エキサイトは7月25日、PCの楽曲再生リストを公開・共有し、おすすめ楽曲を教えてくれる英国の音楽SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)「Last.fm」日本語版を公開した。エキサイトIDユーザーなら無料で利用できる(関連記事参照)。
英国のサービスを、一部機能を除いてそのまま日本語化した。iTunesやWindows Media Playerなど対応ソフトに専用アプリケーションをインストールすれば、ソフトで再生した曲目がLast.fm上に送信され、「ミュージックプロフィール」として公開される。
再生ランキングはアーティストごとに見ることも可能。どのアーティストのどの楽曲が、どれだけのユーザーに聴かれているかリアルタイムに分かる。アーティストに自由にタグを付ける機能も備えた。
ユーザー同士のミュージックプロフィールをマッチングし、好みが似ている他のユーザーが聴いている楽曲をリコメンドする機能を搭載した。
自分の楽曲プロフィールをブログ上に貼り付けたり、サイト内で日記を書くこともできるほか、ユーザープロフィールサービス「エキサイトネームカード」上に楽曲再生情報を貼り付ける機能を装備。ネームカードユーザー同士なら、再生楽曲の相性をバロメーター表示する。
データベースは英国版と共通で、英国版IDでもログイン可能。すでに5500万曲、20億回分の再生データが蓄積されている。英国版の登録ユーザー数は200万人で、1日に1000万曲が再生されているという。
おすすめ楽曲をストリーミング再生できる「ラジオ」機能とアーティスト写真を貼り付ける機能は、日本版には未搭載で、秋ごろに公開予定。対応楽曲数などは「未定」(同社音楽サービス部の郡司芳人部長)としているが、数社と協力する予定という。
今後は、同社のチケット販売・楽曲ダウンロード販売サービスなどとも順次連携し、売り上げ増につなげる狙い。エキサイトID以外の各種IDとの連携も進めていくほか、携帯音楽プレーヤーや携帯電話を含め、対応プレーヤーも増やしていく方針だ。
郡司部長は「定額制音楽配信を始める前段階として、楽曲リコメンドシステムが必要と考えた」と、Last.fmとの協業を決めた背景を説明する。多数の楽曲を定額で提供しても、どの曲を聴けばいいか分からないユーザーが多いと考え、まずはリコメンドを整備する必要があると判断した。「Last.fmがうまくいけば、定額制を検討したい」としている。
似た仕組みのサービスは「mixiミュージック」でも提供されているが(関連記事参照)、郡司部長は「Last.fmはオープンで、音楽に特化している」と違いを強調した。
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