその場所の雰囲気に合った情報の選別や、実際にその場所を訪れたときのシミュレーションができるという。
Pegasus eye Mapは、ジオ技術研究所の持つ3D地図データを立体的な2D画像に変換した上でデバイスへ送信する地図サービス。デバイス上で行う動作は2D画像の処理だけなので、3Dグラフィックスチップなどを搭載しないiPadなどでも利用でき、視認性の高い3次元地図を再現できるのが特徴だ。
今回ヤフーとジオ技術研究所が参考出典しているiPadアプリは、Pegasus eye MapとYahoo!JAPANの地図サービスを組み合わせたもの。ユーザーは3D地図上の道路を指でなぞることで、なぞったルート沿いの飲食店情報や、その近辺で撮影・アップされた投稿写真を表示できる。また、表示された飲食店や画像のアイコンをタップすることで、飲食店のより詳しい情報や、投稿写真の拡大画像を見ることができる。
なぞったルート付近に表示される駅アイコンをタップすると、利用できる路線と目的地一覧が表示される。また、駅アイコンをタップしながら向かいたい方角へスライドすることで、その方角へ行くための路線を自動表示することも可能だ。
また、上空から地上までの視点移動をなめらかに行えるのも特徴の1つ。それぞれの視点で道路や建物、地形などを立体的に表現することで、分かりやすい地図としての機能性と「使用する楽しみ」を兼ね備えるという。
同アプリは開発段階のため、リリース日は未定。価格も未定だが、「ヤフーはこれまでにも各種サービスを無料提供しているので、(開発中の同アプリも)おそらく無料になると思う」(ヤフー説明員)としている。
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